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TABETE導入後、社員一人ひとりのフードロス 削減意識が高まった。【株式会社Innovation Design様】

「SDGsを社内に浸透させたいけど、どうすれば良いか分からない…」
「社員が自主的に環境問題に取り組むようにしたいが、難しい」

2020年のいま、会社経営において、サステナブルな社会づくりへの貢献は必須と言っても過言ではありません。SDGsへの取り組みが重要だと分かっていても、具体的な施策はどう考えればよいのか、環境問題への意識を現場のスタッフにも浸透させるにはどうすればよいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、全社を挙げてSDGsに取り組まれている株式会社Innovation Designの表さん、平林さんに「TABETEを活用したフードロス 削減への取り組み方」についてお話を伺いました。

<聞き手=篠田沙織>

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<今回お話を伺った皆様>
・表 秀明様 (オペレーションデザイン室長 サステナブルデザイン 室長) ※写真一番右
・平林 芽依様 (サステナブルデザイナー) ※写真右から2番目

SDGsと会社の本業を一致させる経営方針を徹底。

篠田
株式会社Innovation Designさんでは、飲食事業以外にも様々な事業を展開されていますが、まずは会社全体で取り組まれている事業について教えていただけますか?

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会社の事業全体を統括されている表さん。SDGsの取り組みに込める思いを熱く語ってくださいました。

表さん
弊社では、企業様へのコンサルティング事業を主として、事業再生、地域創生事業、社会的課題解決を目指した物販事業、ホテルのオペレーションや開発を専門にやっております。

篠田
ありがとうございます。表さんのご経歴も教えていただけますか?

表さん
私はこの会社の創業メンバーにあたります。10年前、前職で一緒に働いていた代表石関と共に株式会社Innovation Designを立ち上げました。今では、弊社では "「ひと」と「地球」の未来を描く" というビジョンの元、SDGsと密接に関わる事業のみ展開しております。

飲食店をつくって運営するのは、この「KIGI」が初めての事例ですね。TABETEも食糧廃棄問題への取り組みの一環として、導入させていただいております。

篠田
ありがとうございます。こちらのお店では、普段はどのような客層の方がいらっしゃるのでしょうか?

表さん
国会議事堂のそばなので、議員秘書さんや、近隣のビジネスマンの方にご来店いただいています。朝食は併設されているホテルに宿泊されている方、ランチは近隣の方、ディナーはその半々くらいの方々に、それぞれご利用いただいています。

高級志向というよりかは、毎日来ていただけるような親しみやすいお店を目指しています。

SDGsに沿って事業を展開することになり、猛勉強。食糧廃棄問題へのアプローチとしてTABETEを知った。

篠田
これまでもKIGIさんでは、「サステナブルレストラン」としてドライフルーツや規格外のお野菜を使われるなど、サステナブルに関する取り組みされているのを拝見しました。TABETEを導入するきっかけも、その一環としてだったのでしょうか?

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レストランの真ん中では、提携している農家さんから買い付けた規格外の野菜などを「八百屋KIGI」として販売されています。どれもおいしそう。。

表さん
実は、レストランを始めた当初からサステナブルな取り組みをしていたわけではなく、去年の年末に初めて「SDGs」を知ったくらいなんです。

今年の2月に「サステナブル・ブランド国際会議2020横浜」に参加したんです。そこで「"TABETE"という食糧廃棄問題を解決しているすごいアプリがある!」と知って、導入に踏み切りました。

篠田
そうだったんですね...!サステナブルな取り組みを始めたきっかけも教えて頂けますか?

表さん
みなとみらいのマルシェで農家さんと出会ったのがきっかけでした。その農家さんは、規格外の野菜やフルーツを廃棄することなく、ドライフードに加工して販売されていたんです。そのドライフルーツは砂糖もシロップも使わず、旨味が凝縮されていて、すごく美味しい。

現在では、「ReFOODプロジェクト」として、規格外野菜やフルーツを美味しいドライフードを販売するだけではなく、レストランメニューに組み込みお召し上がりいただいています。

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現在では、「ReFOODプロジェクト」として、規格外フルーツを美味しいドライフルーツにして販売されています。


表さん
それまでにもニュースなどを通じて食糧廃棄という社会課題があるのだと知ってはいたのですが、廃棄の問題が身近に感じられたのは、その農家さんのおかげですね。

その農家さんと知り合ってから、会社としてもサステナブルな方向に動き出しました。代表の石関が「会社の経営判断、運営方針をSDGsを基準にしていこう」という方針を打ち出し、SDGsの17個のゴールに対応するものだけを事業としてやっていくように方向転換しました。

篠田
本業とSDGsを一致させるように方向転換されたんですね!本業と切り分けて考えられる企業さんも多い中で、かなり大きな意思決定ですね...!

表さん
そうなんです。今年(2020年)の年明けに社長から「方向性を変える」という話があり、僕もSDGsについて本を読んで勉強し始めましたが、まだ本質を掴めていない感触がありました。

そこで、冒頭にお話しした横浜の「サステナブル・ブランド国際会議2020横浜」の国際会議に参加し、様々な企業や団体さんの取り組みを勉強させてもらいました。

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更にその後、8月に「日本サステイナブル・レストラン協会」に入りました。

日本サステイナブル・レストラン協会では評価項目が250もあって、「牛肉を使ってはいけない理由」「地産地消についての理解」「サプライチェーン上の人権問題」などを勉強するうちに、この評価項目が経営指標と一致してくるんだなと、自分の中で腑に落ちてきました。

自分達の本業とSDGsに一本軸を通せたのは、この項目があったからだと思います。こうして食糧廃棄問題を含めたSDGsへの知識を蓄えた後に、やっと「TABETEを導入しよう!」という話が進みましたね。

TABETEの社内担当者は、立候補で集まった「横串」のメンバー。

表さん
TABETEを導入して使い始める時には、あえて担当者を任命しませんでした。立候補制にしたんです。

篠田
え!?担当者を決めなかったんですか...?

表さん
はい。やりたい人が手を挙げる方式にして、キッチンから1名、ホールから1名。セールス 部門からも1名。全部の部署から1名ずつ立候補で担当者を募るようにしました。
立候補で手を挙げた社員に、商品内容や写真、見せ方を含めて「一番レスキューされやすくなりそうな内容を考えて」と全部任せました。

一番最初に手を上げてくれたのが平林でした。その後キッチンの担当者、ウェディングプランナーの社員も手を上げてくれて、3人チームで動き出しました。

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TABETEをスタートする時に、一番最初に手を挙げてくださった平林さん。(写真左)

色々と相談した結果、「朝食が一番ロスが出ているので、朝食でスタートしよう!」と決まりました。更に、ランチで余っている食材も使って、お昼から夕方にかけても出品してみようと。

篠田
そこからTABETEの使い方が固まってきたんですね。

表さん
そうですね。売上をあげたい!というよりも、あくまで "「ひと」と「地球」の未来を描く" という会社のビジョンにのっとった取り組みとしてTABETEを活用していこうと心がけています。

篠田
色々なお店で話を伺っていますが、立候補制は初めて見ました...!新しい取り組みを社員さんが自発的にできるよう、徹底されているんですね。

表さん
結局はやる・やらないの前に、“ひと”の問題。地球のどこかで起きている環境問題も、社内の課題も“自分ごと”として考えられるかどうかが大切だと思っています。だからこそ、立候補で担当者を決めました。

「もったいない」の意識が、今まで以上に社内で強まった。

篠田
TABETEを導入されるまでに、食糧廃棄に関して様々な取り組みを既に実施されていましたが、その中でもTABETEを導入されてから更にプラスになったことはありましたか?

平林さん
今まで以上に、「もったいない」という意識が社内で生まれたと思います。わざわざお金を出して食べていただけるものなのに、これまでは諦めて捨ててしまっていたのだと改めて感じて、ショックを受けました。

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あとは、これまでは廃棄してしまっていたものでも、「まだ工夫して活用すれば、TABETEに出品できるんじゃない?」と考えるようになりました。少しずつですが、もったいないという意識が強くなっていきました。

篠田
確かに、KIGIさんで出品されているものはどれも本当に美味しそうで、これが捨てられていたと思うとびっくりするようなものばかりですね...! 出品してみて、手応えはどうでしたか?

表さん
実際に、初めてレスキューされた時は、歓喜しましたね!

平林さん
そうそう、登録して出品した30分後にはもう電話がかかってきて、「えええ!」って笑 本当にびっくりしました!

表さん
実際にレスキューされると、どこの人がなんで買ってくれたのか、どうしてここにTABETEを使ってきたのか知りたいじゃないですか。

それで実際にヒアリングしてみると、「これから大相撲を見にいくんですが、その前に電車に乗ってレスキューしに来ました」など、わざわざお越しいただいた方もいらっしゃって。

「TABETEのユーザーさんは、みんな楽しんでレスキューしているんだなぁ。」と思いました。

平林さん
「TABETEが好きでいろんなお店を見ていて、偶然KIGIを見つけて初めて来ました!」という方もいらっしゃいました。そこから「美味しかったからまた来ました!」とリピートしてくださる方も…

篠田
TABETEが好きって仰ってたんですか!嬉しいです...!

表さん
最初は「残り物」を出品することに不安に感じていました。でも、こうして喜んでもらえると、こちらとしてもTABETEを活用するモチベーションが上がりますね。

平林さん
TABETEのお客様で特徴的なのは、私たちがSDGsバッジをつけていると気づいてくださることですね。あとは、中央の規格外野菜を売っている八百屋に気づいてくださる方や、マイバックを持参される方も、通常来店の方よりも多いです。

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表さん
レスキューしていただいて商品を渡して「はい終わり」は寂しいので、お待ちいただいている間にその日作りすぎてしまったものや規格外野菜を使った料理を召し上がっていただきながら、お店のコンセプトや取り組みをご説明してます。

TABETEでは、今までお会いすることのなかったお客様と出会える。

篠田
最後に、これからお店でフードロス削減に取り組もうと考えているお店の方々へ、ひとことアドバイスを頂けますか? 

表さん
僕は、食糧廃棄問題について「地球規模で考えて、ローカルで行動しよう」と、いつも社員のみんなに伝えています。まずは地球で何が起きているのかを知ること。そのあと、自分が身近なことから少しずつやっていくのが重要だと考えています。

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スタッフが社会課題に楽しんで取り組むきっかけとして、TABETEを使うのも一つの方法です。

ただ、先ほどもお話した通り、僕はやる・やらないの前に「ひと」が重要だと思います。その人がどれだけ自主的に取り組めるかが、取り組みを進めるにあたっては大切だと考えています。

平林さん
私は、今までお会いすることのなかったお客様とお会いできるようになったというのがとても嬉しいです。

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これまでは、当たり前ですが「お食事」を目的にしていらっしゃる方が主だったんですが、TABETEでいらっしゃる方は「ロスになりそうなものを助けたい」という目的も持ってお店を訪れます。

そういったお客様にもっと喜んでいただくには何ができるんだろう? と考えるきっかけになるのがTABETEだと思います。

ビュッフェでロスに困っているお店なら、KIGIのように詰め合わせでランチボックスを作るのも良いかもしれません。せっかくTABETEという仕組みがあるなら、ぜひ使ってみた方が良いと思います。

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TABETEの担当者をお二人から伺った、TABETEの担当者を社内募集する、社員みんなで食品ロスやSDGsについて勉強する、と言った取り組みは様々な業態の企業で参考にしていただけるのではないでしょうか。

さらに「KIGI」の皆様は積極的に(そして会話の流れの中で自然に)TABETEユーザーへのヒアリングをして、その内容をお店の中でシェアして意見交換をしているとのこと。そうして出品商品の内容や出品時間の調整など、日々工夫を続けているそうです。

社員一人ひとりが自分の考えを持って新しいことに取り組む文化が、TABETEの有効活用を後押ししていると感じました。

〈取材・文=篠田沙織(@0815Sama)/編集=山田晴香(@komugi_eat2live)/撮影=伊作太一(@fuzz139)〉

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今後もTABETEを導入している店舗様へのインタビューや、フードロス削減の工夫についてnoteで発信していく予定です。フードロス削減にお困りの飲食店の方は、ぜひ以下URLからご連絡ください。

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近くのお店で余ってしまったパンや料理を、美味しくお得にレスキューできるフードロス 削減アプリ「TABETE」です。 35万人のユーザーさん、1,400店舗さんにご利用いただいています。 こちらのnoteでは、サービスのお知らせやフードロス削減に取り組む現場の声をお届けします。