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25日間世界一周⑧ラパス 旅行者の試練その8:ヒグマにあったらどうするか?

昨晩ホテルに着いたのは夜中だったので、朝食が提供される時間ギリギリに食堂に行った後、だらだらと休みました。
昼食をとりたいので、昼前にやっと出発しました。
なかなかレストランが見つからず、ようやく見つけて適当に入ります。

店内はびっしりとアンティークが置かれ、しかも店内と調和している。タイムスリップしたような素敵な店でした!

メニューは普通の洋食。


ところで、「たびレジ」をご存知でしょうか?渡航予定国を登録すると、現地日本国大使館からの情報がメールで届くサービスです。

偽警察官による盗難事件がつい先日起こったと、たびレジから連絡が来ていました。

ことの顛末はこうです。

邦人女性旅行者がラパスのサガルナガ通りを観光していたところ、観光客を装った女性から写真撮影を依頼された。写真を撮っていると警察官を名乗る男性に所持品の検査を行われ、貴重品が消えていた。

観光客役で警戒を解いて近づき、警察官役が不安にさせ従わせる2段回式とは、巧妙です。


サガルナガ通り周辺は、土産物店が立ち並び、人気の観光地です。特にリナレス通りは魔女通りと呼ばれ、文字通り魔女が呪術に使うあやしげな道具を売る店が軒を連ねています。

どこの国だったか定かではないのですが、テレビ番組で魔女通りをレポートしていて、その商品があんまりにもあんまりなので、テレビで映すことを自粛していたことがあって、現地に行かなければ見られないものがあるのだと興味を持っていました。

これが魔女通りの店です。店先にリャマのミイラが吊るされています。

何に使うんでしょうか・・・。

しかし、売ってる人がいるということは買ってる人がいるということでしょう。


ボリビアの女性(おばちゃん)は、ふくらんだティアードスカートにカーディガン、ストール、フェルトハットという伝統的な衣装をいまでも着ています。

そして、町を歩くと写真屋さん、タイプライターを打ってくれる店などがあり、子どもたちはゲームセンター代わりに手動のサッカーゲーム(グリップを回して人形を回転させ球を弾く)で遊んでいます。

一体自分は何時代に来たのか、パソコンどころかワープロ誕生以前の時代としか思えません。

レストランでは、アンティークが飾ってあると思いましたが、単なる生活用品なのかもしれません。


大通りでは、ちょうどデモ行進が行われていました。男性たちの一団、伝統的衣装を着た女性達の一団と、男女分かれて歩いていました。

暴徒化することもあるのでデモに出くわしたら近づいてはいけない、とは海外旅行の注意点として口を酸っぱくして言われていますが、プラカードを持って叫んでいるわけでもなく、ただお喋りしながら歩いているだけで、まったく危険な感じはしませんでした。

単純に道が塞がれていて通れないので、裏通りを通らざるを得ません。


クスコとは違い、あまり観光客風の人を見かけることはありません。

どんよりした天気です。雨が降り出したので、折り畳み傘を取り出しました。すると、後ろを歩いていた男が私の傘のピンク色に目を惹かれたようでした。

なんとなくとしか言えないのですが、目をつけられたと思いました。

後ろを振り向いて、男をじっと見ました。気付いてるから、狙っても無駄だからね、という意思です。男ははっとしたような表情をしました。

気味が悪いので、用事もないけれど店に入るそぶりをします。店から出ると、男はいなくなっていました。


私は、ヒグマと出会ったらどうするか、という講習会の内容を思い出していました。

死んだふりが有効というのは迷信、走ったり叫んだりしてヒグマを刺激するのもダメです。目を背けないでじりじりと遠ざかるのが良いと習いました。

よかった、寝ないで聞いていて。


夕食は、(日本人旅行者に)有名な日本料理店「けんちゃん」に行きました。1週間しか経っていないながら、もう日本食が食べたくなっていました。日本語の銀魂が置いてあるのも嬉しかったです。

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www.tripadvisor.jp

レストランでタクシーを呼んでもらい、ホテルに帰りました。

普段そんなにリッチな旅をしているわけではないですが、暗くなってからの移動はタクシー、それも流しではなく店に呼んでもらう方が安全なようです。

そこまで遅い時間ではなかったので、まだ歩いている若者などはたくさんいて、歩きでも大丈夫だったかもしれないですね。


ゆうべは遅かったので、今日は軽めの観光にしようと思っていたのですが、徒歩移動が基本になるので、旅に出てから毎日10kmは歩いています。

疲れはするのですが、会社から帰ってきたときの疲れとも違って、たくさん歩いた疲れは意外と心地よいものでした。


部屋に帰って、ほっとしたのも束の間、、、リュックサックを開けると、アリだらけでした。

ひいいイイイイ!!!!!!!!!!!

まさか、チョコレートか?食べかけのチョコの甘い匂いに誘われたのか?ペルーレイルで買った私の高級チョコ!!!!

アリはチョコにたかっていた訳ではなく、めがねケースの中もアリだらけでした。

やめてえーーーーーーーーーーーーー


ヒラヒラしたスカートを履いたヒラヒラした奴だからアリぐらいで騒ぐんだとか思わないでください。

Hakuchoこれでも元土木技師です。藪をかき分けて川に近づき、氾濫した箇所の写真を撮りに行ったり。するとカエルやらヘビやら多種多様な虫がいるわけですが。ヒグマ安全講習を受けたのもこのため。

ここだけは安全だと思い込んでいる部屋が、ちっともくつろげない。

明日の朝、リュックの中はどうなっているのか・・・

不安な夜を過ごしたのでした。


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