2024年J1第2節サガン鳥栖戦

試合概要

高木駿の靭帯断裂が発表された直後の試合。GKはスゲさん。長谷川が初先発。

結果は0-4。前半の早い段階でカウンター返しから1失点。あとは後半序盤に中村桐耶が2枚目のイエローで退場。その後は攻撃のチャンスを多く作るもゴールは鳥栖側に決まっていき、崩れるように失点して終了。

感想

原康介が69分に投入されプロデビュー。数的不利ではあったけど、20分+ATを貰えたのは幸運というか練習で掴み取った信頼というか。

入団の過程がドラマチックで何かと話題になった原くん、当然観る側の期待は高まってたわけだけど…

いやぁびっくり。期待の山を高々と超えていった。足を止めた状態からでも相手を抜きにかかる胆力。実際に1対2でも綺麗に抜き去ってしまうスキル。高卒ルーキーのイメージで見ていたこちらはただただびっくり。

ドリブルで強引に数的有利を作り出すという点では金子拓郎がやってた役割そのものだけど、ドリブルは三笘や本山雅志みたいな感じかな〜って思った。あとイニエスタ。

原くんのこのプレーには放送席もXのタイムラインも話題は原康介一色。スコア上は絶望的だった試合終盤だったけど、内容はバラ色。今年のコンサドーレは左サイドから点の匂いがぷんぷん漂いそう。


2失点目は岡村大八のオウンゴール。これについて、失点直後から解説の増川さんが繰り返し話題を作った。同じCB、同じ大型選手としてのシンパシーからか、色々な語り口でオウンゴールを擁護してくれた。

普段から気迫を感じるプレーをする大八だけど、オウンの後からのプレーは特に鬼気迫るものがあったと思った。そう見えた。

コンサはビハインド&被レッドな状況になるとバンザイアタックを敢行して記録的大敗する傾向があると思ってるんだけど、大八が止めた決定的チャンスの山が決まってたらそれこそ7点8点みたいな結果もありえたと思う。それぐらいにビッグプレーの連発だった。

改めて岡村大八の大きさを思い知った日になったと思う。かつて宮澤も何度かやったけど、こういう日のCBは基本ソロでカウンター止めるみたいになって過酷だよね。

第1節の田中克幸。第2節の原康介。2人ともデビューの舞台で自分のストロングポイントをこれでもかと見せつけた。個人としての特徴を披露し、それをチーム全体の成果としてどう貢献するかも見せてくれた。

魅せ方がわかってるんだよね。極端な言い方をすれば、ポジションの奪い方みたいな。

この2人のインテリジェンスの表れなのか。それともこの世代、今の若い人達の特徴なのか。そこはわからないけど、とりあえずこの2人がチーム内で頭角を現してくる日はわりとすぐ来るんじゃないかと思う。

試合前に発表された高木駿の大怪我。本人のツイートでも今年は無理かも的な言葉があった。

こうなるとGKは絶対的存在がスゲさん。そして何かと出番がありそうな2ndGKを中野と阿波加が争う形になるんだと思う。

昨シーズンの松原大谷の時も思ったけど、試合に飢えた控えGK達に期待を添えたい。ヌルい考えなのかもしれないけど、外から強いキーパーを呼んでくるよりも、今の2人に託したい。そういう期待のかかり方があってこそ人は成長すると思うので。

大昔、中日ドラゴンズの落合監督がよくそんなニュアンスの言葉を残してた記憶がある。自分は野球はよくわからんけど、落合監督は特別に好きだった。出てくる言葉一つ一つが実に人たらし感満々で。ああ、この人のためなら選手も頑張れちゃうんだろうなぁって感じ。

補強について聞かれたら、今の選手を練習で強くすると答え、衝撃的なエラーをした選手がいれば、あいつで捕れなかったんなら誰にも捕れないさと信頼に
溢れた擁護をする。印象的だったので覚えてる。

ミシャもきっとそんなスタンスで人と接し人を見ているんだろうなと思う。ならばファンである自分も同じような姿勢で…

いや外野である自分がどんな姿勢を持とうがチームの試合結果も雰囲気も個人の成長も変わりはしないんだけど、でも何となく気分的にそういう姿勢でコンサを語りたいよと自分は思う。他の考え方の人を否定するつもりは1%もなく。あくまで自分のスタンスとして。

書いててよくわからなくなったけど、若手の成長を応援したいし、GKの奮起も楽しみだし、出てきた選手を応援したいし、怪我からの復帰に励む選手に心を寄せたい。

ポジティブに2024のコンサを見たい。

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