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1冊の宝箱

幼いころから、外国製の児童用工作ネタ本というのか、遊びネタ本の類が妙に好きで、図書館では何度も何度もかわるがわる同じような本を繰り返し借りていたことを思い出した。

この本をみて。


やはり、なぜかはわからないが妙に好きだ。
全ページフルカラーな原色のキラキラしい色合いも、ごたごたと賑やかしいコラージュも楽しく、胸が弾む。
(とりあえず、本編に入る前の「小さなアトリエ」のページから好きなので察していただきたい)

もちろん内容もいい。
一挙両得というのか、とてもおいしいとこどりな内容になっている。
芸術史をたどるような形で様々なアートを紹介しつつ、身近なものをうまく使って真似ができるよう、かなり具体的なハウツーが紹介されている。

美術史的には非常にざっくりではあるものの、古代から現代までの流れを把握できるし、実際に子どもたちがやっている写真を使って順を追った紹介を見ていると「これはできそう」とおもえてくる。


ちなみに美術史パートでは、あるYouTubeで紹介されている芸術家が多数紹介されている。
そういえば一般的にはこういう評価なんだよな…こういう評価でいいんだよな…と、ふいに「知ること」の残酷な非可逆性に思いをはせてしまった。


…さておき。
この時期に旬のテーマである自由研究の参考にもいいだろう。
ご丁寧に表紙に『自由研究の宝箱』と明記されているし。
自由研究という枕詞がなくても、わたしにとっては充分に宝箱だし。
なにもしたくないな、というときにもペラペラとめくっていくとちょっと楽しく、元気になってくる1冊だ。

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