SNSで知り合った女子大生との最後に温泉に行った話

3月16-17日に岩手の安比八幡平に温泉旅行に行ってきた。そして僕はこの一緒に行った子の事が好きでしたというお話。

2月に飲みに行った帰りに地下鉄のホームで温泉旅行を誘うのは脚が震えて緊張しながら誘った。声がうわずってないか心配だった。了承得た後も本当に行ってくれるのかな?ちゃんと決まるのかな?ってドキドキしながら行先とかを決めたのを今でも覚えている。

行先に決まった温泉旅館はちょっと距離あるけど、何個か提案した中で実際一番行ってみたいなって思ってた所だったから、ここに行きたいって言われたときはすごい嬉しかった。気持ち同じじゃん!みたいな。

この子が3月15日が誕生日だから誕生日兼卒業旅行だね~って話しながら色々決めてた。本当は誕生日に当たる14-15日で行ければ一番良かったんだけど泊りたい部屋がそこは空いてなくて翌日からになった。この期間は繁忙期だったけど仕事は本当に頑張った。多分今年度イチ頑張って終わらせた。

当日はゆっくりめの出発だったけどふと誕生日ケーキを買わねばと思い立って彼女を迎えに行く前にケーキを買いに仙台へ出てた。

まず思い出したのはこの子が食べたいと言っていたカズノリイケダのモンブラン。調べるとかなーーーり繊細に作っている為イートインのみ!となっていて断念。サロンデュショコラで見かけた時美味しそうだったから自分でも食べたかったのでちょっと残念だった。次に前に話していた時ミティークというカフェの話をしていたからそこのブルージュエルという青いゼリー?でコーティングされたチーズケーキとかありだなと思って行ってみたら何と材料が入荷できていない為作れていないと言われてこの時は焦った。

急いで近場を探してみたらキルフェボンというちょっとリッチなケーキ屋さんが近くにあったのでそこで買うことにした。

前に一番好きなフルーツは何?と聞いた時に桃と答えていたので、桃のケーキとかないかなあと探していたけどシーズンじゃないからなかった残念。

結局「静岡県産 きらぴ香のタルト」というイチゴのケーキを買った。店員さんにメッセージプレート付けれますよって言われたので誕生日だしHappy Birthdayくらいつけたろ!って思いつけた。さらにロウソクは必要ですか?って言われたからそれも何となくつけた。3本も貰えた。
完成したプレートは本当に可愛く作って貰えて良かった。倒れやすいので気を付けてくださいって言われたけど、まあその時はその時だなくらいにしか考えていなかった。紙袋が結構派手だったから現地に着くまでにケーキあるのバレそうだなって思っていたけどそれもまたいっかって考えながら後部座席に動かないように置いてた。

ケーキに悩みすぎて集合時間に遅刻しました。本当にごめんなさい。

この子の家の近くのコンビニで合流してからイオンで移動中のお菓子とか飲み物とか夜のためのお酒買った。お酒は本当に足りなかった。もっと買っておけば良かったけど旅館の自販機まで2人で買いに行くのも楽しかったからまあ良かったかな。

そこからは高速で現地までゴー!休憩ほぼなしで行けた。ケーキの保冷剤の効力が約2時間とのことであまり車内温められなくて申し訳なかった。「寒くない?」って聞いても「大丈夫」って答えてたから流石にこんなところで嘘はつかないだろうし多分大丈夫だったと思う。道中は宮城県から岩手県中部くらいまでは雨が降ったりしてた。何となくこの子と会う時はあまり天気に恵まれない日が多かったから雨女なのかな…?って実はちょっと思ってた。

自分の職場近くで「よく平日に2連休取れたよね」って言われた。「北海道のお祖母ちゃんが9月に亡くなってお祖父ちゃんが介護施設に移るから家の取り壊しの手伝い行くんです~って言ったら休めたよ」って言った。これから働くことになる新社会人に悪い事を教えてしまったかもしれないと思った。

途中フットサルキャンセルしてないこと思い出してフットサル場に電話した。その前の金曜日に予約してたのに忘れててチームの人と飲んでたからキャンセル料必要になってしまってすみませんって感じだった。「フットサルしないで飲んでたの」って笑われた可愛かった。

その後は晴れ間から虹が見えたり色々で楽しかった。虹ははっきりと見えるものともう一つうっすら見えるものがあって俺は2色しか見えなかったけどその子は5色くらい見えてたらしくこれが若さかあって思いました。就活で2社内定貰った話とかなんで地元に就職することにしたのかとか運転中はたくさん話してくれて本当に楽しかったいい時間だった。車の中って完全に2人の空間だからここが居心地悪いとしんどいので自分的にはいい関係を築けていたのかなと思いながら運転してた。

温泉旅館についてからは館内の素晴らしさにただただ感動してた。外観も内観も歴史ある雰囲気だけど中はすごい綺麗でおしゃれな空間で良かった。

部屋自体もこの部屋に泊まりたいからこの日にしたのもあるけど、実際に現地で見ると予想を超えるクオリティで彼女も多分感動したような感じだったから一安心した。

温泉旅館宿泊の醍醐味でもある浴衣は男性用は決まったやつだけど、女性用の浴衣は1着好きなやつを選んでいいって仕組みだったので2人で選びに行った。種類が沢山あって綺麗だったけど、その中でこの子が選んだピンク色の浴衣と緑色の帯を着た姿は本当に本当に本当に可愛かった。華やかな姿が似合うな~って思ってた。いっぱい写真撮っておけば良かったなって思った。あの姿を記憶にしか焼き付けておけなかったのはかなり後悔してる。

2人で浴衣に着替えた後は館内をぶらぶら見て回ってた。
小物があちこちに沢山ある旅館で可愛いものや不思議なものいっぱいあって見て回るのが楽しかった。

館内の写真をいっぱい撮っていたらこの子に後でアルバムにして〜って言われたのが凄い嬉しかった。僕はこの子の連絡先をkakaoしか持っていなかったのでアルバム作成ができるLINEが交換できる事は一つ出発前の目標としていたことでした。
大義名分を得たからもういつでもLINE交換できるなって凄い嬉しかったけどはしゃぐのはまだ早いからクールぶってみた。

館内を歩き回ってる時に、ふと喫煙室を見てみたらそこはすごいエモい空間だった。タバコを吸うこの子もそこに凄い感動を受けたらしくここでタバコ吸いたいけど持ってきてないや〜って言ってた。
前に一度HUBで飲んでた時この子がタバコを吸う姿を一緒に喫煙室へ入って見たことがあるんだけど本当にカッコいい横顔でそれもまた好きだった。今回また吸うならその姿を横で見てたかった。今までタバコを吸う人は割と嫌い寄りの感情を持っていたんだけど、好きな人が吸っているのを見ると不思議なことにタバコって良いものだな〜って気持ちになってた。まあまあチョロい。

とりあえずご飯の時間前にサラッと温泉入ろうってなった。この子と離れる時間はあまり作りたくないがお風呂は仕方ない。
ここでも嬉しかった事があって、上がったら部屋で待ってるって選択肢もあったのにこの辺で合流しよってなったのは凄い嬉しかった。
なんとなく別々に部屋に戻ってだらだらスマホ弄ってるのかなあとか思ってたから合流できるのはこの場所に一緒にきて一緒に行動してる感あってシンプルに嬉しかった。

好きな人を待っている時間も楽しいとはよく言ったもので、先にあがって待っている時間もドキドキして楽しかった。出てきたこの子は視界の端っこに捉えていたけどすぐ行くのもカッコ悪いなと思っていたので近くに来るまで気付かない振りをしていた。


部屋に戻って2人でゆっくりお喋りしてた。そっちのお風呂どうだった~みたいな会話をしていた。この子が最初に入った方は寝湯があるらしくお腹いっぱいになったら絶対寝ちゃうじゃんとか、お風呂にあつめ~とか張り紙がしてあってぬるい方は本当にぬるかったよね!みたいはとりとめのない話をしてた。

お風呂の感想言い合ってたら夜ご飯の時間になった。仲居さんが部屋にどんどん持ってきてくれるタイプでご時世的にもこれが一番安心でしょって思ってた。

食事もお洒落で部屋の電気を消してテーブルの上のランプとキャンドルで室内を灯して食事をするという大変素晴らしい経験をさせて頂いた。

料理はどれも本当に美味しかった。季節のメイン料理として前沢牛のサーロインステーキ・前沢牛ロースのしゃぶしゃぶ・活アワビの陶板焼き・伊勢海老のお造りと伊勢海老のお頭汁というどれも滅多に食べないものばかりを食べた。何ならアワビと伊勢海老は人生で初めて食べたものだった。

この子が美味しい美味しい言いながら食べている姿を間近で目の前で見れたのは幸福の時間だった。旅館限定の日本酒を飲みながらお刺身を食べる姿やアワビをナイフで一生懸命切る姿なんか一生忘れない。

この子が今回美味しいと思ったベスト3は3位が生わさび、2位が伊勢海老のお頭汁、1位が伊勢海老のお造りって言ってた。わさびはあまり好きじゃなかったらしく初めてその場ですりおろして食べるわさびに感動してた。メインの料理決める際に当初は伊勢海老じゃなくてふぐの予定だったけど3月に入ったから伊勢海老になってしまって、この結果を聞いた時に3月にして伊勢海老になって良かったなと思った。

ご飯を食べた後は少しゆっくりとお話してた。途中でこの子が寒い~って言うので部屋の足湯に一緒に入ってた。足湯は結構熱めで長時間入ると普通に汗かくくらいだった。

一緒に足湯入っている時も色々な話をした。理想の旅館は外装は趣があって歴史を感じるけど内装はすごい綺麗な感じが好きらしく、今回の部屋はその点すごい良かったと言ってくれた。この時本当に肩を抱き寄せたかったんだけどチキンすぎて僕には無理でした。基本絶対に触れないようにしてたからね。ランプとキャンドルに灯された部屋で好きな子と足湯に入ってたという思い出はこれからの活力になる。

結構長い間お話した後、ケーキを渡すためにお腹に余裕できたか確認した。余裕あると言っていたのでお風呂前にずっと渡したかったケーキを出した。後部座席に乗せてたんだけど気付いてた?と聞いたら全然気付いてなかったと言っていてちょっとびっくりした。

ケーキだからここはコーヒーだな~との事で部屋に備え付けのコーヒーも準備して、食後のデザートとコーヒータイムにしましょねってなった。

紙袋から取り出して箱を眺めてどこのケーキか探るこの子は綺麗だった。一生懸命店名とかを探していたんだと思うけどその様子が愛おしかった。キルフェボンのケーキは食べたことがなかったらしく、有名どころで無難なところだけど変に奇をてらわない選択をして良かったなと思った。

箱を開けてからケーキを見てまた喜んでくれてこっちも嬉しくなった。こちら側から見たケーキは可愛い1ピースの上にメッセージプレートが乗っていていいじゃん!って思ったけど、後から送られてきた写真だとほぼほぼメッセージプレートしか写ってなくてちょっと笑ってしまった。

せっかくだから貰ったロウソクも2本立てた。よくよく考えると22歳の誕生日だったから2本立てるので丁度いいよねって考え。刺さりそうなところ探して、テーブルの上にあったキャンドルで火をつけて「お誕生日おめでとう」と伝えられた。ロウソクの火を吹き消してくれる姿を見て準備して良かったなと思った。因みに一気に2本消すのではなく1本ずつ消していくのはとても可愛かったです。

ケーキはプレートも含めてすごい美味しそうだなって見てたら一緒に食べよって言ってくれてとてもとても嬉しかった。

今までこの子が何かをシェアしてくれるということは全然なくて、アフタヌーンティーやチョコレートホールなどのカフェで食べたものや、ボンボンチョコやガトーショコラ、バレンタインでマカロンをプレゼントしても勿論何もなかった中、単純にそこまでお腹の余裕がなかっただけかもしれないけど、1ピースのケーキを一緒に食べよって言ってくれたのは少しは自分の方を向いてくれているのかなと期待させるくらいには嬉しかった。

さらにこの時嬉しかった事が、14日に一緒にいたがきフルーツサロンでカフェ食べている時にピンクグレープフルーツが好きって話したのを覚えていてくれて、好きって言ってたから残しておいてあげたよ~って言われたのはもう感無量で多分めちゃくちゃにやけていたと思う。

本当にこのケーキはこの子の為に買ったものながら、自分にとって嬉しいことが沢山あって幸せを運んでくれたありがとう。

ケーキを食べた後は、何故か覚えてないけど痛かった話をした。子どもの頃、鋭利?な何かを踏んで足の裏を切った話とか、弟と家で追いかけっこをしていて足の指の骨を折ったとか、大学生で友だちと帰っている時に友だちの自転車が倒れ足首にぶつかって今でも傷跡残っているとか苦しい思い出の話をしてた。なんでかは分からないけど多分こっちから話を振ったんだと思う。


ケーキとコーヒーを摂取して休憩した後もう一回お風呂に向かった。最初に入ったお風呂から男女入れ替えで別のお風呂入れるのはこれはまた楽しみだった。


お風呂は正直入れ替わり後の方が良かった。自分がいい思いするよりもこの子に全力でいい思いしてほしかったからちょっと申し訳ないなって思う気持ちがあった。

仙台いた頃は晴れて暖かかったけど、流石に岩手の安比の方まで来ると気温が低くて雪がぱらついてきてた。露天風呂に浸かりながら見る雪は最高に綺麗で貸し切り露店とか一緒に入れたらこの光景もシェアできたのになあと思いながら見てた。

先に上がって待ってたらこの子からkakaoでお風呂の時計なくて髪乾かしたりするのにもう20分くらいかかる~暇だから部屋で待っててもいいよみたいなの送られてきたけど勿論待つことにした。

20分の間にタバコ吸いたいって言ってたこの子の為にライターを探すことにした。喫煙室見たり部屋を探したりしたけど見付からなくてタバコ吸う姿を見れないか~と少し悲しかった。


この子が上がってからは部屋に戻ってきてお酒を飲もうって流れだった。部屋は相変わらず食事をしたテーブルのランプだけ灯っていてとても雰囲気良いなって思ってた。Hey Say JUMPの番組を見ながら事前に買ってきたお酒とおつまみで楽しんだ。この番組は20シーン連続で写真と撮るといったものでジャニーズ好きのこの子と見ながらバカ笑いしてた。この子の推しの出来はまあまあ微妙だったような記憶がある。

番組が終わってからはテレビを消してお話してた。お互いのスケジュールやデータフォルダ見せ合ったりしてた。前の金曜日に飲みの予定いれてたことを言われて話聞いて覚えていてくれた事に毎度嬉しくなった。スケジュールはお互いそこそこ色々な人と会っていた時期があるからそれが分かるのがちょっと面白かった。フットサルとサッカーの予定詰めすぎてこの子には「運動しすぎやろ」って言われた。年末とかボール蹴りまくってたからね。データフォルダは変な写真入ってなくて良かった~って思ってたら、非表示機能なんてものがあるらしく、この子はそこに入れて隠してたらしい。そんな機能知らなかった。

この時、この子の後ろからスマホを覗き込むような体勢だったんだけど、めっちゃ緊張しながら肩に手を乗っけたりしてみた。好きな人に触れるのってめちゃくちゃドキドキするな~って感じだった。払い除けられていたら完全に告白する心も折れ切っていたから良かった。

途中部屋に置いてあったボトルを僕がちゃんと閉めないせいでこの子が水をこぼしちゃって席替えをした。雑で本当にごめんね。後は浴衣だから仕方ないんだけど太ももとか下着とかちらちら見えてた。最初は見えてるよ~みたいな事言ってたけどお酒も飲んでたのもあったし、好きな子の下着は見たい!!って思いもあって言わなくなってしまった。薄暗い中で見えるのはとても良かったです。

買ったお酒が少なかったから2人で1階の自販機まで買いに行ってた。ビールを飲むお腹の余裕はもうなかったからそこにあったレモンとオレンジのチューハイを買ってた。もう寝静まった館内を2人でひそひそと歩いて自販機まで向かうのは正直とてもいい時間だった。


記憶違いでなければ、自分ともう一人色々連れだしてくれる人がいるらしくもっと早く知り合ってればな色々な思い出作れたのにな~4年後期から活動したから仕方ないんだけどみたいな感じの事を言ってくれて自分もその思い出作れた枠に入れていたことにすごい嬉しさを感じた。

自分も心からそれは思っていて、1年あれば季節のイベントとか県内や東北の車で行ける観光地とか回れたのになとか思ってた。この子は大学4年間でほぼ宮城以外の東北へ行ったことがないらしく山形の山寺くらいと言っていたのでたくさん一緒に出歩きたかったし、せっかく宮城に来てもらったんだからいいところをたくさん知ってほしかった、また来たいなって思ってほしかった。


すごい話し難そうな表情をしているというか言いたくても言い出せないような感じの口の動きしてるな~とは思っていたんだけどその事をやっと話してくれた。

12月にホテルに泊まった際にゴムを付けなかった事に対して当然だけど物凄く怒られた。その時に身体の関係なしでご飯とか行く関係だけだったら会ってあげてもいいよみたいなニュアンスの事を言われたのでそれを快諾した。

あの時は酔っていたから物凄く怒ってしまったけど後から振り返ってあれは怒りすぎた。自衛の為にピルも飲んでるんだし実際はあれ程まで怒ってはいよごめんねみたいな内容だった。

自分的には本当に申し訳なくてあまり思い返したくない出来事でもあったので苦虫を嚙み潰したような感じになってしまった。正直温泉に来て1泊するにあたって身体の関係持つのは勿論期待してたし、それでも告白して振られたらまあ無理だろうなあって思ってたのでこう言ってくれたのは何か嬉しくもあり出鼻をくじかれた感もあった。


この事を話してお酒がなくなったのでもう1本買いに行くかってなった。僕はもうお腹いっぱい過ぎてしんどかった。

「お腹めっちゃ膨れ上がっててもう入らんわ~」「私も~」「お腹触っていい~?」「いいよ~」みたいな話をしながら立ち上がったところで思い切ってハグしていいか聞いてみた。

いいよと言ってくれたので思いっきりハグした。3か月ぶりのハグで本当にいい匂いするし気持ちよかった。

深夜に浴衣着て一緒に薄暗い部屋でお酒を飲んでる時ずーっと言いたかった事を言うことにした。けど緊張して頭が真っ白になってたくさん言いたいことがあってその中で告白したかったのに全然出てこなかった。

顔を見ながらだと言えなかったのでハグしたままシンプルに「好きです。付き合ってください。」と伝えた。その時は多分あっちもびっくりして「はい。」とだけ答えてくれた。

あの子は地元に帰るので4月になった遠距離になるのでそれも含めて「これから先のことはまだちょっと考えられないけどよろしくお願いします。」「私も付き合ったことないからよくわからないけどお願いします。」という会話をしてハグから離れお酒買いに行くことにした。


1階の自販機でお酒を買って、2階に戻ってくるときに手を繋いでみた。めちゃくちゃドキドキした。

部屋に戻ってからまたお酒を飲んでる時に「さっきは勢いではいって行っちゃったけど、一回待ってほしい。お酒飲んで酔ってる状態で回答したくない。」と言われた。なんでか分からないけど思いっきり喜んでそれを受け入れてしまったけど、多分目標としてた告白できただけで満足しちゃったんだろうな~と後から思った。正直OK貰えるとは全然思ってなかったからね。

告白の勢いついでにLINE交換した。kakaoだといつ消えるか分からない不安もあったからこの交換できたのは今後も繋がっていくことができると思えた。この時多分4時くらいだったと思う。温泉あがって12時くらいから飲んだり食べたりしてたと思うと随分と長い時間話し込んだなって思った。


一旦朝の6時30分くらいに起きた。朝起きて隣に好きな人が寝てるって彼女がいれば何度も経験することではあるけどやっぱり幸せの絶頂だよなって思った。

腕枕してたけど全然痺れてなかったのは上手いこと枕と首の隙間に腕が入っていたからだと思う。けどもっと鍛えよってこの時思いました。

あの子が仮眠を取って8時に起きて朝ごはんを食べに行く予定だったのでちゃんと起こした偉い。


朝ごはんはバイキング形式だった。新型コロナ感染対策で食べ物を取る時にゴム手袋をつけなければいけなくて、汁物とかゴム手袋についたりするし、中は暑くて蒸れるしであんまり好きじゃないなって思ってた。

前日遅くまでお酒飲んでたから全然お腹空いてなかったけど、美味しいものはちゃんと入っていくなあって思いながら食べてた。後はあの子の浴衣姿を見れる時間があとわずかだなあとか思ってた。

夜は部屋ご飯だったから知らなかったけど、結構泊まっている人はいて卒業旅行?っぽい女性4人組のグループもいればおそらく家族で来ているであろう組、2つ立派なカメラを持ったカップルなどいた。カップルや夫婦に対してはちょっと羨ましいなあと思いながら遠目で見ていた。

この子は結構たくさん食べてて若い子ってやっぱりすごいなって関心してしまってた。ちゃんとデザートみたいなやつも食べてたしコーヒーもきちんと飲んでたし、そこはおっさんとの差だなあって思ってた。


ご飯を食べて最後の温泉に入ってきた。規模的には大きくない旅館なので、この時初めて別の宿泊者さんと一緒になった。ここでもこの人たちはちゃんとカップルなんだろうなあと思いながら旅の終わりも相まってちょっと悲しい気持ちになってた。


温泉からあがって部屋で少しゆっくりお話とか各々しながら過ごしてた。リクライニングチェアに座ったり部屋の写真を撮ったりお茶を飲んだり時間は残り少しだけどできることはたくさんあった。部屋にお香があって、「それを使うの忘れてた!」ってことやお香に火つけるためにライターがあったからそれでタバコ吸えたねって朝になって気付いて満喫しきれずに勿体なかった。

「タバコは仙台に置いていく。実家に帰ったらもう吸わない。」

と言っていたので最後に吸ってほしかったなという思いが強く会った。


「せっかく岩手の北の方まで来たんだからどこか観光していく?」と聞いたけど、「せっかく来たからにはどこか行っておくべきなんだろうけど、今回の旅行は温泉の思い出だけを持って帰る」って言われてしまったので、後は帰るだけになった。

楽しかった?って聞くと最高の思い出になったよって言ってくれてこっちとしても救われた。ここで微妙なんて言う人はいないだろうけどそれでも思い出になったって言われると、この子の中できっといつか思い出してくれる日がくるのかなとか期待しちゃってた。


帰る時間が近付いてきて着替えることになった。「着替えているところ覗いていい~?」って聞いたら「それは怒るっ」て笑われたから覗けなかった。

私服に着替えて最後にハグさせてもらった。付き合えなかったらこれが最後のハグか~~~とか考えながら噛み締めた。この子とってもいい匂いがハグしてるだけで幸せなるよなとか考えてた。

告白の返事はいつ頂けるのかもこの時聞いてみた。遠目見ながら「ちょっと考えさせて!」って言われたので、「了解!分かった!」としか言えなかった。


名残惜しいが帰る事になった。最後まで見送りに来てくれた支配人さん仲居さんはいい人だなって思った。ポイントカードも貰ったけど正直頻繁に来れる金額ではないから中々これ貯めるの難しいよねって2人で笑ってた。


帰りは卒業する大学が第一志望じゃなかった話を聞いた。センター試験は成功したけど第一志望には届かず結局こっちに入学することになった話とか地元帰ったら通勤で車を運転しなければいけなくなるのすごい怖いとかそういうとりとめのない話をした。この日はかなり風が強くてすごい車が揺れるからちょっと怖かった。高速道路を運転して少しすると急に会話途切れて寝てた。昨日の睡眠時間全然ないからそれはそうなるよなとか思ってたけど、寝落ちが急すぎてちょっと面白かった。

自分も眠くなるかな?とか思ってたけど、好きな人が隣で寝ている緊張感というのはものすごくて全然眠くならなかった。寧ろ、絶対に起こさないようにしないとなという思いからかなり安全運転に気合いが入ってた。横風で煽られても揺らさないように道のちょっとした段差とか踏んで衝撃を与えないように運転してこんなに集中するのってないよなって思いながら頑張った。


途中でトイレ行きたくなったのでサービスエリアに寄って戻ってきたら起きてきた。ずっと変な体勢で寝てたから色々凝ってそうで痛そうだなって思った。弟くんが卒業式当日だったらしくこの子のお母さんからいっぱいLINEが来たり、サービスエリアにあった変な建物についてあれなんだろねって話したりしてた。

行く時にここのサービスエリアは前好きだった人の勤務地のひとつだよ~みたいな話をしていたらそれを覚えていてくれていて、「ここあれじゃん」って言われて嬉しくなった。

再度出発した。その後は起きててくれたけど、もう目的地まではあっという間だった。

この子の家の最寄から2つ手前のインターで高速を降りた。強風が怖かったって理由1割、できる限り一緒にいる時間を増やしたかったって理由9割。

それでもそんなこと微々たる差でしかなくてあっさりと街中に入ってしまった。残り20分くらいだな~って思っていたら、好きな曲を聞くのを忘れていたことを思い出した。

「あまり新しい曲とか聞かないから何でもいいけど好きな曲とか歌手を教えてほしい」と伝えた。この子はジャニーズが好きだからsnowmanの何かかな~とか思っていたけど、ジャニーズはサブスクで聴けないから別のにしてくれた。本当に気が利くいい子。I don't like Mondays.のFIREという曲を教えてもらった。聴く度に思い出そうと思う。

近付いてからは赤信号の間はできる限り横顔を眺めることにした。髪の毛掻き上げても許してくれたもっと髪の毛とか触れたかったな。「好きな人が隣で寝てると思うとすごい気合い入って全然眠くならなかった」って笑って言ったらちょっと気まずそうな顔してたから興味ない人の好意っていやだよねごめんってなってた。あと少しだからそういう空気出さないように頑張ろうと思ってた。

宮城県は車の運転荒いというかウインカー出すの遅くて短いことを言っててちょっと笑っちゃってた。前の車に対して「今ウインカー出してないよね!?」みたいなこと言ってて「いや少しだけど出してたよ」みたいな本当にくだらない会話が楽しかった。


ガソリン入れてこの子の家の最寄のスーパーに着いてしまった。どこで告白の返事貰えるのかなって思ってたらあっさりと「帰るね~」って言われてしまい拍子抜けした。告白の返事もだし、感慨もなくあっさり帰ってしまうのはやっぱり距離感感じた。

その後LINEで人生で1番豪勢な誕生日のお祝いで最高の一時だったと言ってくれて本当によかった。


その翌日にまたもやLINEで返答について悩んでいることを伝えられ、次の日にちゃんとごめんなさい振られた。


期待半分諦め半分だったけど振られてみるとかなり悲しいなと思った。

それでも悩んでいると言ってくれた文章やごめんなさいと断る際の文章が本当にすごいちゃんと考えて悩み抜いてくれたのかな~とか思わせてくれる文章でここまで自分の事を考えてくれた事が伝わって本当に嬉しかった。何となく関わってきてここまで多分自分の事なんか視界に入れていなかっただろうに最後の最後にやっとこっちを向いてくれた気がして嬉しいなって思う感情もあった。

今回の温泉に行くことをある種の生き甲斐や目標・楽しみとして過ごしてきたので終わった後は何かすごい気が抜けてしまって何もやる気が出なくなってしまう日々だった。またこれから先この子との予定を作れないという喪失感も物凄くて本当に日々の楽しみがないなと屍のようになってしまった。

この子との会話のスタートは甘いものが好きという話から、この子はカフェとかが好きで自分はお菓子屋さんが好きで甘いものでも好きなジャンルは別物だった気がするし、何なら正直カフェの楽しさってよく分からないってタイプの人間だったけど、この子とカフェに行くうちに楽しさが分かるようになりました。

多分この子と知り合わなかったら、カフェはできる限り避けたいと思う高いコーヒーとよくわからないパフェを食べる場所としか思わずに過ごしたと思うけど、お陰で嗜好を凝らしたカフェのスイーツがすごい好きになりました。

この子の地元まで会いに行くわ!その時は遊んでね!!と言ったはいいが、実際もしかしたらもう二度と会うことはないかもしれないなとは正直思ってる。それでも12月に知り合ってからこの子に貰った色々な経験を糧にこの子がいない宮城県でまた一から頑張っていこうと思えました。


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