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世界の有名デザインスタジオのサイト分析

こんにちは、Hollyです。

先日ご紹介した『デザイナーとして起業した(い)君へ。成功するためのアドバイス』という本。この本の中に、「最も評価の高い世界のデザイン事務所がどんな方法で自分をプレゼンをしているのか見てみるといい」と書かれていたことを思い出しました。

自分のサイト作りの参考にするために早速9つのサイトを訪問し、分析していきます。


Chermayeff & Geismar(チャマイエフ・ガイスマー)

ブランドアイデンティティ、展示会、印刷およびモーショングラフィックス、建築芸術を専門にしたデザインスタジオです。

トップページにずらりと並ぶロゴ作品集から、ブランドアイデンティティの専門性の高さをアプローチしているのが分かります。コンテンツとしては、仕事・新着の仕事・理念・連絡先のみのシンプルな設計。

ナショナルジオグラフィックやニッセイなどの有名ロゴはここがデザインしていたのですね!ロゴをクリックすると会社名、制作ストーリー、ロゴに込められた想いや使用例を見ることができます。


Moving Brands(ムービング・ブランズ)

NETFLIXやhpなどのロゴをデザインした会社です

サイトの全体の見せ方は動画やモーションを用い、ジグザグに視線を誘導する大きな写真を使ったダイナミックなレイアウトが印象的です。

理念にはクールだと思ったブランドと、個人的に気に入ったものを作った企業と組む、武器、タバコ、集中的な農業、不健康で有毒な製品、無駄な製造など、被害者を生み出す業界の組織とは協力していませんとはっきり書かれています。これは偉大なグラフィックデザイナーであるヨゼフ・ミューラーブロックマンの言っていたことと同じです。

お仕事の流れを6つのステップとして取り決め簡単に説明しているのも印象的でした。

 

Pentagram(ペンタグラム)

ワーナブラザースのロゴを制作した会社です。

サイトの構成はコンテンツはニュースと連絡先、私たちについての3つのみと言うシンプルさ。トップページにグリッドに沿って作品が並べられ、特にロゴやエディトリアルなど分類することなく配置しています。

グラフィックとアイデンティティ、建築とインテリア、製品とパッケージング、展示と設置、ウェブサイトとデジタル体験、広告とコミュニケーションを網羅しているのがこの会社の強み。「個人的な信頼感と友情のコミットメントなしには優れたデザインは実現できない」と言う信念に共感できました。


Wolf Olins(ウルフ・オリンズ)

GoogleやTESCOのデザインをしている会社。

このサイト他のサイトとは大きく違います。他のサイトでは作品が目につくようになっているのに、作品よりも信念や思いが大きく主張されています。

「私たちがする3つのこと」と題し、方向を設定するための戦略(分析・位置付け・差別化・顧客体験の作成)存在を再発明する設計(ビジュアルアイデンティティ・動き・コピーや言葉・使いやすさと実用性)変革の実現(ワークショップなどの学習・)を手伝うことを表明しています。

お客様の声やクライアント一覧を表示して仕事相手をフォーカスしているのも双方の信頼が成り立っていることが感じられるポイントだなと思います。


Landor(ランドー)

日経BPやドバイ国際空港をデザインした会社。

このサイトで気になったのは「アジャイルブランドの構築」と言う言葉。ん?アジャイルブランドってなんだ?

アジャイルブランドとは機敏に変化し続けるブランドだそうです。恥ずかしながら初めて知る言葉。

会社概要は動画で紹介されているのが面白いと思いました。会社概要での「クリエイティブな冒険者としてクライアントの複雑な課題の解決に取り組みます」というコピーが素敵。

ブランディングに重点を置いた会社で、本も出版されているようです「事例で学ぶブランディング ランドーのデザイン戦略大公開」とてもあかりやすそうで読みたい本がまた増えました。


Turner Duckworth(ターナー・ダックワーズ)

マクドナルドやアマゾンをデザインしています。

個人的にtinkマーク→「!」と目を掛け合わせたロゴが、会社の信念である「シンプルで遊び心があり、本質的に社交的」が表現されていていいなと感じました。クリックすると瞬きするのも可愛い。

デザインのコンセプトなどは言葉よりも写真で語っており、その多くを語らないスタイルは私も取り入れたいところですが、それが通用するのは大手のデザイン実績があるからこそかもな…とも感じます。でもこのくらいシンプルっていいな〜。


venturethree(ベンチャースリー)

シンプルに戦略・設計・経験が合わせてブランドをつくるというメッセージがビジュアルと言葉で表現されています。

ニュースレターが紹介されているのですが、「トランプがブランドについて教えてくれたこと」「ブランディングの未来」などこの読み物が面白いです。


SomeOne(サムワン)

本音を言うとサイトのデザインはちょっとイマイチな印象でした。

なんでそう思ったんだろう?と考えましたが、全体的にサンセリフ体で統一した方がこのデザインには合いそうな気がします。そもそもロゴがセリフ体だからという理由があるのだと思いますが、じゃあもっとセリフ体に合うデザインの方が良かったのでは?そして黒バックより白バックのほうがいいのでは?(誰が誰に言ってんだとゆうやつですね)

シンプルで見やすいのは確かです。業界では多くの賞を受賞しているようです。

Johnson banks(ジョンソン・バンクス)

このサイトからはフレンドリーでユーモアのある会社のような印象を持ちました。

理由はサイトのカラフルで明るいデザインもそうですが、ホームレス、コロナ、ヴィーガン、様々な社会問題を明るくユーモアを持ってデザインで解決しようとしているからです。個人的にこのアプローチは好きです。

特にコロナの問題では、ウィルスをキャラクター化させることで、それが何をして何をしないか、どのようにそれを止めることがでいるかを分かりやすくするアイデアがすごくいいなと思いました。


以上9つの会社のサイトを訪問しました。

個人的な評価になりますが、シンプルさナンバーワンはTurner Duckworth。親しみやすさ&好感度ナンバーワンはJohnson banksでした。

皆さんも是非訪問してみてください。私はこう思ったよ!など感想頂けると嬉しいです。

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