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8/1〜8/5の日記

8月1日(月)
新刊『何卒よろしくお願いいたします』が好評で、注文のあった書店さんや、タバブックスnet storeでご購入くださった個人のお客様へ発送をする。TwitterとInstagramでも新刊に関する反応が多く、チェックしてシェアをする。
数週間前から準備をしてきた書籍別の毎月の売り上げ数/在庫数の集計を終わらせてから、先週の分の日記をnote掲載用に修正した。先週末の『仕事文脈』の企画会議に出席できなかったので、メモをチェックする。
外は一瞬で立ちくらみしそうな暑さで、日傘とサングラスで移動する。

8月2日(火)
個人のお客様や書店さんからのご注文の書籍を梱包し、発送。まもなくメールマガジン送信の時期なので、ホームページに7月のメディア掲載情報のページをつくり、メルマガ掲載用のテキストを準備しておいた。
椋本さんが別のテープ起こしをしてくれていたので、私も椋本さんから引き継いで、辻本力編「雑談本」の素材となる音声データの、最後の1本のテープ起こし。

8月3日(水)
月曜日にご注文書籍を発送した個人のお客様から、書籍の到着時期についてお問い合わせを受ける。タバブックスnet storeでのご注文はだいたいゆうメールで発送するけれど、去年までこの方法でたとえば都内は翌日着だったのが、今年から標準で翌々日着になり土曜日の配達もなくなった。金曜日に都内宛の書籍を発送すると、着くのは火曜日で発送から数えて4日後になる。
お問い合わせに返信して、書籍の発送をして、前日のテープ起こしの続き。音声データを1か月以上お預かりしていたので、やっと終わって編者の辻本力さんにお送りできたのが嬉しい。外はかんかん照りだったのが、青空のまま急に雷鳴がして一気にどしゃ降りになり、不思議だなと窓越しに少し眺めた。

8月4日(木) 
代休

8月5日(金)
昨日のお休みの間に、ユニクロで男女の服のつくりが違うとネット上で騒ぎになっており、イ・ミンギョン『脱コルセット:到来した想像』の中でも、語り手がユニクロに行くシーンがあったので抜粋してツイートした。

書籍の出荷をしたり、打ち合わせの日程調整をしたりして、その後noteの投稿の準備。


今週読んだ本(漫画)

冬野梅子『まじめな会社員』(講談社)

冬野梅子『まじめな会社員』(講談社)

漫画『まじめな会社員』の完結おめでとうございます! 最終巻=4巻までを一気に読み直して、やっぱり面白い。

連載が始まってから、どんな友人に会っても必ず「今週の『まじめな会社員』どう思った?」という話になった(『仕事文脈』編集の小沼さんとも話した)。アメリカ在住の友人からは、あまりに気持ちがわかりすぎる、東京出身でラクロス部だったような女性にはわからないだろうけど、と興奮したチャットメッセージがきたので、ラクロス部に対しての偏見では?と思いながらも、東京(多摩地域)生まれの友人もそんなに同感するんだと、まだ知らない友人の一面を知ったようで嬉しかった。

簡単にあらすじを記すと、30歳の契約社員で彼氏いない歴5年のあみ子ちゃんは、職場で仲良くなったおしゃれな年下の友人や、独立系書店の読書会をきっかけにライターの人などと知り合って、自身も副業として(『仕事文脈vol.20』にも出てきたクラウドソーシングで)ライター業をはじめるようになる。初めて行った場所での居心地の悪さや、恋愛に対する一歩引いた姿勢などの繊細な気持ちが、シンプルだけど魅力がある絵と大量のテキストで描かれていて、ありとあらゆる描写について身に覚えがある。最終巻、驚きの展開が待っているのだけれど、それはあみ子ちゃんと同じ東北出身の私にはあまりにリアルすぎて予言の書かと思い動悸がした(まだ怯えている)。

この漫画の良いところは、お金についてしっかり書いてあることだと思う。ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の各エピソードは素晴らしくても、「いやいや、ニューヨークのあんな部屋、どうやってコラムの収入で住むんだよ」と思った瞬間にすべてが嘘らしくなってしまう。『まじめな会社員』は全然そんなことないし、リアルさが一貫している。さらに、時には主人公の周辺の人々に視点がうつり、かれらの等身大の悩みも描かれる。収入や、職場の人間関係や、アプリでのやりとりが詳細に書いてあるからといって、この漫画を読んで何かうまくいくようになるとは思わないし作者もそれを狙っていないと思うけれど、自分が一人じゃない、悩みを抱いたっていいじゃない?と言われたようでほっとした。

(山口)

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