見出し画像

Work won't love you back.【24卒就活

 "Work won't love you back."という言葉があるらしいことに気づきました。労働はあなたを愛し返してはくれない、という意味なのかと思いますが、就活をしているとまぁ染みてくる言葉です。

 仕事は、たいていの人にとっては人生の時間の少なからぬ部分を割くものでしょう。でも、それでも働くことを選択する人の方が多い。お金を稼ぐため。社会が成り立つため。好きだから。名誉の為。動機はきっと様々ななんでしょう。

 企業の選考では、「何故この企業でなければならないのか」を訊かれることが多いかと思います。もちろん、そんなに訊かれないところもあります。その会社に必要な人材であることを示すために、求職者は適性と可能性を提示する。そうして頑張ってやっとこさ入った企業で、「仕事」が待っています。

 選考なんて些末なものに執心していると、「そもそもなぜ生きているのか」とか、「幸せとは一体何か」とあ、「何のために生きているのか」という大枠の問いを忘れてしまいます。私はそうです。まるで内定を得ること、働くことが唯一の選択肢のように思えてきてしまう、そんな思い込みがいつの間にか私を支配しようとしています。全く困ったものです。でも、中々選考がうまく行かないと、このような視点が自分を否定する正論に見えてしまうのも厄介ですね…(笑)

 幸せと成功の違いは、誰かと比べているかどうかで分かると私は思います。誰かと比較する必要がないものが、「幸せ」。冬の肌寒い部屋で暖か~い布団にくるまっていること。親しい仲の人とくだらない話でゲラゲラしていること。疲れた後に食べるご飯が美味しいと感じること。それだけで、なんか幸せ、そういうものです。

 対して「成功」は、誰かとの比較の上で明らかになりやすいですね。どれだけ稼いだとか、前年比120%の売り上げとか、業務改善が何%進んだとか、テストで何点とったとか、誰かに勝ったとか敗けたとか。誰かを下位に置いたり自分が置かれたりする状況から、「成功」はきっとやってくるものだと現状思っています。

 でも、数多いる人間の中には、誰かと優劣を競い合っていること自体が「幸せ」だ。または誰かを下位におき自分が勝利すること自体が「幸せ」だと感じる人間もいるかもしれません。比較するという行為が、比較できないほどに好きみたいな人間も、この広い広い世界にはいるかもしれませんね。

 私はというと、競争はあまり好きじゃない。成功よりも、幸せが欲しい派です。競争しなくてもいい、幸せ。でも働かないと生きてはいけないので、一応働きます。それなりに興味のある領域で。ぶっちゃけ、成長とか知らんのです。資本主義という永遠に成長を求める性質を内包した人間は、すっかり「成長することが正しい」という観念を疑うことを辞めているのかもしれないのですが、私は疑問を持っています。成長することは、幸せですか、と言うと企業で働くこと自体を否定しかねないから難しいです。

 幸せは、私にとってなんとなく平穏に生きることです。好きなことをして、美味しいご飯を食べて、寝る前に生きてて良かったと思えて、好きな人のそばにいることが出来て、自分が他人に寛容であること。そんな感じ。就活というゲームフィールドであれば、「軸」と言われるものでしょうかね。でも、「幸せ」と「成功」がごちゃごちゃにならないようにしたいです。誰かと比較し続けされ続ける人生なんて、きっとどうしようもなく面白くないでしょう(たまにゲームで誰かと競うのは除いて)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?