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十街十色 #ザグレブ・ドブロブニク

お寿司屋さんでいただきました牡蠣に当たりまして、今月2度目のトイレとお友達状態になってました。正月にダウンした際、今年はあと伸び代しかないと宣言したはずなのになんということでしょう。無情です。

クロアチアという国を皆さんご存知でしょうか。個人的にはサッカーくらいでしか聞くことのない国かなと思ってますが、そんなことないですか?

今回はそんなクロアチアの首都ザグレブと魔女の宅急便の舞台とされるドブロブニク(と言われればピンと来る人も多いかもですね)をご紹介いたします。

ザグレブ、取り立てて何があるわけでもない街だけど、そんな素朴な感じが僕は好きです。

こちらは街の中心部の広場の写真。

中心部だというのになんと人もまばらで、鳩のほうが多い。大きなビルが聳え立つわけでもなく、おとなしい雰囲気です。

通りに入ってみてもこんな感じ。

旧ユーゴスラビアの社会主義の国で、どうしても共産圏というと殺風景なイメージを持ってしまうのですが、そんなこと一切ナシ!

一方、物価は安くていいとこ取りしております。(最新ではどうかわからないけど、僕が訪れた6年前の感覚では他のヨーロッパ諸国の半分くらいの水準でなんでもできたイメージ)

ギャラリーは僕を含めて数名と非常に少なかったけど、形だけでも衛兵の交代式(?)をやってくれた時の写真。

教会の屋根が国旗をモチーフにしたデザインになっていて超かわいい!

と頭上に意識を持って行かれているその隙に、まさかのお馬さん脱糞事件が発生しておりました(完全に余談…それにしてもすごい量)

冒頭に何があるわけでもないザグレブの街と紹介したわけですが、唯一「世界一」を誇るものがあって、それが「世界一最短のケーブルカー」!

ご覧の通り、乗り場から降り口が見えます。なんなら自分の足で駆け登ったほうが早いかもしれない。

全長わずか66m、時間にしてわずか30秒。

当然、歩きで登るなら線路は使えないけど、ちゃんとした迂回路(?)をまわっても数分程度。他にも高低差のある場所はいくらでもあるのに、なぜここだけにケーブルカーが作られたのかは不明。ただ、地域住民の大事な足となっているのは確かのようです。

続きましてお料理。クロアチア料理と言われてピンとくるものがないけれど、一応地球の歩き方的にはカツレツが名物らしいので食べてみたわけで、それはそれは想像通りの味で、想像通りにまあ普通に美味しかったです。

って感じですが、実際にはクロアチア料理って意外と豊富にあるようでして、現地を訪れた際には口にできなかったけど、ちょうど昨年機会があったので京橋にある「Dobro」というクロアチア料理専門店に行ってきました。

シーフードやら、煮込みやら、ロールキャベツなんかもあってとてもおいしかったです。興味ある人は、食事を試してみてから旅先にするかを決めるというのもいいかもしれませんね〜。

そして、何もない街になぜ行ったんだという話になってしまうとよくないので、その先に進めますと本当の目的地は魔女の宅急便の舞台となったと"される"ドブロブニクでした。あのオレンジ色の街ですね。(ちなみにこれまた余談だけど、魔女の宅急便は英語で"Kiki's delivery service"というそうな。もうちょっと粋な名前にしてほしかったね!)

ドブロブニクまではザグレブからバスで約10時間。南米を旅行してきた直後だったこともあって、10時間なんぞクソほどに余裕だったけれど、今なら金にものを言わせて飛行機に乗りますね。所要1時間弱で着きます。

所謂「オレンジの街」は要塞のようになっていて、そこをグル〜っと回るような感じで見物していきます。(オレンジ屋根が見えるのは後半)

風光明媚な港町、海を望む感じも素敵です。(レンズに入った埃が邪魔でスミマセン)

と歩いて行くと徐々に見えてきたオレンジ屋根がどーん!これですね!

水平線と相まって非常に美しい!(想像以上に感動した記憶があるけど、一人旅だったから、今思うと残念だな。これはたぶん大切な人と行くべきところで、少なくとも男一人で行くところでは、ない。)

対岸を向くと入江とのコンビネーションもかっこいい!アマルフィみたい?

他にも、この街を中からではなく、上から一望して見下ろせる丘もありまして、サンセットを見るならこちらのほうがオススメ。(サンセットの写真じゃなくてゴメンネ)

このドブロブニクの街には一つだけ注意点がありまして、ザグレブの紹介の中で物価が安いのがクロアチアの魅力とお伝えしたわけですが、ここドブロブニクだけは例外でハンパなく物価が高いですん。。。

街を一望できる丘のケーブルカー、往復10分の道のりで約3,000円もします。クロアチア全体の物価水準からしたら異常です。(世界最短のケーブルカーは片道30秒で約70円)

で、当時学生でお金がなかったこともあり、さらには一人だったこともあり、歩くことを決意しまして…

帰り道の途中で…

はい、終了〜

光のない登山道を2時間ほどかけてなんとか下りきったわけですが、今までの旅路で5本の指に入る精神的に参った・恐怖を感じた事件簿でした。。。

(夏だから凍えることはないし、一本道で遭難することもないし、(恐らく)獰猛な動物が出るわけでもないけど)

物価高に関連すると、宿代が異常に高いこともあり(季節や予約時期にもよるだろうけど、並みのホテルでも1泊2万とか)、バス乗り場には各地から到着するバス客を狙った民泊の客引きがたくさんいるのもこの街の面白さ。

"SOBE"といわれる民泊サービスはクロアチア政府認定の仕組みで、Airbnbができるよりももっと昔、20年以上前から続いている民泊先進国なんだとか!(この仕組みができたのもユーゴスラビア紛争でホテルなどの建物が壊滅し、災禍を免れた民家で観光客を受け入れようとした動きがきっかけだそうな…)

ということで初めて宿の予約なしに目的地に降りたったわけだけど、幸いとても親切な老夫婦に声をかけてもらい1泊5,000円ほどで泊まらせてもらいました。ホテルではないから、風呂とかトイレとかも共用で見知らぬ家に転がり込んだ感がすごかったけど。

とかなんとか言っていたら結構な分量になってしまったのでこの辺でおしまい!

アクセス:クロアチアはいずれの都市にも日本からの直行便は飛んでないので、ヨーロッパ各都市もしくは中東諸国を経由します。ウィーンやフランクフルト経由で所要約14~15時間程度、中東経由にすると20時間ほど。東欧中欧の各国も近く、またドブロブニクなどの沿岸であればフェリーなどで対岸のイタリアに行くこともできちゃいます。僕はザグレブとドブロブニクしか訪ねていませんが、他にも世界遺産のプリトヴィツェ国立公園があったり、クロアチア自体南北に細長いので知られざる穴場スポットがあるかも!?新発見された方、いらっしゃいましたら是非ともご一報いただきたく、何卒よろしくお願いいたします。

ザグレブの場所

ドブロブニクの場所


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