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成田 くうこう (小説、詩、エッセイ)
2019年12月27日 21:34
「月齢14の夜」「金の光が手ですくえるくらい」「冬の繊維がふくらんでにじむころ」「銀に光るハシゴをのぼろうよ」「夜空の隙間から」「まるで雲母を割ったような」「優しい夢の構造が見えますが」「それはぼんやりとつかみどころがありません」(でも、あなたの瞳の奥にも存在します)「神様の骨盤のなか」「孵化したばかりの天使たちは」「泡のような声でふつふつ笑っているよ」
2019年12月23日 09:16
月曜日の朝路上に散らばる日曜日の残骸がかすかに光を宿したまままだきらめいているみちゆく人は気づきもしない昨日という日が幽霊になっていたるところで息をひそめているなんて