本格的にゴルフを始める

意外と自分の体を思い通りに動かせない。
「素早く動かしたいけど動かない」とか、「重たいものを持ち上げたい」という筋力的な話もそうだが、技術的な部分でも思い通りに動かせないことが殆どだ。

例えば、自分の思い通りに体を動かせるのであれば、キャッチボールは毎回同じところに投げられるはず。前回と同じ動きをするだけ。でもそれができない。足の上げ方。肩の回し方。指先の感覚含め、実は思ったようにはいかない。筋力的な疲労もあるんだろうけど。
目の届かない範囲では、自分の体は思ったように動いていないのだ。

っていうようなことを武井壮が言ってた。

そのことをゴルフをしながら、よく思い出している。
お。ちゃんと芯で捉えたな。と思っても次は打てない。何故なのか。
イメージ通りに再現が出来ないのだ。自分の体なのに。
球が速すぎてスイングが追いつかないということはない。球は動いてないし。そもそも直前ではちゃんと打ててるのだからそれは理由にならない。

やってると、なんか悔しくなる。ただイメージした通りに振るだけのはずなに出来ないことが。
始める前は、いやいやいや、やれば割とできるやろ。ライジングインパクト全巻持ってたし。なめんなよ、と思ってた。
いざやってみると、まず構えることがきつい。さっきと同じ構えができない。微妙に違うのだ。球も小さいし、ゴルフクラブは長いし、1センチのズレが全てのズレに繋がる。かなりシビアなスポーツだ。

ついこないだ始めたばかりで知った口を聞いて少し恥ずかしい。ただ最近はこんなことを思いながら練習をしている。

そもそも何故ゴルフを始めたのか。理由は親父の影響だ。
親父はもう65歳になるのにずっとゴルフを楽しんでいる。脚にボルト打ち込んでるのに、だ。

まず社会人になった時、仕事でもゴルフは必要になりそうだと思い、親父に相談した。
こういうのは母親に相談してはダメだ。「ゴルフなんてお金かかるよ」と絶対に切り返される。なんせ30年以上も自分の旦那がゴルフで金を使っているのだ。ゴルフを目の敵にしているかもしれない。親父は毎年年末年始母親を置いて海外にゴルフに行くのだ。言っておくが親父の職業は公務員だ。特別裕福な家庭ではないと思う。やっぱり目の敵にしていない方がおかしい。
それに地元で暮らしている頃、何回か親父にくっついて打ちっぱなしに行ったこともある。きっと親父に相談すればいろいろ教えてもらえそうだし、お下がりでももらえるかも、と下心込みで相談した。

予想以上に親父が喜んでくれた。どうやら親父は息子とキャッチボールをする夢を達成したあと、ずっと息子とゴルフするのが夢だったようだ。
思い返せば、子供の頃誕生日プレゼントでゴルフクラブでいいか?と言われたことがあった。いいわけないから断ってゲームを買ってもらったのだが。
ライジングインパクト全巻買ってくれたのも、潜在意識の中にゴルフ欲を埋め込もうとしていたのかもしれない。

すぐにお下がりが送られてきた。しっかりグリップなんかも付け替えてくれて想像以上にしっかりしたもので嫁がビビってた。私もビビった。
こりゃプレッシャー与えてきてるな、と感じた。

何回か打ちっぱなしに行ったのだが、どうにもならない。ライジングインパクトの知識しかないから、まずこのフォームであってるのか?という不安がつきまとう。
動画とかで調べても上手い人の動き通りに動かせないのだから意味がない気がした。

そして、こないだからゴルフスクールに通うことになった。
関門は嫁の説得だ。あー、親父もこんな思いをしていたのかとか考える。
親父の夢のためだ。と説得した。なんだそりゃ。

ただ実家が遠いと本当にそうなのである。
北海道にいる両親とは、毎年1回しか会わない。
あと10回も会えば親父は75才だ。数を数えると切なくなる。年は取りたくないな。

まずは前に飛ばすところから。

今日はこの辺で。


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