クリエイターと集合意識

先日宇多田ヒカルのインタビューを見て、人間の意識における"集合意識"という概念について考えた。
"集合意識”とはざっくり言うと人類みんなの意識が繋がっている部分、つまり共通の意識の場所のこと。

離れた場所に住む猿たちが、ある種の道具使用を同時に始めるという不思議な現象があると言われてるように、人間は深いところでみな繋がっている。私が考える"集合意識"とは、そういった繋がりの場所を指している。

一般的に、顕在意識は意識の５％程度、残りの95%が潜在意識と言われている。
宇多田ヒカルはインタビューで、自分が今何を考えているか、をさらに深く"潜る"ことで、みんなが感じていることにたどり着けると語っていた。(ちょっと表現がどんなだったか覚えてないけどこんな雰囲気のことを言うてはった)

それを聞いて私は思った。潜在意識の奥底の何%かに集合意識が存在するのかも。
私にとって人間の意識は、山のようなイメージ。
頂上が顕在意識、その下が潜在意識、そして潜在意識の一番根元が集合意識。

これまで私は、彼女がとても高いところに存在しているものだと考えていた。
しかし、彼女の言葉から「高い」ということは、同時に「深い」ということでもあるのだと気づいた。
優れたクリエイターは、潜在意識の奥底にある集合意識に深く潜り込み、多くの人類が共有しているイメージを得てくるのだろう。
もちろんそれを掴むだけではなく、それを表現できる力を同時に持ち合わせていると言うことがクリエイターとして必須ではあると思うけれど。