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【パリの年末・年明け】思い出のキムチ鍋と空き巣とカップ蕎麦

明けましておめでとうございます。フランスでの年越しは今回が2回目となり、少しずつパリの生活に慣れてきたのかなと感じております。年末(年明け)の時期はやはり日本が恋しいです。食べ物に、食べ物に、そして食べ物。私のお気に入りのエリア・アメ横の人の多いごちゃごちゃ感でさえも懐かしい(*´ー`*)


日本の年明けは外にでてバーゲンに向かったり、屋台を楽しんだり、親戚と家でテレビを見たり、、子供からお年寄りまでとても活発なイメージです。 一方フランスの年越しは若者が車で道路を走って騒いだりするぐらいしかなく、それでもって年明けは皆パーティー疲れからか、ひっそりとしています。(私はパリの端っこに住んでいるので、もしかしたらパリ中心地では盛大なイベントが催されていたのかな。)。


今回はテレビもなく年末感が全くない自宅で向かえた年末を、食べ物と一緒に紹介しようと思います(・c_・。)

 

年末

<近所のイタリアンレストラン>
パリ市内で食べた数々のフランス・イタリアンレストランが、ことごとく値段と味が釣り合わない外れレストランで、2022年後半からは(日本食レストランを除く)新しいレストラン探しを控えて、お気に入りのレストラン数件ををリピートする生活となっていた。

年末になり、中断していた新しいレストラン探しを再会し、グーグルレビューで高評価のレストランを狙って入ってみた。

レストランの雰囲気はいい感じ。

いつものようにパートナーはピザ、私はパスタを注文。そして、いつものようにピザを一切れもらい食べてみたら、なんともおいしいトマトソースが口の中に広がった。そこにおい重なるモッタリとした重めのチーズ。これは当たりだ(*´ー`*)!なぜこんなにトマトソースがおいしいのか謎。

続いて私のパスタ。メニューをよく見ていなくてペンネになっていた。(あとでしらべたら、アラビアータは基本的ペンネで食べるそうだ)食べ応えのある極太のペンネ(名前があるそうだが忘れた)だ。

トマトソースはドライな感じで、あまりペンネにまとわりつかないせいか、ただただ味が薄めだ。何口か食べると辛みが増して、水を飲みたくなるほど口のなかがスパイシーになる。フランス人の下を驚かせるこの辛さは私好みだぞ。

 やはりソースが少ないのが悲しい(T-T)パスタに替えてもらえたら、ソースがもっと絡み付いておいしいのかもしれない。ピザに乗ったトマトソースをペンネにつけながら食べた。次回はピザを頼もう。サーブも早かったし高評価のレストランなのはうなずける。


 <友人の家で韓国の家庭料理を頂く>
近所のコインランドリーで洗濯機の使い方を教えたのがきっかけで仲良くなった韓国人女性。彼女は最近パリに住み始めたとの事で仲良くなり、改めて会うことになった。

 お昼はキンパにしよう!ということで作り方を見せてくれた。そのほか手作りのキムチや、韓国料理らしい数々のおかず、そしてワカメスープと豪華なランチとなった。

キンパは胡麻油が効いていておいしい。彼女は今回のキムチはちょっと失敗しちゃった(´Д`)と呟いていたが、個人的に今まで食べたキムチの中で一番おいしかった。味か濃すぎず浅漬けのキムチをサクサク食べてしまった。

そしてワカメスープも衝撃的なおいしさだった。調味料を控えめにしたワカメ本来の味が引き出されていて、全体を味つける牛肉とマッスル(日本語はわからん)のダシがダダ漏れで、黄金のスープと化する。もともとスープが好きで韓国料理に興味をもったのだが、辛くない韓国スープに大変驚いた。

会話を楽しみ、結局全てを平らげて家に帰ったのだが、道中ふと思った。『韓国料理って少し残すのがマナーじゃなかったっけ?(食べきれない程おもてなししてくれてありがとうの意味を示す)』全部平らげたのは『おもてなしが不十分で足りません』という意味になってなければいいけれど。

日本と韓国、似てるようで似ていない。

<家でキムチ鍋>
 ヨン様ブームがすぐそこまで来ている時代の話し。高校生の私は (ヨン様関係なく) 韓国語を独学で勉強していた。その繋がりで出会った韓国の留学生の女の子が作ってくれたキムチ鍋は一生忘れることが出来ない思い出の味となる。

今回は海老も参加。

それまで家ではキムチ鍋の元だけで作っていたが、そのとき始めて唐辛子粉とキムチ、そして豚ではなくツナを使って作るキムチ鍋を知ったのだ。正直その女の子が作ってくれたキムチ鍋は水が多すぎて、本人も『失敗!てへっ(*´ー`*)』と言っていた。しかしその薄さからでも分かる、水とキムチの量を調整したら確実にうまいだろうと私は確信し、家に帰って作り始めたのだ。その作り方が現在でも続いており、本日もその子を思い出しながらキムチ鍋を作る。

キムチ鍋の麺は焼きそば麺を使用する。高校生の時、兵庫出身の友達の家に遊びに行った際キムチ鍋をごちそうになった。友達の家族と鍋をつつき、あちらこちらから関西弁のツッコミがはいる。その雰囲気が楽しかった。野菜を食べ終わり麺を入れる。良く見ると焼きそば麺ではないか!思いがけない状況に私は驚いたが、お母さんいわく "うどんより染み込むのが早くておいしい" らしい。

キムチは食べないがキムチ鍋は食べれるパートナー。辛すぎないよう味噌で辛さを控えめに。

全くその通りだった。辛ラーメンよりうまい、鍋のエキスを短時間で全部吸いこんだキムチラーメンの完成だ。その味が忘れられず、私はよく焼きそば麺を使用している。

とまぁ、私のキムチ鍋のレシピは高校生の時に経験したもので成り立っている。またどこかでさらに美味しい作り方に出会えるといいなと思う。


<近所で見つけたおいしいベーカリー>
普段買い物は自宅近くのスーパーやベーカリーを利用する事が多いい。年末から毎日歩く事を決めて今も実践している。そんなわけで普段より少し遠めのエリアに進出するようになった。橋を渡った先にあるベーカリーが結構人気店らしく列に並んだ。

ケーキをはじめ、バゲットやすぐに食べられるサンドイッチ、パニーニなども売っていた。あまりサンドイッチは食べないのだが、パニーニとパン・オ・ショコラを注文。レジ横に丸々と膨らんだのが目についたからだ。

パニーニは白くて細いパンだったがその場で焼いてくれ、見事な黄金色に返信。パリ市民に怒られるとは思うが、私はあまりバゲットを食べる事がない。表面が鋭く噛むのに大変時間がかかるからだ。下手すると30分以上噛み続けないと食事が終わらない事もある。(ただでさえ食べるのがおそいのに、満腹になる前に眠気が襲ってくるのだ)その点パニーニは柔らかく、温かくて最近のお気に入りとなっている。

買いすぎたなぁと思ったがおやつの時間にパン・オ・ショコラをかじってみた。しっかりバターが効いて外はパリっとサクサクで、歯ごたえのあるチョコがこれまたおいしい。

年越しは大忙し

<年越しそばと空き巣>

年越しそばを作るため、アジアンマーケットに行ったのにまさかの蕎麦買い忘れ。(家にストックがあると思っていた)念のため買っておいたカップ麺の蕎麦にお雑煮のスープを入れて野菜で彩る。ぱっと見手作りに見えるからよしとする。

とまあ平和な年越しそばを食べていたのだが、その時近くに住むパートナーの従兄弟から電話があり『家に空き巣が入った!』との事。スープを最後まで飲み干す時間もなく、とりあえず彼の家に向かった。

彼がバカンスに行っていたときの犯行らしく(といっても侵入されたのは今日だが)帰ってきて気が付いたとの事。部屋は6階で、部屋に入るまで3つのロックを開けなければ侵入できない。話を聞くとアマゾンの宅配業者が連絡してきて中に通したとの事。

被害総額は彼と彼女のパソコンや宝石、イヤホンなど合わせてかなり高い。犯人が盗んだイヤフォンが彼のスマホで追跡できたため、画面を見ながらフランス警察と現場に向かう。それをテレビ電話で見守る私と彼の恋人。そんなこんなであっという間に年が明けていた。

マップを見ながら警察に指示して調査してもらっている。31日の夜


そんな中でおつまみを準備する彼の恋人はウクライナ人。心の強さに大変驚いた。

彼らにとって忘れられない最悪な年末だっただろう。大丈夫、こんなひどいことがあったなら2023年はいい事しか起きないから。と力説して真夜中の2時ごろパートナーと家に帰った。

ちなみに私たちの家で盗まれて困るのはパソコンとスイッチしかないよな。ブランドの時計もないし、、、

今年も底辺の生活を続けようとひっそり思った私であった。


終わり

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