週末レビュー(2020/6/14)
感情が浮き沈みして疲れた一週間だった。
週の出来事と雑感
新規事業の難しくてつらい部分と向き合った一週間だった。社内にどんな事情があれ、顧客や同僚のことに真正面から向き合えておらず、ご都合主義が蔓延ってしまっているということは看過してはいけないのに、変えきれないことで自分自身もどこか諦めていたところがあって、それによって不幸な目に同僚をあわせてしまったことがただただ悲しく、ただただ反省した一週間だった。成長と成熟と変革と同時進行でやっていくのって本当に大変だ。
一方で、お金云々ではなくて、事業のビジョンに共感して力を貸してくれる業界のリーダーや優秀なビジネスマンが増えてきて、一年前、半年前よりビジョンがよりビビットになり、戦略や必要な人材もシャープに見えてきた。業界の素人なりにファクトから捻り出したいくつかのアイディアは間違っていないことが分かったことでも大きな進歩。あとは、言い訳をせずに結果にだけ誠実に物事をひたすら進めるだけ。顧客と同僚とを裏切らないように誠実に。
読んだ本・見たもの/その他
『好き嫌いと経営』楠木建
ストーリーとしての競争戦略の著者で有名な楠木さんが日本の名経営者に好き嫌いという軸だけで対談をしたもの。名経営者と言われる人が10人ほどいる中でもやっぱり永守さんと柳井さんは別格で経営者としてのスケール感と事業への誠実さが群を抜いていた。事業をどうしたい、顧客に対して何を届けたいということの熱量とそれを実現するための原理原則がブレないのが良い経営者なんだと思う、今のところ。その思いと原理原則はブレながら、葛藤しながら作り上げてきたものだと思うから今自分自身としては作り上げていくプロセスを肩の力を抜いて楽しもうと思った。
『身銭を切れ』ニコラス・タレブ
タレブ信者の僕としては読まざるを得ない一冊。ブラックスワン、反脆弱性と比較すると目新しい概念はなく、そんなに記憶に残る部分はなかった。そもそもタレブが好きで大手からベンチャーに突っ込んで新しいビジネスをやってる時点でかなり身銭を切ってる自覚があるので、そりゃそうだよねというくらいの感想だった。
読書ペースが落ちてるのがパフォーマンスが非連続的に上がっていかない一つの要因かもしれない。同じ視座で、同じフレームワークでしか課題を定義出来てない自分自身が一つ組織の成長を阻害してるのかもしれない。
この半年から一年、なかなか成長のギアが上げられず、同じボトルネックに頭を悩ませているんだけど、あまり現状をステイブルにしようと調整するのはやめて、正しいことを言い、正しく実行し、成果を出すということに労力と能力を向けようと思う。その過程でボトルネックは勝手に吹き飛んでいくんだろう。僕自身が気を使いすぎて、逆にそれを守っているということになってるのかもしれないな。
今週も誠実に働こう。
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