白骨化スマホ

誰もいない廃墟で、掌サイズの白骨化した遺体を発見。
仲間達に連絡を取り、現場に呼んだ。
遺体には何かの部品が混じっている。
スキャンして調べたところ、スマホという端末機の情報が出た。
人間が常備していた物で、情報収集や人間同士のやり取りに使っていたらしい。
だが、人間の遺体にしては小さすぎる。
それにスマホの部品が混じっているのはおかしい。
更に詳しく調べると、色々分かった。
最初はスマホ専用の部品のみで作られていた。
しかし、人間同士の争い、異常気象、自然災害で、部品調達が困難になったらしい。
同時に人間の死体が年々増加。
だからこの惑星には、生き物が生息していないのか。
温度計の表示は100℃と出ている。
部品の代わりに人間の骨と皮を使い、新型のスマホを開発。
そのおかげで、置き場に困っていた大量の人間の死体が一気に処理出来たらしい。
……人間というのは変な生き物だな。
遺体を地面に埋め、供養してやった。


たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
以下の記事に詳細あります。


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