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わたしの好きな立ち食いそば屋

私は東京新橋に通勤しています。
その新橋に、週1~2の頻度で、朝通っている「立ち食いそば屋」があります。その名も「うさぎや」
新橋駅から当社が入っているビルを通り越し、わざわざうさぎやまで足を伸ばして朝の一杯を味わってから出社しています。
もうかれこれ10年以上は通っているでしょうか。。。

新橋駅界隈にも立ち食いそば屋は数軒あるのですが、うさぎやが好きなんです。
その理由は「つゆの旨さ」です。
立ち食いそばはつゆが濃いめのお店が多い。
私は広島出身ですので、つゆはやや薄めが好きです。
朝からしょっぱすぎるそばは身体にもきつい。
うさぎやはそんな私の好みにぴったり。
つい、つゆを全部飲み干してしまうほど美味しいつゆなのです。

そのうさぎやが9月いっぱいで、店をたたむと聞きました。

大将は御年75歳。いつもいっしょにお店を切り盛りしていた奥さんを亡くされて、気力体力とも落ちてきたので閉店を決めたのだとか。
毎朝3時半に起床し、出汁をとり、つゆを仕込みながら、天ぷらを一人で揚げる。これはかなりの重労働です。6時40分には開店前なのに常連さんが外に並んで待っているのだとか。

私たちが朝、美味しい出来たてのそばを食べられるのは、そういう職人さんの努力があるからこそです。
朝の楽しみがひとつ減り、私としてはとても残念ですが、これも時代の流れ。受け入れるしかありません。
うさぎや最後の日までせいぜい通って、好きな味を、舌と脳に刻み込んでおこうと思います。

私はもともと麺好きです。それもラーメンやパスタよりも、そば、うどん派です。
町のそば屋も好き(白いタオルの東嶋屋のように)なのですが、立ち食いそば屋が纏っている郷愁が好きです。

立ち食いそばには立ち食いそばの良さがあるんですよね。
春菊天とかコロッケとかは、町の蕎麦屋には置いてありません。立ち食いそばならではのメニューです。

私の会社の元先輩で、立ち食いそばが大好きな人がいました。
ある時、その先輩は静岡に転勤になりました。
静岡には東京のように街のあちこちに立ち食いそば屋はないようです。
駅そばもホーム上にしかなかったらしく、その先輩は立ち食いそばが食べたくて、電車には乗らないのにわざわざ入場券を買ってホームに入って食べていたそうです。それもかなりの頻度で。興味ない人にはまったく理解できない行動。でも私にはわかる~その気持ち笑。

私が好きな立ち食いそばのメニューは、天玉そば、たぬきそば辺りが定番ですが、うさぎやでは、春菊天そばか茄子天そばかの二択です。
どちらかというと温そば系が好きですね。

ではまた!

、と終わらないのです。今回の立ち食いそばのお話は。
うさぎやは9月末で閉店しました。
シャッターが閉まったままのうさぎやの前を通ると、淋しい思いに駆られました。
ところが、10月半ば、たまたまうさぎやの前の道をあるいていたら、あらま!うさぎやのシャッターが開いているではありませんか!
なんと!うさぎやが再開していたのです!

大将曰く、店を閉めると決めて以来、多くの常連さんから「淋しくなる」とか「辞めないでくれ」という声が掛かったそうです。
それで「ここまで言ってもらえるんなら、もう少し頑張ってみようか」という気持ちになったそうなのです。やる気が出てきたそうなのです。
やったー!

シャッターが閉まって死んだようになっていた店が、再び息を吹き返し、見慣れたのれんがひらひらとはためいている。。。
あれを見た時、心底うれしかったですね~。
あ~よかった。うさぎやさんありがとー!
                    2023年9月14日 & 11月16日

>>このnote投稿の概要は最初の記事「はじめまして」をご覧ください。

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