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🍷4/5 鴨川は何歳になっても泣いていい場所

京都に住んでいる人の甘酸っぱい思い出は、鴨川にあり。

高校のころ、片想いの人と初デートでここに座ったな。
そこから会うたびに同じ場所に座って、おしゃべりしたな。

もちろん友人同士との思い出も。語って笑って泣いた記憶が一本の川には点在してる。

胸がきゅっとなる、そんな余韻が残っている。

今ではすっかり橋の上から歩いて見ているだけの鴨川。
だけど、今日は久しぶりに階段を降りて、川沿いにひとり座って、親友に電話を掛けた。


それからしばらくしたら、立ち上がって、自分の心の手綱を優しく締めて、心の一歩を踏み出した。

Domaine J. A. Ferret Pouilly Fuissé 1999

どうしようもないことで、どうしようもなくなったら、階段を降りてまた鴨川へ行こう。

階段を上がる頃には、この端正な佇まいのフェレみたいに、背筋をしゃんとして、前に、また一歩歩めるから。

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