久しぶりに会った〇〇と再婚することになりました .11

2月14日のお話


〇:チョコほしいな〜

美月:え？今日ってなんの日だっけ？

〇:おいおい....2月14日だぞ！

美月:あ、バレンタインね

〇:男が楽しみにしてる日って結構忘れられるよな....父の日とか

さくら:ばれんたいん....？

美月:バレンタインってチョコを渡す日なんだよ

さくら:チョコ！たべたい！

〇:さくらは渡す方だよ笑

さくら:たべたいのっ！

美月:じゃあ作る？

さくら:つくる！

美月:それじゃあ作るやつ決めよっか

さくら:はーい！




さくら:パパこのチョコつくりたい！

〇:なんで俺に言うんだよ！笑

〇:にしてもトリュフチョコを作りたいなんてお目が高いな！

美月:トリュフチョコ作るの？

さくら:うん！

美月:でもあれって難しくないの？

〇:こだわるとだいぶむずいよ

〇:でもこれはスイーツ好きの血が騒ぐね〜

美月:それじゃあバレンタインもあることだし....

美月:作ってもらおうか！

〇: ….だから俺が作るんじゃなくて美月が作るんだろうがー！

美月:だってぇ〜〇〇が作った方が〜私ラクじゃん？

〇:そりゃそうだろうな....

美月:ってことでよろしくっ

〇:はいはい....






〇:さくらーチョコ溶かすからボウルの中で溶かして〜

さくら:チョコチョコ〜♪

〇:溶かしてる間に食べるなよ〜

さくら:え〜ダメなのぉ？

〇:いいわけないでしょ

さくら:はーい

美月:さくらちゃんとできるの〜？

さくら:できるもんっ

美月:ほんとかなぁ？笑





それからチョコを溶かし(少し量が減ってるような気はしたが)

さくら:次は何するの？

〇:次は生クリームと混ぜ合わせることかな

さくら:生クリーム！！

〇:いやだから食べるなよ？笑

さくら:えぇ....

美月:食べる気満々じゃん笑

〇:てかそもそもさくらじゃこれ混ぜれないから俺がやるね

さくら:さくもしたい！

〇:機械使うんだけど....

さくら:いっしょにやる！

〇:わかったよ


それからハンドミキサーに少しビビりながらも手は絶対に離さないさくら


さくら:できたぁ！

〇:おう。じゃあ丸めるか

さくら:うん！

〇:美月も手伝ってー！

美月:はいよぉ！！

美月:っていってもどうやって丸めるの？

〇:スプーンとか器具使って丸めるんだよ

さくら:さくもやるー！

〇:できるのか？

さくら:できるー！

〇:ほんとかなぁ....笑



それから丸め続けていると

美月:こ、これ丸めるの意外と難しい....

〇:美月が手こずるんかい！

美月:だって....こういうの苦手なんだもん

〇:不器用だもんな

美月:むぅぅ....ほんとだから何も抗えない..


ｸﾙｸﾙｸﾙ

さくら:できた！

〇:え？意外と上手いじゃん

さくら:えへへ

〇:どっかのド下手くそとは大違いだな

美月:コラーー！バカにしないで！

〇:バカにはしてないよ？事実を言っただけだ

美月: …もうっ！

〇:言い返せてねぇじゃねぇか！

美月:うるさいっ





それから丸めたチョコを冷やし
綺麗なチョコが出来上がった



美月:すごい綺麗じゃん！

さくら:たべたい....ｼﾞｭﾙﾘ

〇:食べる前にあと1つ手を加えなきゃだね

さくら:え〜もうたべたいっ！

〇:笑笑

〇:あとちょっとだから笑

美月:なにするの？

〇:ココアパウダーふるんだよ

美月:お〜本格的だね

さくら:はやく！はやく！

〇:はいはい。


ﾊﾟﾗﾊﾟﾗﾊﾟﾗ


〇:はい完成！

さくら:たべたい！たべたい！

〇:じゃあとりあえず１個食ってみ


ｱﾑｯ


さくら:うまっ

美月:うまーい！

〇:久しぶりにさくらの『うまっ』聞いたかも

さくら:おいひーもん

美月:それにしても〇〇が作るスイーツってほんと美味しいよね

〇:何年もスイーツ作ってるからね

美月:パティシエになればよかったのに

〇:今からなろうか？

美月:それはやめて

〇:だよな笑

さくら:まだたべたい！

〇:食いすぎるなよ〜

美月:私も食べる！


それから150個も作っていたのにも関わらず
1時間後には皿の上には何も残っていなかった



〇:おい、1時間も経ってねぇんだけど

美月:あ、、、与田に渡す分残しとこうと思ってたんだった....

〇:もうココアパウダーすら綺麗さっぱり皿の上から無くなってるよ

さくら:もっとたべたい！

〇:これ以上食べたら鼻血出るわ！

さくら:でてもいいもんっ

〇:はいはい。いっぱい食べたんだし寝るぞー

さくら:たしかに....ねむいぃ...

〇:おいで。


そういって手を広げる〇〇


さくら:やったー！

ギュッ

〇:さくらほんとに好きだよな

さくら:へへ

美月:〇〇もさくらを抱くの好きなくせに笑

〇:あれ？バレた？笑

美月:だって幸せそうな顔してるじゃん

〇:こんな可愛いやつが娘なんて最高だろ

美月:まぁ美月ちゃんの子供だからね！

〇:そこだけがネックなんだよなぁ

美月:なんかいった？‪💢

〇:いいえ。断じてなにも言ってません！





その日の夜

美月:〇〇

〇:ん？

美月:これっ....

そういって袋を渡す美月


〇:これって？

美月:みたらわかるでしょ？バレンタインだよ

〇:でも....これ絶対チョコじゃないだろ

美月:うん！

〇:開けていい？

美月:もちろん




それから袋を開けてみると


〇:おー！これはチケットじゃねぇか！

美月:そう！ここに3人で行こうと思って！

〇:よっしゃ！ 行こう！

美月:さくらも喜ぶよね？

〇:喜ぶと思うぞ！

美月:じゃあ行こう！



美月がもってきた旅行先とは....？