農業×若者自立支援!若者の’人生の港’ ブエンカミーノってどんなとこ?【No 農 No Life × NIPPON TABERU TIMESコラボ企画】
今回ご紹介するのは、広島県広島市にあるNPO法人ブエンカミーノさん。
“No 農 No Life“(のーのうのーらいふ 以下ののの)という農業×ワーケーションを全国の農家さんで体験できるサービスを使って行ってきました!
ブエンカミーノでは、野菜を中心とした農業と並行して若者の自立支援事業も行っています。
’若者自立支援’という言葉を聞いてもなかなかイメージが浮かばない方も多いのではと思いますが、具体的にどんな活動を行っているのか、どんな思いで事業を行っているのか、実際に農業体験ワークキャンプに参加しながら代表の吉川望さんにお話を伺いました。
〈書き手:モエ〉
9月21日に東北cafe&dining トレジオンポートにて、
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全国から若者が集う農家・ブエンカミーノってどんな場所?
広島駅からバスで約1時間、山々に囲まれた自然豊かな場所にブエンカミーノの拠点「岡崎ハウス」があります。
山の中とはいえ、コンビニもスーパーも徒歩10分で行ける便利な場所です。
畑は岡崎ハウスの裏側と、岡崎ハウスから車で30分ほどの場所に2か所あります。
岡崎ハウスは古民家を改装した2階建ての建物で、週3回の地域食堂、ボランティアの方の農作業場所、子どものフリースクールなど様々な活動の拠点となっています。
幅広い世代の方々が集うので、自然と世代間での交流が生まれていて、皆さんのびのび自由に過ごしているのが印象的でした。
ブエンカミーノではこのような事業に加え、冒頭でも紹介したようにNPO法人として若者の自立支援を行っています。
滞在期間中、その活動の一環であるワークキャンプに参加したので様子をお伝えします。
3泊4日の農業体験ワークキャンプへ参加!
2024年5月3~6日で行われたワークキャンプ。
毎年この時期と夏、秋に3回行われています。
今回の参加者は計16名で、20代がほとんどと、30代が少し。
私は初参加ですが、リピーターの方も何人かいました。
4日間のスケジュールはこんな感じです。
初日は簡単に自己紹介とブエンカミーノの紹介をしたらすぐに畑での作業へ!
ワークキャンプ中はキャベツ・きゅうり・ブロッコリーの収穫、袋詰めと出荷の作業、茄子の苗植えと支柱立て、収穫が終わった畑の撤収などの作業をしました!
出荷して売られている場を見ることが初めてだったので、生産者から消費者に届く過程を経験できて一次産業と自分の食生活が繋がっていることを改めて強く感じられました。
キャンプに参加した仲間とは初対面でも農作業中に自然と会話が生まれ、すぐに打ち解けられました。
一緒に農作業したり、ご飯を食べたり、
そんな中で少しずつ自分の話もして。
普段の生活と離れた環境で出会った仲間だからこそ、自分自身のことをありのままに話せる。
これってすごく大切なことだし、吉川さんが度々おっしゃっていた「いろんなところに拠点(港)をつくれ!」の意味なのかなと感じました。
3日目の午後から始まったBBQの頃にはもうみんな出会ったばかりとは思えないくらい打ち解けていて、お酒も交じりながら夜遅くまでひたすらみんなと話をしました。
初めての経験でしたが、それぞれ異なる生活環境で暮らす同世代と話をしたことで自分を俯瞰して見ることができたし、それぞれの場所で頑張っている仲間の話を聞いてたくさんエネルギーをもらえました。
今回のキャンプに参加して、雄大な自然に触れながらの生活ができ、たくさんの同世代と話したことで自分の在り方、今後についてゆっくり考えるきっかけができました。
社会人になるとなかなか生活環境を離れる機会がなくなりますが、このキャンプに参加すると決めて本当によかったと思っています。
こんな若者自立支援という農家としては珍しい社会福祉活動も行っているブエンカミーノですが、どんな想いで運営しているのか、代表の吉川望さんにお話を伺いました。
「若者がいつでも帰ってこれる拠点にしたい」
代表 吉川望さんの想い
~自身の若者時代と、若者自立支援を始めたきっかけについて~
自分が若者だった頃はずっとやんちゃしていて、親にも学校の先生にもしょっちゅう怒られていた。
そんな中でも暴走族の仲間、声楽の合唱団、教会という3つの拠点があり、それぞれの環境で異なる仲間がいたことが当時の自分にとってとても大切だった。
大学では心理学を学び、在学中ボランティア活動で若者自立支援に出会った。ある時引きこもっている若者たち向けの農泊体験に参加した。
ずっと「死にたい」と口にしていた中学生の男の子が農作業をしながら次第に力強く前を向くようになった様子を見て人って変わるんだ、いつでもやり直せるんだ、と感銘を受けた経験がきっかけで「たまらん!!これに自分の人生を捧げたい!!」と思った。
~若者自立支援事業を行う想い~
現代の若者は”新卒で就職した会社で終身雇用”という固定概念がなくなってきたように、
選択肢が増えて自由になったからこそ、自分の若者時代よりもよっぽど生きづらいと思うしコロナ渦の数年間で環境がガラッと変わってさらに苦しい思いをする子が増えた。
20代の特に後半は、社会に出て自立しているはずなのに何かできるわけではない、何者でもない自分の存在がとても苦しい。
そんな時にやんちゃしていた当時の自分のようにいくつか居場所があれば、前を向けるきっかけが持てて気持ちも救われると思う。
だからブエンカミーノをいくつかある拠点の一つとしてみんながいつでも帰ってこれる場所にしたい。
いつでもここで待っているし、元の環境に戻る準備ができた子は全力で見送りたい。
ちょっと生活に疲れたな、少し休みたいなと思う人、自然に触れたいと思う人、きっかけは何でもいいので人生の夏休みのような感覚でふらっと足を運んでほしい。
ありのままの私でいいんだと
思えるようになったキャンプ後
私自身、昨年末に新卒で入社した会社を退職してフリーターとなり、これからどうしていこうかと悩んでいるところでした。
吉川さんの仰る通り、20代後半に差し掛かった今、自立しているはずなのに何者でもない自分自身にもやもやしていました。
この広島での生活で初めて、長期間自分の暮らす環境と仕事から離れて生活をしたことで気持ちの整理ができたし、
吉川さんの言葉やキャンプ期間中一緒に過ごした仲間はブエンカミーノを訪れなければ得られなかった財産です。
私のように将来について悩んでいたり、今の環境が辛いけどなかなか一歩を踏み出す勇気を持てない人ってたくさんいると思います。
そんな皆さんに、こんな農家さんがいるんだということを知ってもらえたら幸いです。
ののので農家さんを訪れて、自分の時間も確保しつつ自然に触れながらの生活ができました。
私はリモートでできるお仕事ではなかったので、自由時間は読書や観光をして過ごしました!
ブエンカミーノでは農作業に加え食堂のお手伝いや地域の方々との交流などできることが幅広いので、
今の生活を立ち止まって考え直したい人はもちろん、地域活性化に興味がある人、地方での生活を体験してみたい人はぜひ行ってみてください!
代表の吉川さんをはじめスタッフの皆さんが
いつでも温かく迎えてくれますよ♪
~取材先情報~
NPO法人ブエンカミーノ
所在地:広島県広島市安佐北区亀山8丁目19-18
HP:https://www.buencamino-hiroshima.com/
Instagram:https://www.instagram.com/buencamino_2011/
農業ワーケーションを体験したい方はこちら!
のののが提供する農業ワーケーションは、午前中は農業。午後からはテレワーク、オンライン授業、観光...などなんでもOK!
1日3~4時間の農業・漁業・酪農のおてつだいで、受け入れ先が宿泊場所とテレワーク環境、ちょっとした作物のお礼を用意してくださいます。
農をもっと身近に、あなただけの農ライフを楽しみたいと思った方はののののHPをご覧ください。
のののHP:https://nononolife.com/
のののInstagram:https://www.instagram.com/nononolife
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