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【商業BL感想】ジェラテリアスーパーノヴァ/ジェラテリアスーパーノヴァ royal vanilla キタハラリイ

【旧ブログより】
2017年8月19日 (土)

甘酸っぱ切なエロ甘い

【内容紹介】

出会い系で適当に知り合った間柄、知っているのはお互いのいい加減なハンドルネーム。
いつも、近所にあるジェラート屋『スーパーノヴァ』で待ち合わせをして、部屋でヤるだけの関係。
…だったはずなのに、少しずつ変化してしている自分の気持ちに気付く里谷(さとや)。
自分だけが深みにハマっていく不安…でも気付いた気持ちには抗えず???ジェラテリアを巡って繰り広げられる苦くて甘い、恋の駆け引き。出会い系の掲示板で知り合い、体だけの関係を1年近く続けてようやく恋人になった政田と里谷。
大学生だった里谷も社会人になり、忙しいながらもゆっくり少しずつ関係を深め合っていた。そんなある日、里谷に大阪出張の話が舞い込み、2週間離ればなれに。
これまで長い間離れることがなかった2人はふとしたことですれ違ってしまう。
今まで自分から誰かを好きになったことがなかった政田は、
これまで味わったことのない感情が自分の中に芽生えていることに気付く。ジェラテリアからはじまった恋が ほろ甘く溶け合い 次第に愛になる――。


【感想】

まず、BLを楽しむ際の視点の話から入ってみたい。

私は多くの腐女子と同じように、壁になりたいとか床になりたいとか、登場人物を取り巻く無機物になりたいと思いながら楽しんでいる。神の目線なんて言われたりもする、俯瞰とか鳥瞰だってする。特に複数CPが登場する作品等には鳥瞰は必須。

もちろん主役に感情移入だってする。どうしようもないダメダメな受けに共感しすぎて辛くなってしまうことだって多々ある。

そして私は最近、どうも攻めに感情移入をすることが多いようだと気が付がついた。そして何故か、読書中に理想的な受けが出現すると、嬉しくて爆笑してしまう。

さすがに人目のある場所で読むときは気持ち悪くニヤニヤするだけにとどめるけれど、家で独りの時は爆笑してしまう。

どうやら萌えの許容量を超えると笑いが起こるらしい…

で、久々に家で何度も大爆笑してしまった作品がこれ。

とにかく受け(智秋)がかわいすぎる。
ただの理想の年下の彼氏じゃん。
何なの?私の脳内から“私の萌えポイント一覧表”でも盗み見たのか!?

本当に一体何なの?萌え死にさせるつもりですか?

正直、この作品の攻め(直規)は影が薄い。(完全なる私見)
ちゃんといい男だとは思うけれど、こんな可愛すぎる受けちゃんと比べてしまうと、相当影が薄く感じてしまうのは仕方がない。

物語が受け目線で進んでいくので、攻めの心の内を丁寧に描写していくシーンが少なくなってしまうのはある程度仕方のないことで、続編があるならそれに期待したいところだけれど、これはなさそうかなぁー。

とにかく何というか、受けが好みすぎてしんどい。
虐めて泣かせて思い切り甘やかしたい。
もう笑うしかない。大笑いだ。

作品の内容に全然触れていないので、受けちゃんに萌えすぎて著しく語彙力が低下している状態で言わせていただくと、エピソードそのものの面白さというよりも、受けちゃんの一見アンニュイでありながら実はピュアピュアな魅力と全体を通しての空気感とか雰囲気で読ませるような作品だと思う。私のように受けちゃんに嵌ってしまえなかった人にとっては、もしかすると少し中途半端に感じてしまうかもしれない。

CD化もされているようなので、機会があればぜひ聞いてみたいと思う。

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