彦星誘拐

七夕当日、天帝は彦星を更にいじめるために誘拐した。
突然誘拐された彦星は天帝に訴える。
「天帝様!なぜ僕を誘拐したのですか!」
「そう怒るな彦星。お前に頼みたいことがあるのだ」
天帝が彦星を連れていった場所は、天界の農場。
雲の芝生と数え切れない程の牛で埋め尽くされている。
「ここの牛の世話を彦星一人でやってもらいたい」
「今日は織姫と会うのに……でも、やらせてください!」
「さすがドMの彦星だ。頼んだぞ」
天帝は彦星を置いて去っていった。
彦星は牛の世話をするが、夜になっても終わる気配がない。
「もぉー!彦星!なにしてるのよ!」
牛と牛の間から顔を出したのは織姫。
「やぁ織姫」
「やぁじゃないわよ!」
織姫は鞭を取り出し、彦星を叩く。
「一年分可愛がってあげるから、さっさと来なさい!」
「うひぃ!織姫最高!」
織姫は縄で彦星を縛り、農場から連れ去る。
「あれが……愛か」
天帝は遠くから二人の様子を見ていた。


たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
以下の記事に詳細あります。


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