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マッターホルンに行って、歩く、そして写真を撮る。最高に楽しい時間。2015年ウインパー初登頂から150年。夜になると登頂ルートにランプが灯された。

「マッターホルン初登頂の道は・・・」

マッターホルンを見たいと思い、ネットで行き方を検索したときのことだ。そこに書かれていたのは、タッシュという街まで電車かクルマで行き、そこからさらに20分ほど電車に乗って標高1620メートルのツェルマットを目指す、というものだった。正直、なんだそれは?と思った。

ツェルマットの街は環境保全のため自動車の走行が禁止されており、街を走っているのは電気自動車のみ。それを知ったときも、マッターホルンは特別な山なんだということを感じた。富士山と同じ独立峰で4478メートル。初めてみたとき、その壮大な姿を見たとき、マッターホルンに圧倒された。

マッターホルン登頂は到底無理だが、周辺のトレッキングコースは、大体、制覇した。もっとも印象に残っているのは、3414メートルのオーバーロートホルン登頂。マッターホルンには高さが1000メートルほど足りないが、ずいぶん高いところまで来たなあと感激した。途中には、滑り落ちるのを防ぐため、ロープにつかまりながら登っていくところもあり、初めての人は驚くし、中には尻込みしてもどっていく人もいる。

マッターホルン周辺のトレッキングコースは、こういうところが普通にある。写真をみてもらいたいが、岩場を削ってトレッキングコースにしたところは、おそらく数百メートルの高さで落ちたら絶対に助からない。つまり、お仕着せの安全ではなく、自分で判断しなさいという大人の世界であり、まさに、怪我と弁当は自分持ちということを感じさせてくれるものだ。

マッターホルンは1865年にイギリス人のエドワード・ウインパーが初登頂に成功。2015年に登頂150周年を迎えた。その記念イベントで、夜になると登頂ルートの東南稜にライトが灯された。それを見るためにツェルマットでもマッターホルンが良く見えるホテルに1週間泊まり、毎晩、カメラを構えた。何度も通ったマッターホルンだが、思い出深い滞在だった。

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○・・・3.414メートルのオーバーロートホルンから見るマッターホルン。途中までロープウェイで上がったが、トレッキングでここまで上がってきたことに感動する。

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○・・・これを超えたら何が見えるのだろうか。それを思いながら前に進む。

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