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Africaを一年間旅する

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2002年から2004年まで、約一年かかけて旅したアフリカ旅行のアーカイブ
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#モロッコ

サハラ砂漠を超えて南下する

モロッコのマラケシュから4日かけてサハラ越え。 マラケシュから西サハラのダクラへは2日、西サハラは今もモロッコからの独立を主張している紛争地帯で今も地雷が多数埋まっていて、外務省からも渡航自粛勧告が発令されている。モロッコの警察や軍による取り締まりも厳しく、検問の度に外国人である僕や、アルカイダと勘違いされた現地のヒゲモジャの男などはバスから下ろされて、尋問を受ける。なんとこの検問は7回も行われた。ゲンナリ・・・ ダクラから南は公共の交通機関は皆無に等しい。このサハラ砂

さらばモロッコ

モロッコに船で入国後、タンジェからは首都ラバトへ。ラバトでモーリタニアのビザを取り、メクネスへと向かう。世界遺産に指定されているメディナ(旧市街)はたいしたことないが、ムーレイイスマイルの廟は美しかった。モロッコのイスラム遺跡はイランやシリアのそれと比べると栄華にかけるが、モロッコならではの黄色やピンクの色使いがポップでいい味を出している。 メクネスからはモロッコ最古の都市、フェズへ。なるほど、世界最大のラビリンスと謳われる、フェズのスーク(バザール)はでかいでかい。こ

北アフリカ最高峰に登る

モロッコの最高峰トゥブカル山に登ることにした。 マラケシュから登山のベースとなる街、イムリル(Imlil)へと向かう。ここにもボリ男たちがいて現地人の1.5倍くらいのお金を請求された。モロッコはどこへ行ってもそうだ。5円10円でもボッテくる。毎日ダンコとしてボリ男と戦っているが、それでも毎日ぼられている(笑)。 今回の登山は地図もなし、ガイドもなし。日本の常識ではそんな状態で4,000m峰に登るなんて無謀だが、まあ簡単だってガイドブックに書いてあったし大丈夫だろう。 イムリ

スペインからアフリカへ

スペインの港町アルヘシラスから3度目となるジブラルタル海峡を渡る。左手にはイギリス領ジブラルタル、右手にはヨーロッパ最南端タリファを望む。どちらも5年前に訪れた町だ。港を出るとすぐに、遠くにアフリカ大陸が霞んだ。イルカが僕のアフリカ行きを歓迎するかのように、ジャンプをしながら船に併走していた。 3時間後、船はモロッコの港町タンジェへと入っていった。忘れもしない Shit City。5年前、偽ガイドに危うく睡眠薬を飲まされそうになった町。船から一歩出るとそこには大勢のアラビア