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デンマークのデザインスタジオFRAMA(フラマ)とは?デンマークと家具デザイン。

こんにちは、デザイナーの堀野美雪です。

今月末からデザイン調査という名目でデンマーク行くのですが、「デンマークへ行ったら絶対ここ見に行きたい!」と思っているショップがあります。

それが「FRAMA(フラマ)」。

コペンハーゲンを拠点とするインテリアを中心としたデザインスタジオです。

FRAMA(フラマ)がつくるもの

元薬局の空間にインスパイアされて誕生したフレグランスのアポセカリーコレクションSt. Pauls Apothecary Collection(セントポールアポセカリーコレクション)や、実際には存在しないデジタルホテルのL’Auberge(ローベルジュ)、チェアシリーズなど、建築から日用品までライフスタイルにまつわるデザインやプロデュースを行なっています。

シンプルで普遍的なデザイン。
無駄のない幾何学的なデザインに、細心のクラフトマンシップを注ぎ込む
instagramも美しい写真ばかりで見てるだけで楽しいです。


FRAMA(フラマ)の美学と世界観

クリエイティブディレクターはNiels Strøyer Christophersen(ニルス・ストライヤー・クリストファーセン)。

instagramより

彼のインタビュー記事から印象的な言葉を一部抜粋します。

FRAMAとは旅のような目的地のない冒険。いろんな街に行って、いろんな人に会って、変わりながら続いていくもの。

デザインで大切にしていることは、正直でわかりやすいこと。ナチュラルであること。シンプルで純粋であること。“それ以上でも、それ以下でもない”ということ

ここ最近「自分は何がしたいんだろう、私にとってデザインとはなんだろう?」

なかなか自分がピンと来るような言葉が見つからず戦略的なものに囚われ迷子になっていましたが、この考え方には共感できました。

こうやってnoteを書いているのも言語化のトレーニングのようなところがあるのですが、「それ…!」みたいな言葉を発見するとすっきりしますね。

私はデザインにおいても人生においても、シンプルでありたいはずなのに、最近は頭の中が全然シンプルじゃなかった…削ぎ落としていきましょう。

デンマークが家具デザインで有名な理由

デンマークが家具と建築の分野で世界的に高く評価されている理由を理解するためには、デンマークという国の背景を知る必要があります。

1950-1960年代に、ハンス J. ウェグナー、アルネ ヤコブセン、フィン ユール、ボルゲ モーエンセン、ポール ケアホルムなどの一流デザイナー達が「デンマーク・モダン」のムーブメントを起こしました。
「デンマーク・モダン」の特徴はシンプルさ、美しさ、機能性という3つの要素です。

後にHAY、Gubi、Muuto などの家具ブランドが生まれアイコニックな地位を獲得しました。

ではなぜ家具デザイナーばかり活躍が目立つのか?それはデンマークの地理的環境が影響しているではないかと思います。

冬は寒く、15時には暗くなってしまうようなデンマークの気候では家の中で過ごす時間が多くなり、デンマーク人は自分や大切な人が心地良く暮らすための空間を重視しお金を使います。

家具は使い捨てではなく「資産」。この考えが受け継がれているのです。確かに日本で少ない考え方かも。

ヒュッゲ」という独自の価値観が生まれたのもそのためです。

ヒュッゲ:居心地がよく快適で陽気な気分であることを表現するデンマーク語。

さいごに

FRAMA(フラマ)ように、ひとつの美学と世界観のなかでプロダクトをつくるのはいつかやってみたい!

デンマークで本物を見に行くのがとても楽しみになりました。


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