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そのメッセージ、誰に向けて言っている?

みなさん、こんにちは!ターチです。

いつも思うのですが、自己啓発の本とかで言っているメッセージが誰に向けられたメッセージなのか?ということです。

ある一定の自己啓発本では、笑顔でニコニコとか、人に親切に、自分を奉仕して徳をつけよう、(仮にAとする)と書かれており、もう片方の一定数では、自分を大事に、自分を優先して、がんばるのをやめよう、(仮にBとする)

みたいなメッセージが書かれています。


みなさん、きっと迷われると思います。実際に、私も相当迷いましたし、悩みました。なぜなら自己啓発の本は実践本が多いので、すぐに実践したいのですが、どちらを実践していいかわからなかったからです。


これから書くことはあくまで私の経験上なので参考程度に考えていただければと思います。


まず自己啓発本に言いたいのは、

「誰に向けてメッセージを送っているか、はっきりしてほしい」ということです。


これがあまりに書かれていないために、読者に誤解を生むと同時に、読み手によっては逆効果を引き起こしてしまう可能性がある、ということです。


自己啓発本を読みまくっているのに不幸そうな人を何人もみてきました。セミナーとかもそうです。セミナーに熱心に参加している人に限って、人生がうまくいっていないとか、不幸を背負っていることがあります。

これは書籍の出版上難しいかもしれませんが、なるべく誰に向けた本なのかを書いてほしいです。

たとえば、いつも仕事に一生懸命で人に尽くし、まわりに気をくばりながら生きている。でもなんだか人生がうまくいかない、という人にとっては、Bの「自分を大事に~」のメッセージの方です。

なぜならこの人がAのメッセージにしたがって実践した場合、さらに自分を追い込んでしまうからです。さらに自分を犠牲にして、働いてしまう。そうしているうちに体を壊して、精神的にも参ってしまう。あれっ、こんなに自己啓発の本を読んだのに何で?

という結果になるのです。

一方、例えばすごいわがまま放題に生きていて、人もあんまり大事にしない、自分を常に優先して、サイコパスみたいな人、
こういう人はAのメッセージを受け取り、実践するべきです。もしBのメッセージでいったらさらに自己中心になり歯止めがきかなくなり破滅するでしょう。

このように受け取るメッセージによっては逆効果になってしまうということです。

このような皮肉な現実は、すごく多い気がします。だから世の中の人たちはつねに悩み、迷い続けるし、自己啓発本を買い続けるのです。

これは自己啓発本が売れ続けるということを意味します。

出版業界としては、みなさんの悩みや問題が解決してしまったら困るわけです、本が売れなくなりますから。ですから、わざと迷わせている気がしないでもないです。(これは私の偏った見方ですが)

私はこの自己啓発の矛盾を自ら体験ししてきました。そしていま述べた場所に思わぬ落とし穴があることに気づいたのです。

怖いのは、自己啓発の本を読んで実践しているときは何か効いている気になってしまっている、いうこと。さらにその効果がきれてくるとまた欲しくなるという中毒性(麻薬と同じ)があるということです。

表向きうまくいっているように見える。しかし、内面、本当の自分はノーと言っている。なのに気づかない、気づけないという構造になっているのです。


だから自己啓発をするときは要注意で、いったんやりだすと抜け出せなくなる。そして逆に本当の自分に気づけなくなるのです。


でも、、、本当の自分て、探さなくてもすでにみんな知っているんですよ!


昨日ちょっとしたことで腹立ちましたよね?昨日、人を少しうらやましく思いましたよね。でも自分をいいなあとも思いましたよね。家でゆったりと過ごし、心地いいなあと思いましたよね?


それが本当のあなたです。本当の自分てものすごくシンプルだし、すごく人間らしいのです。つまり完璧な人間ではないということです。だから別に高級車に乗らなくても、豪邸に住まなくても幸せなんですよ。(本当に車や家を欲しい人は買ったらいいと思います)


人間は意外と物がなくても、幸せを感じられる、ということなんです。

だから自己啓発というのは、実は外側にわざわざ理想の自分みたいな、すごい自分みたいなものをつくり、そこに向かわせるという構造を持っていて、それがビジネス化してしまっているところに思わぬワナがあるということなんです。

おそらくいまも自己啓発をやっている人は、全く気づかずに理想の(外付けの)自分を目指し続けていると思います。

何かを目指すことはもちろん悪くはないですが、いま幸せを感じられているかは別です。


富士山を登るとき、ひたすら頂上をめざして、まわりの景色も一切見ずに一心不乱に登るか、それとも登ること自体に喜びを見出して、まわりの景色や道端の花にさえ気を配りながら登るのでは、頂上に行った時の感想が違いますよね。

みなさんはどちらがいいですか?これはおそらく好き嫌いの問題でしょう。私は絶対後者です。私は人生の一瞬一瞬を生きたいと思っています。毎日幸せを感じながら味わって生きたいと思っています。


さあ、みなさんはどちらを選ぶでしょうか?


「本当の自分は手の届く範囲にいる」、


私はそう思います。

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