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家と心を整える

この数年で断捨離して、家の中はかなりシンプルになった。余計なものが減って、片付ける所がなくなって来ると、気になり始めたのが、バスルームと元息子の部屋の壁。ペンキの塗り直しが必要な状態だとずっと思っていたけど、見て見ぬふりをしていた。面倒だし、お金もかかるし。

最近また転職して、次の仕事が始まるまで暇らしい大学生の息子を見て、ふと「息子にペンキ塗りをお願いしたら?」と夫に提案してみた。しばらく前に車の中から見かけた道路脇の「ペンキ塗り、一部屋100ドル」の看板通りの金額を提示すると、息子は二つ返事で了諾した。(後日見かけた看板が、150ドルに値上がりしていたことは内緒。)

まずは、一階の小さなバスルームから着手してもらった。場所が小さいし、元の色とほぼ同じ色を塗るので、まずは練習を兼ねてお手並み拝見。ちゃんと塗ってくれるか少し心配だったけれど、思った以上にきれいに塗れていて感動した。息子も、ペンキを塗っていると心が落ち着く、と言って気に入った様子だった。

ペンキを塗ることだけに集中して、手を動かし続けるのは、セラピー治療的な作用があるのかもしれない。出来上がった壁を見るのも、達成感があって良い。最近落ち込み気味な息子に頼んだのは、正解だったらしい。

別の日、二階のバスルームの壁は全く違う色にすることにしたので、ちょっと大変かと思っていたけれど、息子はこれまた上手に塗り替えてくれた。ペンキ塗りは楽しい、と言っていた。きれいになった壁と落ち着いた様子の息子を見れて、私も嬉しい。

家がきれいになると、心もすっきりする。しかも、きれいにする作業自体にも、心を落ち着かせる効果があるとしたら相乗効果だ。壁のペンキ塗りは面倒だから、自分ではやらないけれど、片付けや掃除にも似たような効果があると思う。家を整えて、心も整える。

ペンキ塗り、残るはあと一部屋。息子が今週末に塗ってくれるそう。その後は、どこをきれいにして、心も整えよう?

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