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「社会は厳しくあるべき」なんて誰が決めた?

こんにちは、きなりです🍥

最近「早期退職」「退職代行サービス」の話題で持ちきりですね〜

こういう話題って"燃えます"よね~~~🔥
炎上とまではいかないけど、連日ニュースで取り上げられたり、肯定派と否定派でバトルが始まったり…

わたしは中立派と言うか、どっちつかず派です。
当事者間で同意が取れているのであれば、外部のわたしたちが肯定しようが否定しようが本人らには無関係ないので…😌

ただ気になるのは、こういう仕事の――特に「退職」は、なぜかそういう傾向にあるのですか――ネガティブな話題になる度「社会舐めるな!」「最近の若者は社会の厳しさを知らないんだ!」って言う意見が散見されるのは、ちょっとどうなんだろうって思います💭

だって厳しくしてくれって頼んだ覚え無いですもん
厳しくして辞められちゃったんだから、厳しくしたら舐められたんだから、逆に優しくしたらいいんじゃないですか?

短絡的すぎる提案でしょうか?
わたしには「社会の厳しさを知らない若者が悪い」の一点張りでいることのほうが短絡的に思っちゃうのです💭

例えばですけど、「早期退職」で言えば…。
24年卒、23年卒の会社員の方がおおむね該当するのでしょうか。彼ら彼女らは、大学生時代を"コロナ"という未曽有の社会危機により、フツウの学生生活を送れなかった世代だと思います。

わたしが学生だった頃は、大学にはほぼ毎日足を運び、教授と学生とで対面で講義を受けていました。たまにサークルに顔を出して活動したり、図書館に引きこもったり…。何か困ったり疑問に思うことがあったら、教授だったり先輩だったり、事務員の方に直接会って聞くことが出来ました。

それから数年過ぎ、コロナ禍がやってきた頃…。当時のわたしはちょうどシェアハウスに住んでいて、大学生・院生の子と住んでいました。彼女らは、平日はもっぱら家にいて、リモートで講義を受けたり、サークルを運営したりしていました。学校への事務手続きはもちろんのこと、教授とのやり取りもメールやポータルサイトを通じて行われていました。

学生時代だったころの自己から会社員時代の自己へバトンタッチする間の期間を、コロナの無い世界と、コロナがあった世界とで生きてきた人たちとでは、社会の見え方や生活様式、価値観も大きく異なると思います。

そもそもそういったものは個々人で違って当たり前なのですが、コロナの弊害は、多かれ少なかれ人の生活様式に大きな変化と、その傷跡をもたらしたことでしょう。

ですから、最近の「早期退職者」は今までの早期退職者とは事情が違うと思うのです。ある意味"異常"な学生生活を送ってきたわけですから、社会に出て突然"正常"に戻されて、感じるストレスも強かったことでしょう。

なので、早期退職をしてしまった人を始め、新卒として入社した方には、従来のやり方とは違う対応で迎え入れるべきだったのかなあと考えています。

と、そんな感じで…。
時流は日々変わっていくわけですから、当然若者の価値観も変わる。それに合わせて、現代社会と、すでに現代社会に馴染めている方は、寛容に受け入れてあげるべきなのかなあと。

「いやいやいやいや、そんなん甘すぎ!」「新社会人はすべからく社会の厳しさを思い知れ!」と言いたい気持ちも分かります。そう言う方はそう言う方なりに、大変な社会経験をしたからこその主張だと思うので…。

ただ、少しでも社会経験がある人にとって「社会の厳しさ」を知らない人っていないと思うのです。

増税、物価高、終身雇用の崩壊、日々複雑化する業務内容、労基法違反、パワハラにセクハラ……。社会に対する恐れや不安って、完全に「社会人」として社会に染まる前からずっとあるはずなんです

そんな人たちに、もっともっと「厳しさ」を押し付けて、何になるんでしょう。

想像を超えた恐れや不安を感じさせて、何になるのでしょう。

そもそも「社会」って、わたしたち「人間の集団」を言います。

しゃ‐かい〔‐クワイ〕【社会】 読み方:しゃかい
《英語 society の訳語として「社会」を当てたのは、明治初期の福地桜痴(源一郎)である》
人間の共同生活の総称また、広く、人間の集団としての営みや組織的な営みをいう。「—に奉仕する」「—参加」「—生活」「国際—」「縦—」
人々が生活している、現実の世の中。世間。「—に重きをなす」「—に適応する」「—に出る」
ある共通項によってくくられ、他から区別される人々の集まり。また、仲間意識をもって、みずからを他と区別する人々の集まり。「学者の—」「海外の日本人—」「上流—」
4 共同で生活する同種の動物の集まりを1になぞらえていう語。「ライオンの—」
5 「社会科」の略。

「社会」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書

辞書上の語義をそのまま当てはめると、「社会の厳しさを知れ」と言うのは、「わたしたちの厳しさを知れ」って言うことになります。それって暴論、じゃないですか?

わたしたちには勤労の義務を抱えているから働きます。しかし「"社会"を厳しくなければならない」という義務はないです。

当然「優しくしよう」という義務もないですけどね😌

でも新社会人の方も、ベテランの社会人の方も、厳しいより優しい方がよくないですか?

なんて思う、わたしでした🍥

最後に、御年60ウン歳になる人生の先輩かつ恩師から貰ったお手紙の一文を引用します。

人生は厳しいけれど、世の中は甘いです。

はじめて読んだ当初は「そんなわけ…」って思っちゃったんですが、日に日に言葉の意味を理解してきました。

仕事と生活と国民としての義務を、健康を維持しながら継続していくことは大変です。

でも、自分一人だけが大変な思いをしなくたって、世の中って勝手に廻るようになってる。何にもしなくたって、明日はちゃんと来てくれるようになってる。

先生はそう言うことが言いたかったんだと思います。この手紙は、どこに行くにもお守りにしている1枚です。

と、本日の記事はここまでとなります!
みなさま、今週もお疲れ様でした🍵
どうかご自愛くださいね

また来週🍥

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