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ただ人と人が暮らすということ/星野文月さんと有吉宣人さんの実践(Web仕事文脈 vol.24 特集2「住まい、どうですか?」)
『仕事文脈 vol.24』特集2「住まい、どうですか?」への寄稿記事です。
長野県松本市で一緒に生活している、文筆家の星野文月さんと俳優・ドラマトゥルクの有吉宣人さん。二人は2023年4月から「恋愛関係ではない」という前提で共同生活を開始、その日々をオンラインのリトルマガジン『me and you』で連載しています。「パートナー」でも「ルームシェア」でもない、名前はないけれどお互いを対等な他者として尊重しあえる生活。そのための二人の試行錯誤や、実際の住まいについて話をうかがいました。(取材・文:小沼理)
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関係をあらわす言葉の難しさ
——星野さんと有吉さんが「恋愛関係ではない」という前提で共同生活をはじめてから、4月で1年です。お二人は今、関係を聞かれた時どう答えていますか? また、その答え方はこの1年で変わってきましたか?
星野 me and youで「呼びようのない暮らし」という連載を始めた時は恋愛にコンプレックスがあったというか、恋愛と生活を結びつけて考えるのが難しくて、そうじゃない形を模索していました。当時は友人たちが続々と「パートナー」を見つけているように見えて、私もパートナーがほしいと思っていました。最初は有吉さんに「生活のパートナーになってほしい」と言ったんです。でも、何をもってパートナーと呼べるのかまでは具体的に考えられていなくて。同居がはじまってからも何がパートナーなのかはどんどんわからなくなってきていて、だから今は有吉さんのことは「同居人です」と紹介しています。
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