雑踏

詩:雑踏

朝に夕に思いつのらせたまま
それでも澱のようにたまったそれらは
私の体の中で無意味に発熱し
体温を無秩序におかしくするばかり
何もかもを滞らせたまま
心と体は切り離され
切り取られたそれとの距離

見失ってしまうのは何よりも怖いねって

ねぇ怖いねって

いろんな人が事あるごとに
肩を叩いて教えてくれる

ねぇ信じて

決めた場所まで走り出しなさいってあなたは言うけど
私は生まれつき足が重いから
辿り着けるかどうか不安で
今もこの場所で腰が引けてる

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