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🥂 記憶を超えていく旅。

ジャックフレデリックミュニエのクロドラマレシャルは、ブルゴーニュをすきになるきっかけの1つとなったワイン。

ワインを感じるとき、その感じ方に左右される要素ってとーんでもなくあります。
自分の気分、一緒に飲んでいる人、飲んでいる場所、季節、開けるタイミング、温度、何杯目に味わうワインか、挙げるときりがありません。

そんな要素がいろいろ絡まって、「おいしい」という感想が浮き上がってくる飲み物って、ワインくらいかも?


初めてミュニエのマレシャル2011を飲んだとき、当時ワインの知識がまだまだだった私は、そんな要素関係なく「うっっま!!!!」とストレートに脳にくるような衝撃を受けました。
今思えば、要素の1つである「開けるタイミング」が完璧だったんですね。

初めて飲んだミュニエがそうだったから、他のミュニエも同じような味わいなんだろうと思い、好きな銘柄の1つとしてオンリスト。
そこからミュニエを飲む旅が始まりました。

とはいえ、当時から良いお値段だったし、なかなか出会えるワインでもなく。

なにより、香りと味が全然違う。

「なんか暗い」「果実味がまだまだ」「強い」「余韻もいまいち伸びない」

コロナ禍直前のミュニエさんの来日の際に飲んだものですらも、感動できるワインではありませんでした。
いかにタイミングが重要か、、。

そんな中でここ1年はミュジニー2005、マレシャル2012、比較的良い感じのミュニエに出会えて、ミュニエのキャラクターに落とし所が見つかった感じがします。

初めて飲んだミュニエは超ネアカ。最高に明るく華やかで、でも気品を纏ったマダム。ちょっと明るすぎたのかも。テンション高かったのかな。

いくらか飲み続けて感じた、私が思うミュニエは、気品はやはり纏っているが、優しく寄り添う紳士、優しいけれど強さもある、尊敬に値する紳士。インスタグラムに投稿したときは、久しぶりに、ありきたりですが「エレガント」という言葉を使いました。
https://www.instagram.com/p/C2w8PTVSEGd/?igsh=em40b3NueTlzMmJu

でも、できるならもう一度テンション高いマダムなミュニエに出会いたい。あの脳に来る香りと味わい。あの包容力は忘れられない。だから、引き続きミュニエを飲む旅は続きます。



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