温存か?全摘か?
私は「全摘で」と決めるのにそう時間はかかりませんでした。
「え?ステージゼロイチなのに?」
って言われもしました。
検査入院マンモトーム生検での病理検査結果は「非浸潤ガン」。でもこの場合、生検で部分採集しただけなので、他の場所で浸潤してるかもしれない、と。手術後の病理検査でないと判明しないことなので、この時点ではゼロか?イチか?わからない状態。
ちなみにステージゼロ=非浸潤。ステージイチ=浸潤。非浸潤とは乳腺の管からガン細胞が出ていない状態。浸潤は壁を破って、管から外にガン細胞が出て行ってしまってる状態を言います。
手術前のPET検査では転移も見られず、ひとまず安心。
「ゼロかもしれないじゃない」
「あなたは大丈夫な気がする」
「温存でいいんじゃない?」
母は入院前日まで言ってました。
でも私は「じゃあもしゼロじゃなかったら?」という気持ちの方が強くって。
「全摘してゼロだったとしても、それならそれでよかった。って思えるよね?私?」って、自問自答もたくさんしました。そしてやっぱり「命優先」「QOL優先」というのがコタエでした。
「乳房再建」については調べれば調べるほど、必要ないなと感じました。再建術による感染症のリスクも3人にひとり、、って、確率高いやないかーい!それで何か起きたら本末転倒やでしかし。もちろん「全摘推し」をしているわけではありません。喪失感は人それぞれなので、温存で乳房を「残したい」って気持ちが強いなら、そうすべきだし。再建だって、したい人はするべきだし。
「芽があるんなら、少しでも早い段階でサッパリ摘んでしまいたい」それが私の選択でした。
あと、温存の場合、その後の病理検査結果次第ではありましたが「放射線治療は毎日5分通院」「抗がん剤治療」「ホルモン治療」などの”副作用”が気がかりでした。(全摘の場合も必要な場合はありますが、可能性として低くなる)
私は活動上、人前に出ることも多いです。副作用によっては「人前に出ることが億劫になってしまう」ことや「治療後の倦怠感で動けなくなったり」ということへの不安が大きかったんです。(もしそうなった時の覚悟もそれなりにしてました)
そしてひとりっこで独身、子供もいませんが、老齢の両親がいます。こんなタイミングで倒れてはいられません。退院後もすぐ働きたかったし、動きたかった。からこその「全摘」。私にはその一択しか見えてませんでした。
生活環境や状況は個人差があります。それぞれが優先すべき理由がそれぞれにあります。例えば男性目線で、ガールフレンドやパートナーの「大好きなおっぱい」が無くなってしまうのがイヤ!って理由で温存を選ぶ女性もいるわけです。でもそのおっぱいを残すことで命が縮まる可能性もあることは承知すべきで。(ピンとこない方は男性のソレがなんらかの事情により無くなった場合を想像してみましょう)
事実、医学の進歩で、10年間の生存確率自体は、統計上、温存も全摘もパーセンテージはさほど変わらないとのことでした。でも、じゃあ例えばその10年の間のQOLはどうなんだろう?とも思います。
QOL(クオリティオブライフ)。あなた自身が生活の中で高めていたいモノコトってなんですか?と。自分以外の誰かではなく「あなた」の、QOLとは?そこに選択のための理由があるんだと思います。
私の場合「肥満」だったことも全摘理由のひとつです。ただでさえバストは豊かめですがその上肥満。「石灰化のひろがりかた」を考えたら、太ってなければ全摘の必要はなかったの「かも」しれないと。そして肥満は統計学上「間違いなく」再発リスクが高い。
目的意識がハッキリしたので、術前より体重6キロ落としました。私の脳で「命を守る」が作動したようです笑笑 そして毎日10000歩、歩くだけで痩せると知りました、今さら(笑)
とりあえずダイエットについては、また別のおはなし。。。!
鹿児島・南日本放送(MBCラジオ)で
乳がん関連の放送予定してます
radikoアプリで日本全国でもご聴取いただけます
↓↓↓↓↓↓↓↓
※4月3日(日曜日)21:45〜
「東郷さくら〜音楽は想い出の目次」
ゲストは、かねこクリニックドクター
伊東 大樹 さん
※4月5日(火曜日)22:00〜
ミュージックエクスプレス特別編
「乳がんと少年隊」
ゲストは22:00台
絵本作家/かねこクリニック看護師
吉田郁代さん
そして流れる歌は全部少年隊、という
チャレンジングな内容です笑
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