4月の節気と民俗
「清明には小麦を植え穀雨には秋の作物を植える」という言葉から4月の節気を分かる。
今年の清明は陽暦で4月4日に当たる。
清明とはうららかな春が始まる節気という意味である。
農村ではこの頃から春の種まきを始めた。
毎年、清明に朝鮮人は祖先の墳墓参りや遷墓をした。
穀雨は穀物の生育によい雨が降る節気という意味である。
昔から穀雨に日照りがすると土地の深くまで乾くといって、穀雨に雨が降らないと当年はひどい日照りがするといわれてきた。
今年の穀雨は陽暦で4月20日に当たる。
この頃に春耕をし、山間部の畑には豆を植え、家屋の周辺にはカボチャ、チョウセンフユアオイ、チシャ、ナス、ネギなどを植えて真夏の野菜を準備した。
また、漁村ではアユ、マアジ、サンマ、イシモチなどの魚類を獲り始めた。
この節気の料理は混ぜご飯と緑豆ムク(ゼリー)和え物などであり、ワラビ、キキョウ、ゼンマイ、タラノメ、ツルニンジン、ミツバヒカゲゼリ、ヤマタバコなどの山菜を好んで食べた。
2021-04-04
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