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インクの仲間、パラレルペン

インクの出番を増やしたい
万年筆を愛用するようになり、
インクを使う面白さに気づいてしまったせいで
もっと使いこなしたい願望も強まってきた。

何かいい策は…と、思い出したのが
この『パラレルペン』

どれぐらいか前か思い出せないくらいに昔、
なぜか急に父がセットで購入してくれたのだ。
特になにかしたわけでも、誕生日的なイベントでもなく
本当に突然で、嬉しかったこともあり
余計に勿体無くて使いこなせなかったペン。

カリグラフィー用の幅の広いペン先が特徴なので、
このペンにもインクが使えたら有効活用できそうじゃないか…!


調べてみると
パラレルペン専用のインク(カートリッジ)は
万年筆など、他の筆記具に使うことができないと明記されているが、
「他の万年筆用のインクをパラレルペンに使ってはいけない」
という記述はない。
PILOTのコンバータが使えるというので、ドキドキしながら試してみた。


軽く練習


コンバーターを使ってインクは普通に吸入できるし、
どのくらいの量が入っているかもわかりやすい。
(どうやらペン先だけでなく、
 結構しっかり軸の先まで沈めた方が吸入しやすいタイプの模様)

今回試したインクは
寺西化学工業のハイカラインキ(https://guitar-mg.co.jp/haikaraink)だが、
特に出過ぎたり、滲んだりと言うことはなかった。
書き味にも全く違和感はない。
もちろんペン先が独特なので、クセは強めだが
楽しくなって書き散らしているうちに多少慣れてきた。


幅広のペン先だが、太い線だけでなく
ペン先を寝かせることで細い線も書ける。
太い線は、カリグラフィーでイメージしやすいアルファベットはもちろん、
数字、漢字、ひらがな(カタカナ)もちょっとおしゃれな雰囲気に書ける。

普通の数字がなんとなくかっこよく書ける。コツは、ゆっくり書くことかもしれない
意外と漢字もハマる


インクは、紙だけでなく、
線の幅でも表情を変えるのだと改めて面白さに気がついてしまった。
太い線で書いたときの滲みや溜まりのある感じ、
書いた直後と乾燥してからの色の変化、
細い線で書いたときのボールペンのようなパキッとした雰囲気…
それぞれに魅力がある。(楽しい)

インクの楽しみ、書くことの楽しみに新たな仲間が加わった。
せっかくなので色んなインクで試して、カリグラフィーも上手くなりたい。
(あと、イラストに取り入れてもよさそう)


もっとインクを使いたいと言う方、
パラレルペンの導入を検討してはいかがだろうか。
まずは、2.4m幅あたりがこのペンの特徴もわかりやすく、
取り回しもしやすいのではないかという気がする。
(1番細いのは1.5mmだが、フェルトペンくらいの太さなんで
 カリグラフィーにはちょっと細いんでないかなって印象)

なお、パラレルペンの特徴として
2本のペン先をくっつけてグラデーションを作れる
と言う素敵機能があるのだが、
パラレルペン専用のインクではなく、万年筆用のインクを使うという場合は
どう言った化学反応が起こるかわからないので、
やめておいた方が無難かとは思う。
あくまでも参考までに。

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