2cmアパートメント
ようやく契約までありつけた。
契約者を連れ、やってきたのは人工無人島。
新たな試みとして、入居者を募集していたのだ。
「何もないが、どこにアパートメントがあるのかね?」
スーツに高そうな腕時計をつけた小太りの男性。
いかにも、ザ・金持ちって感じだ。
「おっと!足元に気をつけて下さい!踏んでしまいますよ!ここをよーーーーく見て下さい」
俺は地面に向かって指を指す。
契約者は這いつくばりながら地面を見た。
そこにあったのは、1円サイズのアパートメント。
「このちっこいのがアパートメントなのか?」
「ええ、これからの人工増加に備えて作られた建物です」
「どうやって住むんだ?」
「それはですね……」
拡縮銃で契約者を撃ち、1mmサイズにした。
「これでアパートメントに住めて、この無人島を広々と使えます。管理は蟻達に頼みました。彼らは働き者なので快く引き受けてくれて……ん?」
地面を見ると、契約者は蟻達に運ばれていた。
たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
以下の記事に詳細あります。
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