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もし今の経験を持って病院勤務に戻ったとしたら、地域を知ることから始めると思う

こんにちは奥住啓祐です。

年末年始、懐かしいメンバーとオンラインで久しぶりにゆっくり話ができました。皆さんご存知のように言語聴覚士が関わる領域はとても広いです。集まったメンバーもいろんな領域で活躍されていて、いろんなテーマで盛り上がったのですが、その中ででた2つのテーマについて今回は記事にしてみようと思います。


テーマ①「最近読んだ本は?」
テーマ②「もし今の経験を持って病院勤務に戻ったとしたら」

病院で成人領域を主に担当されている言語聴覚士さんのなかで「患者さんが退院したら機能が落ちてしまう。」「何度も入退院を繰り返してしまう」という悩みを抱えている方には、考えるきっかけになると思います。

本題に入る前に一つお知らせです。


日本言語聴覚士協会 理事選
日本言語聴覚士協会の理事選の投票が本日16日から始まりました。
投票受付期間: 令和4年2月16日(水)00:00 ~2月22日(火)24:00
上記期間外は投票受付できませんとのことです。会員の方はぜひ投票しましょう。

テーマ①「最近読んだ本は?」

このテーマについて話していると、今どんなことに興味があるのかが垣間見れて面白いです。皆さんはどのような本を読まれましたでしょうか。

僕の場合はこの2年間は主に3つのカテゴリの本を読んでいます。

カテゴリ① 歯科関係の本

歯科・小児歯科医院で臨床を行っているため、以前よりも歯科関連の書籍を購入することが自然と増えたように思います。

その中でも、小児歯科臨床は良く読んでいます。サイトからバックナンバーも購入できますので、興味のある特集がありましたらぜひ購入されてみてください。ちなみに2020年7月号では子どもの「口腔機能発達不全症」について特集されていますね。

また丁度今読んでいるのは「鼻呼吸と反対咬合」という2022年01月01日に出版された本。歯科医院で乳幼児をみていて、歯科と耳鼻科はもっと共通認識をもって連携できたらと考えていたので、こういった耳鼻科領域の問題が咬合に与える影響について学べる書籍はとても参考になります。読みやすい内容になっていますので、言語聴覚士さんにもおススメです。


現在、歯科・小児歯科で4回/月の臨床を行っていますが、地域の耳鼻科クリニックでも1回/月ほど臨床できないかなと現在考えています。歯科からみた口腔育成、耳鼻科からみた口腔育成。それぞれの視点から学べると、言語聴覚士としてのアセスメントもより良いものになると考えています。

ということでまずは歯科関連の書籍を紹介しました。2つ目のカテゴリは、

カテゴリ② 「R関連の本」

4年ほど前から、ひと月の半分ほどは要介護認定に関するデータ分析を行っているため、分析ツールとして活用しているR(Rstudio)の書籍は良く辞書的に読んでいます。

R関連で今読んでいる書籍は「Rでらくらくデータ分析入門」。ちょうど先月、産業医の西田先生が出版され、ありがたいことに新刊を送っていただきました。こちらについてはまた別の機会に紹介したいと思います。現在、Excelを使っていて、これからRも勉強してみたいという方にはおススメです。

カテゴリ② 「制度関連の本」

介護保険事業所の実地指導等、その他様々な事業のなかで都道府県や市町村の職員の方々とお仕事する機会が増え、行政関連の書籍を手にとることも増えています。例えば「政策評価の行政学」は時間をかけながら今もコツコツ読み進めている本になります。

また介護保険事業所の第3者評価の事業でよく話にでてくる「民生委員」さん。良く考えてみると、どのようなお仕事なのか自分の理解が曖昧だなと思い、先月注文したのが「民生委員のための経済的困窮者支援ハンドブック: 実務に役立つ35のQ&A」

皆さんは最近どのような本を読まれましたでしょうか。新しく購入する書籍もあれば、昔から何度も繰り返し読んでいる本もありますよね。今回は新しく購入または頂いた書籍を中心に紹介しましたが、またの機会に定期的に読み返している書籍も紹介できたらと思います。

テーマ②「もし今の経験を持って病院勤務に戻ったとしたら」

ありがたいことに現在、通常はできないような経験を多くさせて頂いております。介護保険事業所への実地指導や第3者評価はまさに経験したくてもできないものだと思います。

そういった今の経験を持って、もし病院勤務に戻ったとしたら何をしてみたいか。というのが2つ目のテーマ。

大前提として、僕は臨床家として病院勤務に戻ることはないと考えています。これは病院勤務に限った話ではないのですが、特に運動障害性構音障害、失語症などの障害のある方への言語聴覚士としての訓練が難しいというのが理由の一つです。なぜならば、

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