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成田 くうこう (小説、詩、エッセイ)
2019年6月13日 00:06
空き地が好きだと思う。スーパーからの帰り道。何とはなしに近所を歩いているとき、唐突に何もなくなった空間と出くわすと、かつてそこに誰かの生活があった事を知る。実際に、家があった時は気にも留めなかったし、どんな家かも全く覚えていないのだけれど、なくなった瞬間に思い出したくなるのだ。空き地ではすっかり何もかもが取り払われて、黒土だけが剥き出しの状態になって広がっている。例えば時間と共に雑