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落ち込んでいる僕を救ってくれたのは幼馴染とシェアハウスでした .10 最終話

〇:ふふふ

美月:なんで笑ってるの?


〇:いや...だってそんなの分かってたことじゃないですか..笑

〇:真面目な雰囲気だったんでもっと驚く話だと思いましたよ

美月:で、でも! これは結構な緊急事態じゃない!?

〇:まぁ、僕と美月さんは会えなくなるわけですからね

美月:うん....


申し訳なさと申し訳なさを重ねたような感情になる美月



〇:あ、でもシェアハウスのことは心配しなくていいですよ

美月:え?

〇:僕が出ていくのでアパートを探すのも不要です!

美月:でも....

〇:分かってたことですし、何より実は僕も言ってなかったことがあって

美月:なに?

〇:実は剣道の強化選手に選ばれまして....

美月:え? そうだったの!?

〇:はい....でも寮に入らないといけないのでここに住むことが出来なくなるんですよ

美月:そうだったんだ

美月:じゃあ高校も変わっちゃうの?

〇:本当は変わらないといけないんだけど、せっかくさくらが連れてきてくれた高校ってこともあって変わらなくて済むようにしてもらったんです

美月:そうだったんだ....〇〇君はちゃんと考えてるんだね

〇:ふぇ?僕はそんなんじゃないですよ

美月:だってほら、私は受かるまで家の事なんて何も考えてなかったわけだし...

〇:それはまぁ...美月さんだから...笑

美月:むぅぅ....〇〇君がバカにしてくるぅ


〇:それアイドルになったら言わないでくださいね?
(オレたぶん殺される)

美月:それは美月ちゃんの気持ち次第かなぁ

〇:絶対辞めてください!

〇:叩かれるだけじゃ済まなさそうです

美月:その時は私が竹刀持ってきてあげるよ

〇:そのまえに庇ってくださいよ....

美月:男でしょ!なんとかしなさい!

〇:(ダメだ....この人やっぱりおかしい....





そんなこんなで話し合いは終わり



さくら:〇〇どんな話してたの?

〇:ん〜まぁ色々

さくら:何それ!気になるじゃん!

遥香:隠されると余計に気になるよね


飛鳥:おい〇〇!何を隠してるんだ!

〇:そんな窃盗犯じゃないんだから...笑

さくら:で、本当に色々ってなに?

〇:まぁ....どうせいつか言わないといけないから今言うか....

〇:おれ.... “ ここを出なきゃいけないんだ “

さくら:えっ....

遥香:な、なんで...

〇:実は強化選手になっちゃってさ、寮に入らないといけなくなったんだよ

茉央:強化選手....

〇:まぁ美月さんがアイドルになるってことだからちょうどいい機会でもあったしね

〇:選手の寮に行こうと思う

さくら:〇〇....また私から遠くに行っちゃうの...?

〇:いや、せっかくさくらが連れてきてくれた学校だから転校はしないよ

さくら:やった!

咲月:でも今までみたいに気軽に会えなくなっちゃいますね

〇:え〜会いに来てよ

咲月:でも邪魔じゃないですか...?

〇:そんな気を使わなくてもいいんだよ笑

〇:茉央もあってくれるでしょ?

茉央:もちろんです!

飛鳥:またいじめられたりしない?


〇:いじめられた時は飛鳥に泣きつくよ...笑

飛鳥:ヤダ。キモイ

〇:おい!シンプル悪口やめろ!

美月:でもほんとに、ここに来たときの〇〇君みたいにならないでね?

〇:気をつけます...笑

さくら:3日で帰ってきたりしない?

〇:さくらみたいに三日坊主じゃないから大丈夫だよ

さくら:なぁっ....最後までさくのことバカにするぅ

〇:いや、最後っていったってまだ2週間くらいはここにいるんですけど....

遥香:じゃあこの期間にいっぱい思い出作れるね!

美月:U〇Jとか行っちゃう?

さくら:行きたいです!

咲月:大阪行ってみたかったんです!

飛鳥:え〜めんどくさi…

〇:飛鳥は行くの決定ね

飛鳥:なんでよ!

〇:どうせ暇でしょ?

飛鳥:あすかちゃんだった予定ってものが....

〇:ないでしょ

飛鳥:くぅっ....ムカつく



それからというもの大阪へ行ったり、家でパーティーをやるなどして残りの時間を楽しんだ







そして   “  5年後  “




〇:め”ぇ”ぇぇん

審判員:1本


〇:(ふぅ....あんま強くないな



……………………..


美月:それではインタビューです!〇〇さん今回の大会はいかがでしたか?


〇:ん〜まぁ自分の剣道を忘れず出来たんじゃないですかね

美月:そうですか....ちなみに!私のこと知ってますか?笑

〇:あ〜すいません。アイドルでドラマもやってセンターも務めるような山下美月さんについては知らないんですよ

美月:めちゃくちゃ知ってるじゃないですかっ!

美月:ちなみにこの優勝を誰に伝えたいですか?

〇:そうですね....妻の “ さくら “ ですかね

美月:ほぉほぉ....それでは今やりたいことはありますか?

〇:ん〜そうですねぇ.....7人で集まりたいですね

美月:〇〇....


少し考えさせられるものがあり言葉が出てこない美月


〇:美月さんちゃんと仕切ってください (ボソッ)

美月:あ、そうだった!

美月:あ、えっと、これでインタビューを終わります!

スタッフ:カットぉ〜!



美月:〇〇君ほんとおめでと〜!

〇:ありがとうございます

美月:てかさ〜7人で集まりたいって言ったとき言葉詰まっちゃったじゃん!〇〇君のせいだからね!


〇:いやそれ僕のせいじゃないですって笑

美月:てかさ、もう7人集まってない?

〇:あのぉ....うちのさくらが来てなくて

美月:もぉ〜なんでこんな日に来ないかなぁ



そして2人で話していると

?:〇〇さ〜ん

〇:おっ!咲月もいるじゃん!

咲月:そりゃあ美月さんのマネージャーなんですからいますよ


〇:あ、そうだったね笑

遥香:ちなみに私もいますよ〜

〇:さっきからちょこちょここっち見てたの気づいたよ

遥香:え!バレてたの!?

〇:普通に気づくよ笑  

〇:出来るマネージャーになってるらしいけどちょっと抜けてるとこは変わらないんだね

遥香:ほんと恥ずかしい限りだよ

咲月:あれ、そういえば飛鳥さんと茉央どこですか?

〇:あ〜あのふたりなら僕の楽屋にいるんじゃないかな?

咲月:入ってもいいですか!?

〇:どうぞ〜

咲月:飛鳥さーん!茉央ー!




茉央:久しぶりやな!

飛鳥:元気にしてた?

咲月:元気です!美月さんの仕事が増えちゃってて大変ですけど...笑

茉央:今やトップアイドルやからな

飛鳥:そう考えると〇〇のマネージャーって楽だね

茉央:ですね!

〇:取材とか全部受けてもっと忙しくしようか?

飛鳥:ほ、ほら!そんなことしたら〇〇の練習時間が無くなっちゃうじゃん

茉央:うん!こ、これくらいにしときましょ

飛鳥:子供の指導もしなきゃだし!



そう。〇〇は自分の練習に加え、子供たちに指導も行っているのだ



美月:え〜今度〇〇が指導してるとこみたーい


〇:絶対いやです...笑

美月:ヒット祈願でやらせてよ!剣道

〇:じゃあ100人組み手的な感じで100人に面打つまで終われないとかやってみます?笑

美月:それ美月ちゃん何人いれば達成しそう?笑

〇:ん〜100人ですね

美月:じゃあ無理じゃん!

〇:僕はいつでも待ってますよ〜笑

美月:〇〇君やっぱ鬼だ....







そんなこんなで談笑は終わり、家へ帰ると





〇:ただいま〜

さくら:おかえり!


さくら:聞いたよ!優勝したんでしょ!

〇:うん。ちゃんと美月さんのインタビューも受けてきた

さくら:いいな〜さく以外みんないたんじゃん!

〇:まぁしょうがないよ。体調悪かったんだし

さくら:まぁそうだけど....

〇:それよりお腹空いたな〜

さくら:まかせて!今日はお昼からずっと作ってるから!

〇:おっこれは楽しみだっ...!





こうして友達も剣道も失っていた〇〇は幸せな日々を送るのでした







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