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「放任」というコーチング

『ウチ、放任主義なんです。自主性を重じています。』

一度はそんな言葉をお聞きになられたことがあるのではないでしょうか??

今回は「放任」というコーチングについてお話ししたいと思います。

しばし、お付き合いください。

『放任』の定義を考えよう

まず前提として、これはコーチングの話なので、そこには対象者がいて、その人が輝くために任せて放つ・離れる・待つということが「放任」ということになります。

『任せて』というところがミソでして、放置放棄とは違うわけです。

話を進めます。

『任せる』ってなに??

そもそもの話ですが、任せるっていったいどういうことでしょうか?

例)部下に仕事を任せる。

1番思いつく例文だと思います。

少し似ていますが、『頼る』とも少しニュアンスが違いますよねー。

『任せる』=『裁量権を与える』

※裁量権:自分の考えで意思決定する権利のこと。

僕はそう考えています。

つまり、任せるときは意思決定ができるだけの選択肢を用意しておくことが必要で、絶対解が存在する仕事は任せたことにはならないのです。

初めからやることが決まってる仕事の場合、それは任せた訳ではなく、ただやらせただけということになる。

ここはかなり注意が必要ですね!!笑

もちろん、『ただやらせただけ』の消化行事に生産性がある訳ありません笑

話を進めます。

環境設定で全てが変わる

ただ単に任せて放しても、原石はダイヤモンドにはなりませんよね??笑

ようはそこで放てば、自然と磨かれて、、、。

みたいな状況を計算しなければならないわけです。

例えば、羊や牛などの家畜でさえ計算されて放たれて成長します。

家畜が好む草が生えている草原、ストレスを感じさせない気候、放牧する広さ、、、etc

家畜の特性を知り、計算された環境を設定することで良くなっていくというわけです。

このように、対象者の特性や目標とするところを知ることから始まり、どういう状況下だと成長を促すことができるのかを考え、オーガナイズしていかなければならないのです。

サッカーの練習でいうとタッチ制限やビブスの色、グリットのサイズといったルール設定に当たります。

生えている草の種類が少しでも違ったら、最悪の場合家畜は痩せ細ってしまうかもしれないので、注意が必要ですね。

どんな効果が期待できる??

人には、本能的に自分自身を育てる力を持っていると言われています。

しかし便利な世の中になり、自分は何もしなくても誰かが勝手にやってくれるので、その力は薄れていく一方ですよね。

ヒトは楽をしたいのでなおさら加速します。笑

自分自身を育てる力を刺激する。

自分の意思でチャレンジしたことが、成功したり、成長を感じられるものであれば、もっとやってみたい!と考えますよね??

このサイクルが自分を育てるという力であり、自らを輝かせる力といえます。

サッカーでいうと、ピッチの上では常に裁量権を持たされ、自分で判断し、決断していかなければなりません。日頃から裁量権を与えられていない選手はピッチで輝くことができるでしょうか??

とにかく難しい。笑

もうお分かりだと思います。

『放任』によるコーチングはとにかく難しいです。笑

環境設定を考え、起きた現象を分析し、ライブで対応していくだけの引き出しがなければなりません。

これだけでも、とてつもない知識の量と心の余裕が必要で、途方もない行程ばかりです。😭

しかし、サッカーをする上で必要不可欠ともいえるその力を養うことができるのは『任せる』ほかないのです。

難しいですが、未来ある人材のため、是非チャレンジしてみてください!

それでは。



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