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(part1)続・堂々巡りの対話――「社会課題にのりきれない」背景にあるもの(仕事文脈vol.24)

社会課題が「自分ごと」にならないのはなぜか―前号の座談会企画「堂々巡りの対話」には、さまざまな反響がありました。面白かった、モヤモヤする、共感する部分もあるなど……このテーマに関心を持つ人が多そうだったこと、そして前回文字通り堂々巡りのまま終わったので、もう1回話をしてみようとなりました。今回は、企画の発端となったタバブックスアルバイトスタッフ椋本湧也さん、同年代の友人で『ティンダー・レモンケーキ・エフェクト』著者の葉山莉子さん、かつてのスタッフ仲間のデザイナー井上麻那巳さんと編集部・宮川の4人で語り合いました。

どうして自分ごとだって思わないんだろう

井上 記事が出てから半年の間に、何か聞かれたり、言われたりしましたか?

椋本 はい、知り合いから直接とか、DMとかで。読んでこう思ったとか、モヤモヤしたとか、わかるところもあるとか。社会問題に対して自分が思ってることが、他の人の目に触れていく経験はこんな感じかと。あと、人と話してるときとか、SNSやニュースとかでもそういう文脈の話がこれまでよりも目に入ってきて、半年間考えてたなっていうのはあります。

井上 ブログ(社会課題にのりきれない(tbスタッフマガジン)
http://tababooks.com/tbinfo/tbstaffmag_muku01 )も当時アップされたときに読んで、これは面白いなと思って。モヤモヤするところもあったし物申したいみたいな気持ちも0ではなかったけど。椋本さんみたいに考えてるだろうなって人たくさん思い浮かぶんですけど、多分その人たちにこれをやろうって言ったら、嫌だよって怒っちゃうだろうなと、それが目に浮かびました。


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