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生後4ヶ月で保育園に預けた私が今思うこと

6歳になった息子は、先日、卒園式を迎えた。
すごく誇らしい姿で、でもまだあどけないかわいい笑顔で。

6年前の4月、私は生後4ヶ月のかわいい第一子を保育園に預けることにした。

生後間もないわが子と過ごす時間は尊くて愛しさに溢れていたが、私と1対1の時間が長いことに私自身も「これでいいんだろうか?この接し方であっているのかな?」と、私1人の関わりがこの子の将来にも影響するかもしれない不安があった。
そして、3人の子どもを授かることを希望していた私たちは、今後の家族計画と私自身の仕事のことも考えて、子どもが0歳児4月の保育園に入りやすい時期に入れることを決意した。

色々考えた結果、覚悟を決めて保育園を申し込んだつもりだったが、いざ保育園に預ける日が近づくにつれて、今度は「本当に預けていいのだろうか?」「私のエゴなのでは?」という気持ちが迫ってくる。

息子は、11月生まれで生後まだ4ヶ月ということもあり、まだまだ毎日夜泣き。よく泣くタイプの子だったから、夜中には1ー2時間おきに泣いて、私は産後に3時間まとめて寝ることなんて一度もなかった。(今思えば、泣いてすぐに抱っこしなくてもよかったんだと思うが)

保育園に通い始める前日3月31日の寝かしつけ前に、息子に「明日から保育園だよ。きっと楽しいことがたくさん待ってるよ。お母さんはお仕事頑張ってからお迎えに行くから待っててね」と話しながら授乳した。
その夜、息子は初めて朝まで寝た。「お母さん、僕は大丈夫だよ。」そう言ってくれているように思えて、涙が止まらなかった。

そして、次の日4月1日から保育園生活が始まった。

それから6年が経ち、息子は大きく成長し、先日卒園式を迎えた。

結論からいうと、私は生後4ヶ月から息子を保育園に預けて本当によかったなと思う。
いろんな考え方があると思うし、小さな我が子をできるだけ自分の手で育てたいというご両親だって当然いると思うし、それを否定するつもりは全くない。

私にとって、何がよかったのかをまとめてみる。
これから子どもを預けたり、今預けているけどモヤモヤしている方に、参考程度に眺めてもらえると嬉しい。

< 幼い時期から保育園に預けてよかったこと >
●月齢にあわせた子育てをベテランの先生が教えてくれる
●月齢にあわせた環境がある
●周りの真似をして色んなことを習得する
●多様な人・行事を通じて、多様な価値観に触れる
●自分の精神面の安定


●月齢にあわせた子育てをベテランの先生が教えてくれる
お母さん1年生だった私にとって、育児の何もかもが初めてでわからないことだらけ。そんな時に保育園の先生が強い味方になってくれる。
例えば
・離乳食
 「この食材はこの時期に食べられるから食べさせてくださいね」
 「お魚はお刺身の1切れを茹でてあげたらいい。片栗粉でとろみをつけてね」
 「食べてくれない時は、こうしたらいいですよ」
・服装
 「今の時期はこれくらいの薄さでちょうどいい」
 「結構動けるようになってきたから、上下分かれている服装がいいかも」

●月齢にあわせた環境がある
・おもちゃ
 保育園では月齢に合わせたおもちゃが用意されているし、先生方が適宜入れ替えてくれている。この月齢ではこんなおもちゃで遊べるんだということも知れる。
・子どもが自分でできる環境
 低い棚に自分のマークがあったり、おもちゃも低い棚にジャンルごとに置かれていたりと、子どもが大人の手を借りずに自分でできる環境がある。自宅の環境づくりにも参考になる。

●周りの真似をして色んなことを習得する
例えば 
・自分のことは自分でする
 周りの子達が自分で靴をとれば、息子も真似して靴を自分で準備したり、靴下を履くまねをする。
・お片づけ
 子どもへのお片づけの促し方ってどうするんだろう?そんなことを考える前に、息子は保育園でお片づけの仕方を覚えていた。
 先生の声がけのおかげももちろんだが、周りの月齢の高いお友だちの真似をして覚えていることも多そう。

●多様な人・行事を通じて、多様な価値観に触れる
・先生たちや保護者・お友だち
 預けている間、先生方や送迎の保護者など、様々な大人に接する機会も多い。家とは違う接し方や声かけによって、我が家ではなかなかない言葉や考え方も習得する。そして、お友だちとの関わりで、喧嘩をすることもあるし、悔しい気持ち・嬉しい気持ちなども体感して、人との関わりで大事なことも早くから身をもって感じることができたと思う。今、家では妹・弟にも優しい頼りになるお兄ちゃんだ。
・行事
 保育園では色んな季節の行事がある。例えば節分には豆を巻いたり、ひな祭りには雛人形を制作したり、七夕には飾りを作ったり。年少の頃には制作や体験を通じて行事を楽しめるし、我が家が通っている保育園では3歳クラス以上になると、行事や祝日のの背景や意味まで教えてくれる。教えてもらったことを、息子はドヤ顔で家で教えてくれる(笑)私にとっては知らなかったことを知れるし、親が知らないことを教えてあげることで息子の自信にも繋がっているんだろうなと思う。
・絵本
 保育園では毎日絵本タイムもあった。もちろん家にはない絵本もたくさん読んでもらっていた。色んな絵本に触れることで考え方や語彙力もどんどん広がり、「こんな年齢でこんな言葉やお話もできるんだ」と驚くことが多々あった。それも、きっと保育園の影響が大きかったと思う。

●自分の精神面の安定
保育園に預けていて、一緒にいる時間が限られている分、息子と関わる時間は濃密で愛おしかった。仕事で、妻・ママ以外の、私個人としての顔を持つことで、私自身もバランスが取れるようになった。色んな人の手を借りて、子育てすることで、私が保育園に預ける前に抱いていた不安は消えて、安心して子どもと関わることができるようになった。

息子は本当に保育園が大好きで、休みの日でも「今日、保育園!?」ときいてきて「お休みだよ」というとガッカリしている(笑)
保育園に預けることで、我が家では、私たちも子どもたちも大きく成長できたと思う。保育園に預かっていただき働くことで、経済面はもちろんだけど、子どもに働くことの意義を伝えられたり、仕事であったことなども話して、そこでも色んな価値観を共有できたり、大人としての楽しさを伝えることもできる気がする。

これからお子さんを保育園に預けるママやパパは不安もあるかもしれないけど、大丈夫だよ!と言いたい。
私もまだ保育園に2人を預けるお母さんとして、改めて保育園のありがたさを感じながら、子どもとの時間を大切にしていきたいなと思う。

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