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ポストに届くミステリー

 「究極、『これからゲームがはじまります』と書かれたカードが渡されるだけでもいいんじゃないか」と言っていたのは、どこのゲームクリエイターだったか…とにかく、この「毎月届く謎解き」というコンセプトだけでグッときてしまった。心の中の少年探偵団もすっくと立ち上がるというものだ。
 「脱出ゲーム」の名を世に知らしめたと言っても過言ではないSCRAPの、定額サービス『Mystery for You』を知ってしまった以上、やらないという手はなかった。

 ちなみに、偉そうな口をきいているが、ちゃんと脱出ゲームのイベントに参加したのは数年前に1度だけ…しかも、脱出自体は失敗している。
 ただ、イベントは信じられないくらい楽しく、印象的で、いつかリベンジしたいと心密かに思いつつ今に至っている。
 だから、毎月自分にあった謎が届くというシステムは正に願ったりかなったりというわけだ。そもそも、ただ自宅のポストに謎が届くって状況を考えるだけでときめいてしまう。

 というわけで、「どういう状況で謎解きを楽しみたいですか?」というような質問に答えて数日後、待ちに待った最初の謎が届いた。
 薄い、カラフルな箱。ポストのフタを開けて、ちゃんと届いているのをみたただけで、心が躍った。(ひゃっほう)
 見た目の印象より大分軽く、振るとカラカラ音がする。…紙以外になにかそれなりに質量のあるものが入っている気配。存分に満喫してから、いそいそと開封するとこんな感じ。

ちょっとしたカード、大きめの封筒、ボールペンが入ってました。

(軽めの重量感があったのは、ボールペンでした。オマケかな)

 どうやら今回の「本編」はひとつの封筒に全て収まっているらしく、封筒には『パズルロッジ殺人事件』の文字。
い、いきなり殺人事件なのかー!
 ホームページに載っていたサンプルはわりとふんわりした日常系っぽい内容だったので、そんなんがくるものだとばかりおもっていたら…心の中の少年探偵団はさすがにおとなしくなった。(殺人事件も好物ですけどね)

 いわくつきの山にあるミステリアスなロッジにやってきた大学生たちが事件に巻き込まれながら、閉じ込められたロッジからの脱出を目指すという内容らしいが…これは一体、ナニ田一少年の事件簿なんだ?!
 今度は心の中の金田一少年が「じっちゃんの名にかけて」と気合を入れたので、いざ封筒オープン!

(ネタバレ防止のため、中略)

 …終了…!!!
 は~…やはり、脱出ゲームには、不思議な達成感がありますね…しかも今回は雪山を舞台にしたゲームの最中に雪が降るというホントのミラクルもあり…(この手のゲームはやはり雰囲気がとにかく重要)
 シナリオとか、問題の見せ方とか、途中若干気になる部分はあったものの、ボリュームも難易度も丁寧に調整されていて、安定のSCRAPクオリティを感じました。

 ちなみに、1プレイにかかった時間は、それなりに分量のあるテキストを読む必要があったのと、制限時間などを加味せずゆっくりやったので、3時間かからないくらい。難易度も、ほぼヒントを見ることなくできた(入力で失敗してヒントを確認したのと、答えはわかったけど、どうしてそうなるのかがわからなかった箇所を確認したくらい)ので、ヒントを適切に使えば、初心者でもクリアはできるレベルと考えてよさそうかと。

 なお、『Mystery for You』では、月に1個の謎が届くコースと、月に3個の謎が届くコースがあり、初心者の自分は、「じっくり取り組めたらいいか」と1個のコースにしました。他にもやりたいことがあるのと、手元にあったらやりたくなっちゃって他のことが手につかなくなってしまいそうなので、月1コースでちょうどよかったとおもってます。
 同好の士が近所にいたら、それぞれで月1コースをやって、交換したり、一緒にやってもおもしろいかも? …今度はあの子を誘ってみようかな。

 実際のイベントに参加しようとすると4~5000円かかるのもざらなので、1200円で気軽に、好きなタイミングで都合にあわせてプレイできるのは、とてもありがたいし、なにより期待していた以上にとても楽しかったです。もちろん、実際のイベントには全然異なる魅力や楽しさがあるのは間違いないけれども、また来月も謎がポストに届くのを今から楽しみにしております!

 みなさま、ポストに謎の届く生活、いかがでしょうか?

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