「腕上がらなくて大変でしょ?」
退院直後、直接会えた人には包み隠さずいろいろな話をしています。とにかく「検査して!」って気持ちが強くて、女性には「基礎健診だけじゃなくてマンモグラフィー受けなきゃ!」とか、男性にも「健康診断行ってる???」ってもう健康の押し売り状態でした。今もかな(笑)
そんな中、乳がんで全摘したんです、って言うと8割がた言われたのが「腕が上がらなくて日常生活大変でしょ?」これです。「乳がんのお友達みんなそうよ」とか「家事がぜんぜん出来ないって」と。とあるかたに至っては、私が ”腕上がりますよ” ってこたえたら「じゃああなたはひどい乳がんじゃなかったのね?」って言われる始末。
いやいやいやいや。。まあ初期ではあるんですけど。。。”リハビリがんばったんですよー” と何度言っても「そんなはずはない」って否定されまくるので、もう苦笑いでした笑笑
確かに私は「ひどい」乳がんではないと思います。超初期で非浸潤ガン。リンパも、取った数は少ないです。でも全摘であったことに間違いはないし、脇の下から胸部に、今でもざっくり創(キズ)痕はあります。入院中はドレーンで廃液を外に出して、3週間「廃液ポシェット」と共に過ごしました。お風呂もいっしょ、お手洗いもいっしょ、リハビリ運動の時も、いっしょ。
入院中はだいたい5:30に目が覚めました。夜は22:00消灯(個室だったので自分時間)に決めてたので、ほぼ規則正しい生活。
5:30 目が覚めてゴロゴロだらだら
6:00 起き上がってすぐ白湯をマグカップで2杯飲みます (前日就寝前にステンレスボトルに入れておいたお湯が、ちょうどいい湯加減の白湯に)
6:15 お湯をもらいに食堂へ
(940mlのステンレスボトルに2本)
6:30 ブラインド全開!窓を開け風を入れる
(ちなみに入院は1月6日から約1ヶ月)
6:45前後 夜勤看護師さんの朝チェック
その後朝のリハビリ開始
プラス勝手に足腰の筋トレ
そして運動後に
朝の珈琲を淹れる(道具持ってってた)
7:45 朝食がいつ来てもいい状態
8:00 朝食
コレが毎朝の朝食までの、私の基本ルーティン。
午後は、
12:00 昼食
食後、珈琲淹れて、本読んだりしてのんびり
だいたい2時間置いて、午後のリハビリ開始
(朝と同じメニューの繰り返し)
リハビリを軸にしたタイムテーブルはこんな感じでした。内容は、
STEP1(術後すぐ) ボールニギニギしたり、風船膨らましたり、腹式呼吸したり
STEP2(術後数日以降) 肩まわしたり、肩甲骨動かしたり
STEP3(ドレーン外れて以後) STEP2の運動と、滑車運動、リンパ流しの器具メドマー(画像)
リハビリSTEP1から2までつうじて、私が心がけて念じてた言葉は「手術痕はぜったいにちぎれない」でした笑笑 だって、ドクターも作業療法士さんも看護師さんたちも言うんですもん「ちぎれませんから」って。
実際、創(キズ)を伸ばすと「ピリピリ」言う気がするんです。気がする(笑)めっちゃ痛い。だから無理は出来ない。でも「伸ばさないと、縮んだままくっついちゃいますよ」って言われたらいやでしょう? 突っぱった感覚のままで居たくないし、元気に動きたい。だからとにかく可能な限り伸ばして動かしてました。ちょっと動かし過ぎですと、注意された時もありました笑笑 でも「人間の身体ってそんなにやわじゃない」と信じてるので、だいぶ運動しました。
ドレーンが身体に入った状態の時は「腕は肩の高さまで」というルールで。それ以上はNG。私はとにかく肩の高さまでは良いわけね?とずーーーっとギリギリまで動かしてました。
廃液ポシェットは手に浮かせて持った状態で、おいっちにおいっちにと、足上げ運動。足首には持参した1.8kgのオモリを巻きました。太もも外側、内転筋、大臀筋、と動かせる部位はとにかく動かす。
コロナで外出も出来ないので、院内から出られない。あまり他の患者さんとも交流しなかったので、院内をウロウロよりは個室で運動したり、音楽聴いて踊ったり(笑)
作業療法士さんに「どこまでやったら大丈夫?」という確認は常にしてました(これ大事!)。
そうこうするうちにドレーンが外れて退院まで1週間。どこまでも肩を上げるぞ!と毎朝毎午後滑車運動(画像)もガッシガシ。結果的に、1週間に1キロずつ体重も落ちていくし「そう簡単には上がりませんよ」と言われてた腕も、手術前より上がるようになって退院の時には基準値(手術前計測)よりプラス6センチまで上がるようになりました。
全摘することで不安だった「左右差問題」も、結局「運動さえしてればなんのことはない」と、肩こりもあまり感じなくなってました。
もちろん!無論!
あくまでもコレは私の場合です。
個人差は絶対だと思います。
一概には言えません。まったく言えません。
だから「たぶん」裏切らないんです。
リハビリは裏切らない、たぶん。たぶん。
でも言います。痛がってても始まりません。
「大丈夫」って言われたことは積極的に動かしたほうがいいと思います。肩甲骨を動かすと、血行も良くなるので、手術後のキズの治癒力も高まりやすいと、モノの本で読みました。
「そうなってもならなくても、やっておこう!」と、やった結果、私は退院から早い段階で日常生活に慣れました。不具合が全く無いわけではありません。頼るのは自分だけって追い詰める必要もないです。でも「自分だけで動くのが可能なこと」が多ければ多いほど、日常はもっと拓ける。そう信じて進むしかないんです。
リハビリは裏切らない!
自分で自分を信じます。
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鹿児島・南日本放送(MBCラジオ)で
乳がん関連の放送予定してます。
radikoアプリで日本全国でもご聴取いただけます
(タイムフリーで放送後も聴けます)
↓↓↓↓↓↓↓↓
※4月3日(日曜日)21:45〜
「東郷さくら〜音楽は想い出の目次」
ゲストは、かねこクリニックドクター
伊東 大樹 さん
※4月5日(火曜日)22:00〜
ミュージックエクスプレス特別編
「乳がんと少年隊」
ゲストは22:00台
絵本作家/かねこクリニック看護師
吉田郁代さん
23:00台
NPO法人がんサポートかごしま理事長
三好 綾 さん
そして流れる歌はぜんぶ少年隊という
チャレンジングな内容です笑笑
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