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2度と会うことがないと思っていた幼なじみアイドルと地元で会うことが出来ました

ここは東京にあるとある会社のオフィスである


〇:あ”ぁぁぁ終わんねぇぇぇ

△:大丈夫か?やけに感情的だけど

〇:明日出張なのに仕事が全然片付かないんだよ

△:出張ってたしか福岡だろ?

〇:うん。地元なんだけどこのままだと飛行機で寝ることになるな...笑

△:それはもうご苦労さまだな

△:とりあえず明日は暇だから手伝うよ

〇:マジで!? 助かるわぁ




それから仕事をこなしていき


〇:よし、これで終わりか

△:思ってたより時間かかっちまったな

〇:だな。でもほんと助かったよ

△:出張頑張れよ〜

〇:おう!








こうして朝になり飛行機で福岡を目指す



〇:誰か友達でもいればいいんだけどなぁ....


出張が決まった際、色んな友達と連絡を取ったのだが日程が合わなかったこともありあまり楽しみがないまま福岡に着いた





〇:はぁぁ...これなら東京で仕事した方がマシだったな....



そんなことを思いながらカフェで作業をしていると




『はいっ!ということで帰ってきました我が地元福岡!』


どうやらテレビのロケが始まったようだ

そして〇〇は気になった。

何か聞き覚えのある声だったからだ



普段ならそんなことをしないのだが、気になってしまいカフェを飛び出し声のする方向に向かうと



?:いや〜福岡は久しぶりです!

?2:中洲に行ってみたい!

?:天ちゃんはまだ20歳じゃないでしょ!

天:それはナイショ

天:ひかるだって見た目は20歳じゃないよ?

ひかる:こらー!バカにしてるぅ!






やはり僕の耳は正しかった。

今目の前にいるのは幼なじみであり、アイドルになった  森田ひかる  である



〇:(気づくかな....


そんなことを思いながら遠目でロケを眺めていると....




「はいカットぉっ!」

ひかる:ありがとうございました

天:ありがとうございました〜




そして2人はロケ車の中に....と、思ったのだが!




ひかる:あの〜メンバーへのストーカー行為はやめていただけませんか?笑

〇:ん?俺は幼なじみを見にきただけですが?

ひかる:ふふ。久しぶりだね〇〇

〇:おう。いつから俺がいること気づいてたの?

ひかる:ん〜なんか不審者みたいな人がこっちみてるな〜って思った

〇:あ、不審者だと思われてたわけね

ひかる:あの微妙な遠さがよけいに怪しかったよ

〇:だってほら、別にファンってわけでもないしひかるが気づかなかったらただの変人じゃん

ひかる:でも結局不審者だったよ?笑

〇:まぁたしかに....

〇:てか車に戻らなくていいの?

ひかる:ん〜どうせこの後ホテルに行くだけだからなぁ....〇〇はこのあと何もないの?

〇:うん。俺もホテルに向かうだけ

ひかる:ならさ!このあと一緒にご飯食べようよ

〇:え?俺たぶん....ってか絶対男だけどいいの?

ひかる:スタッフさんも友達だって伝えれば大目に見てくれるから大丈夫!

〇:そっか、じゃあ一旦ホテル戻ったら行くか

ひかる:やった!久しぶりの〇〇とのご飯だ


〇:たしかに久しぶりだな


そういって何となく頭をポンッとたたく


ひかる:〇〇のポンポン強い...!

〇:え、別に強くしたつもりはなかったんだけどな...

〇:ひかるが小さすぎて振り下ろさないといけないからかな?笑

ひかる:あ〜!〇〇もバカにしてるぅ!

〇:実際ちっこいんだからしょうがないでしょ?

ひかる:むぅ....。

〇:そんな上目遣いしないの

ひかる:怒ってるだけだし!


天:いや〜お2人とも熱々ですな〜

ひかる:天ちゃんいじらないでっ

天:だって2人ともすっごい良い笑顔だよ?

ひかる:そ、そんなこと...//

天:顔赤くしちゃって〜

〇:山﨑さんすごい煽りますね...笑

天:そうですか?笑

ひかる:あ、そういえば天ちゃんも一緒にご飯食べに行く?

天:いくー!

ひかる:それじゃあ〇〇!むかしいつも行ってたとこね!

〇:え?山﨑さん未成年だけど大丈夫?

ひかる:私たちが行ってた時も私たち未成年じゃん笑

〇:あ、そっか...笑





それから2人は別れ約束の場所へ




ひかる:おまたせ〜

天:さっきぶりでーす


〇:よし、それじゃあ入ろっか

天:はい!



そして3人は “ 居酒屋 “ へ入り....




「お!懐かしい人が来たね〜」


〇:高校ぶりかな?

「しかも隣にはひかるちゃんじゃないの」

ひかる:おじちゃん久しぶり!

「いや〜まさかまた2人が来てくれるとは思わんかったなぁ」

〇:ひかるは特にね

「そうやな。しかもその隣にもかわい子ちゃんがいるじゃんか」

天:山﨑天です!

「あの頃の2人と同じ歳くらいかな?」

ひかる:うん。そうだよ

「それじゃあお酒は控えないかんな」

〇:うん。とりあえずそっちの個室使っていい?

「好きにやってくれ〜」







天:すごい居心地いいとこだね

ひかる:やっぱりそう思うよね!


ひかる:中学のテスト勉強は絶対ここだったんだよ

天:え!? 居酒屋さんで勉強!?

〇:あの頃はここが居酒屋だと思ってなかったもんな

ひかる:だね。絶対お菓子が出てくる自習室みたいな感じ?笑

天:思ってたよりもアットホームな感じだね

ひかる:うん!





それから3人は注文し....



「はい、手羽先とチヂミと馬刺しとさくらユッケね〜」

〇:お、やっぱここの料理は綺麗だね

「褒めても値引きはせんぞ〜」

〇:そんなつもりじゃないよ笑

「あ、お嬢ちゃんにはご飯とソフトドリンクね〜」

天:え!いいんですか?

「2人がお酒飲む中1人だけ水じゃつまらんからね」

天:ありがとうございます!

「それじゃあごゆっくり〜」





ひかる:それじゃあ....


〇天ひ:いただきます!


アムッ


天:ん〜!!この馬刺しすっごい美味しい!

ひかる:相変わらず最高だね

〇:そうだな




それから3人は食事に夢中になり....  



〇:そういえばひかるが東京に行く前の日にもここ来たよな

ひかる:そうだった!あの時2人とも泣いたよね


〇:うん。俺に関してはその1週間に初めて東京行くこと聞いたから急すぎてよけい寂しかったわ

ひかる:まぁ誰にも言っちゃいけなかったからね

〇:そうだよなぁ....

天:そういえば〇〇さんって今どこで働いてるんですか?

ひかる:たしかにそうだ!あの日以来話してないから気になってたんだった

〇:ん?俺は今東京で働いてるよ

ひかる:え?うそ!?

〇:ほんと。今日はたまたま出張で福岡来てただけ

天:どんな仕事してるんですか?

〇:ん〜まぁサラリーマンだよ

ひかる:へぇ〜あんなに頭も良くて運動神経も抜群だった〇〇がサラリーマンかぁ

〇:ん?なんか悪いか?

ひかる:いや、もっと良い仕事に就いてると思った

〇:いや、ひかるが飛躍しすぎてるだけだよ

ひかる:そんな事ない!私もまだまだだよ

〇:うちの社内でもひかるの話結構聞くぞ?

天:実際ひかるはすごいですよ!

〇:やっぱそうだよね

ひかる:褒めても奢らないよ?

〇:え、奢ってくんないの?笑

ひかる: 奢るわけないでしょ!

〇:ダメだったかぁ...笑

ひかる:てかだいたい奢るのって男の方でしょ!

〇:今は多様性の時代だから!

ひかる:もう!その言葉いらない!

〇:こら!そんなこと言ったら色々アウトだろうが!

ひかる:だって〇〇が悪用するんだもん

天:悪用...笑





それから談笑を続けていると22時になり


〇:あ、もうそろそろホテル戻らないと天ちゃん補導されちゃうね


いつの間にか呼び方が変わっていた

天:え〜まだここにいた〜い


〇:それは同感...笑

ひかる:早く帰んないとマネージャーさんから怒られちゃうからほら、立って!

天:はーい

〇:それじゃあ次会うときは....あ、いや会うことないかな

天:そんな悲しいこと言わないの!

〇:ごめんごめん...笑

ひかる:とりあえず次会える機会を作る方法がひとつだけあるよ

天:なに!?

ひかる:これだよ


そういってひかるがバックから出したのは封筒だった


〇:なにこれ

ひかる:ここ読んでみて

〇:えっとぉ....


『「4th ARENA TOUR 2024 新・櫻前線 -Go on back?- IN 東京ドーム」関係者席チケット』


〇:やべぇ....


明らかに動揺している〇〇


ひかる:えっへん!嬉しいでしょ?


〇:櫻坂の曲ほぼ知らない....

ひかる:なっ!無礼者め!

天:今の言葉は聞き捨てならんですな

ひかる:この日までに100時間は聴くことだね

〇:マジかよ....

天:〇〇さん頑張ってね〜

〇:分かったよ









それから主に2人がセンターの曲を聴きまくり




ー東京ドームー


ザワザワ ザワザワ

〇:(うわぁ....オレの嫁っていう人ってほんとにいるんだ....


初めてのアイドルのライブということもあって何もかもに新鮮さを感じていると

Overtureが始まった




そこからは圧倒的なライブ演出に圧倒され....


〇:(ふぅぅ....映画5本くらい観た満足感


スタッフ:すいません。〇〇さんでございますか?

〇:あ、そうです

スタッフ:お時間があれば裏まで来ていただきたいのですが....。

〇:わかりました!







そして言われた通り裏側に向かうと....


天:あぁぁぁ...!!  〇〇さんだっ!

〇:久しぶりだね天ちゃん

天:ライブどうでした?


〇:ずーっと感動してたよ。天ちゃんの事も結構見つけれたしね

天:へへ。楽しんでたみたいでよかったです!

〇:こっちこそ楽しませてくれてありがとね


?:あれ?18歳に話しかけてる変態おじさんがいる〜


〇:おい!変態も違うしおじさんじゃねぇわ!

ひかる:え?そうなの?

〇:俺がおじさんならひかるはおばさんだからな?

ひかる:おばさんっていったら2度と会わないから

〇:でもそれで寂しくなるのはひかるなんじゃない?笑

ひかる:べ、べつに....寂しくないし

〇:そうなの?

〇:「「 俺はさみしかったけどな 」」

ひかる:え?

〇:だってほら、今日のステージ観て特に思ったけど、地位も何もかもが違いすぎて会える存在だと思ってなかったもん

ひかる: …..

〇:だからこうやって福岡で会えたのも、こうやってここで会えたのもすっごく嬉しい

ひかる:私も....会わなくなってから時間が経つごとに連絡取ろうと思っても取れなくて....すっごくさみしかった

〇:ふふ。結局両方とも寂しがり屋か

ひかる:それじゃあこれからも定期的に会ってくれる?

〇:いや、、、

ひかる:え?


〇:せっかくここまで我慢したんだから次に会うのは....ひかるの卒コンにしようよ

〇:そうしたらひかるも自由に行動できるでしょ?

ひかる:分かった。じゃあ今から卒業してくる

〇:そんなことするようなひかるなんてオレは嫌いだな...笑

ひかる:だよね

ひかる:じゃあ....また今度

〇:おう。これからも遠くからみとくよ

ひかる:不審者?笑

〇:次会う時までには不審者からイケメンに変われるように頑張るわ

ひかる:絶対ならないから大丈夫...笑




こうして2人はまた、違う道を進むのでした

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