週末レビュー(2022/11/6)

最近の世の中の情勢を見て思うこと


中国の政治体制や国内の起業家に対する締め付け、ゼロコロナの対応を見ていると、数年後に台湾有事が起こる可能性は習体制が固まったことを受けて限りなく高くなってきたと思う。

実際の戦闘を交えることになるのか、あるいは親中派の政権が擁立され、民衆の意見を無視する形で統合されるのかどのような形を取るのかはまだ全く分からないけれど、希望的観測を予想と挿げ替えて安心することは違うと思うので、現実問題としてどのように対処をしていくかについては考えておく必要がある。

僕自身、あるいは会社を主語として考えると、どのような事業を、どのマーケットに向けて展開するかという大きな論点の元、どこに投資をするかに上記の内容を織り込む必要があると思う。
そうすると、新規事業の目線として国内でのマーケットを取って売上を上げ、事業を立ち上げる、収益の基盤を作ることはもちろんだが、インドや中央アジア、中東といったマーケットのニーズを捉える設計が必要になってくる。

おそらく中国が今後軍事的な覇権を東アジアで取った際に、日本の製造業を中心とした企業、ひいては日本全体の経済が大きく冷え込むことになり、その上で、グローバルサプライチェーンがまたしても機能しなくなるので、アメリカ経済も二の足を踏むことになるだろうと思う。
このような事態に対処するためには、個人としては海外でも働けるような能力を開発することが必要だが、せっかくキャッシュリッチな会社にいるのであれば台湾有事があった際にもサバイブできるようなビジネスの種まきをしておくことが必要。

この問題については、また近々考えることにする。

閑話休題。

週末レビュー - 雑感


「生産性をいかに上げるか」が結果的に最近のテーマになっている。

グループの事業継承を見据えて新しい収益源を立てるミッションを負っているからだ。

主観的にはそんなに気負ってないと思っていたが、基本深夜に思考を巡らせ、日常がカオス型の僕が休日も早起きし、全ての予定を事前に決め始めたあたりで妻が違和感を察知し、その後大喧嘩を繰り広げたことで知らぬ間に精神的な負荷が結構かかっていたことが判明した。

正直何から手を付ければいいか分からず、かつ、現状のアセット/顧客から飛び地にならないように拡張するビジネスモデルを展開するには材料がそう多くないので、一歩目を現実に踏み出すのになかなか苦労をしている。

一方で、ワイン屋で「思いついたことを(内なる議論と盛り上がりだけで)すぐ踏み出してやってみる」ことが組織のテンションにとっても、お金を使う効率としても良くないことは身に染みて分かったので、プロトタイプを作っては徹底的に議論し、いいと思った要素以外は須らく排除することにしている。

最近読んでいる『俺の生存戦略シリーズ』にも繰り返し書かれていたが、結果として優れたアイディアを得るためには優れたアイディアを考えるのではなく、悪いアイディアが大半であるという前提の元、たくさんのアイディアを生み出し続けるしかない。(とってもつらいし、疲れるけどね)

そうなると、思いついた瞬間にとりあえずメモをする、まとまった時間にそのアイディアを考える必要があり、まとまった時間の確保と考えるエネルギーを残しておかなければならないので、定常の仕事はプラスのインパクトが大きくやらなければならないものとマイナスにクリティカルに影響を及ぼすもの以外はほとんど他のメンバーに移譲することにした。自分にとっても可処分時間が増え良いことであり、他のメンバーには成長機会の提供となって基本的にはいいことづくめ。

一つだけ自分を変えないといけないなと思っているのはマネジメントの仕方。
これまでは、細かなオペレーションを除いて、全領域で方針からOPの設計まで基本的に自分が指示系統にない/検討メンバーに入ってない仕事がほとんどなかったため、基本的には何を言っても正しいことであり、責任も最終的には自分が取れるがゆえにマネジメントとしてワンマンスタイルを取ることが多かったのだけど、今後は実務の深いレイヤーまで関わっていないからこそ現場のメンバーに多少間違いがあってもとやかく言わず任せる姿勢が必要になってくる。

マイナスのフィードバックをするにでも、フィードバックの総量としてポジティブな内容の方が多くなるようにしないといけないなと思っている。机上の空論ばっかり言ってくるおじさんが、まちがってることもあるのに高圧的かつ細かなところまで指示出してくるとテンション下がっちゃうもんね(昔自分自身がそういうのが嫌で仕方なかったタイプだし)

なんてことを考えている毎日。

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