記憶冷凍 その2

地球から遠く離れた宇宙に、科学技術が発展している惑星がある。
そこに住む宇宙人はある日、道中で金属の箱を拾う。
箱の中には氷が入っていた。
宇宙人が氷を舐めると、宇宙人の頭の中に記憶が流れ込む。
世界中の人々から見送られ、地球から宇宙へ旅立った宇宙探索隊。
目的は、地球に似た惑星を探すこと。
数ヶ月後、惑星を発見し、地球へ帰還途中で宇宙船に異常が発生。
修理しても直らず、燃料が尽きて宇宙をさ迷い続ける。
もう助からないと考えた探索隊は、自分達の記憶を1つの氷にまとめることにした。
丈夫で超低温に保てる金属の箱に氷を入れ、地球に届くことを願って宇宙空間に流した。
記憶を見終わった宇宙人は箱の蓋を閉じる。
箱を持って宇宙船に乗り込み、探索隊の記憶を届けるために地球へ向かった。
1日で地球に到着し、地上に降りた宇宙人が見たのは、地球人がいない朽ち果てた世界。
探索隊が旅立っている間に、地球人は絶滅していたのだ。


たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
以下の記事に詳細あります。


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