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一年かけて一冊の本を読んでいます

これはエンジニアと人生 #2 Advent Calendar 2022の11日目の記事です。
昨日は10 amさんの今年の振り返り(2022)でした。10 amさんは視覚的に面白いものを作ってはコミュニティのSlackに投稿しており見ていて楽しいです。またGitHubでも面白いライブラリを公開していますので、ぜひ一度覗いてみて下さい。

エンジニアと人生コミュニティ

このコミュニティは堤修一さん(@shu223)が主催しているコミュニティで、現在200人以上の方が参加されています。もともとは主催者の堤さんにセルフブランディングの方法や発信の重要性、発信のタネの見つけ方などを教えて頂く「サロン」だったのですが、現在はクローズドなSNSのような「コミュニティ」という形で参加者同士の交流がなされています。

ゆる読書会

本コミュニティでは公式に毎月zoomによるオンライン交流会があります。
しかし、それだけではなく参加者が自発的にオンライン/オフラインでイベントを企画するなど活発に交流が行われています。
通常のオフ会はもちろん、一冊の本をみんなで読む輪読会、発表者を募ってのLT会、参加者のゲストを呼んでフリートークをするラジオ、オンライン麻雀など様々です。

その中でも「ゆる読書会」というイベントがあり、私も可能な限り参加しています。毎週水曜の夜に集まって、前半30分で各々が読書をしたり読んだ本の内容をまとめたりします。その後の30分でそれぞれ読んだ本の内容やまとめたことを紹介するというイベントです。
普段自分は手に取らないであろう本も他の方に紹介してもらうと興味が湧いたりして、知らなかった良書を知るいい機会にもなっています。

Haskellの本を読む

その中で私は一年間で本を一冊読むということを目標にして本を読んでいます。その本は「すごいHaskellたのしく学ぼう!」(通称:すごいH本)です。

以前に仕事で.NET Framework上で動作する関数型言語であるF#に触れる機会があったのですが、これまで触れてきた手続き型プログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語とは全く異質な感じがしました。
コードを読んで「何をやっているか」は理解できるのですが「なぜそう書かれているか」が全く理解できなかったのです。
なんとなくでF#のコードを書き実際に目的の動作はするものの、果たしてそれが良い書き方なのかどうかすらわからずモヤモヤした気分のままでいました。
これをしっかり理解するには関数型言語というもの自体の哲学や理念を理解しなければならないのでは?と思ったのが本書を読もうと思ったきっかけです。

実はこの本、以前にも読み進めていた事があったのですが、途中まで読んだところでいつからか放置していたのです。

一年かけて読もう

本書は技術書であり、また過去に読んだ経験からも、理解しながら一気に読み進めるのが私にとっては難しいことが体感的にわかっていました。ましてHaskellもF#も日常的に仕事で使っている言語ではないので、日々の仕事の中で少しずつ理解していくというアプローチも難しいです。
定期的に少しずつ読むのが良いのだろうなとは思っていたのですが、怠惰な自分のことなので、なかなか継続して読み続けることは難しいことも理解していました。

そこでゆる読書会が企画された時にこの本を読もうと決めました。
無理のない範囲で参加して読書後のトークや他の方が紹介して下さる本を楽しみにしながらその名の通り「ゆるく」参加しています。
数ヶ月読み進めた中で、だいたい読み終わるのは一年ぐらいかな、とあたりをつけて大雑把な目標にしています。

とてもゆるい。だがそれが良い。

「進捗どうですか?」

前述した通り、ゆる読書会の後半30分では各々の読んだ(読んでいる)本の内容紹介をするのですが、私の番には「進捗どうですか?」と聞かれるのが通例になっています。

というわけで今年の2月2日に読み始め12月11日現在の進捗はと言うと、全15章のうち13章の後半まで読み進められています。

「毎週30分だけ本を読む」と自分一人で決めたとしても10ヶ月も続かなかったと思います。
他の参加者の方々の本の紹介やそれに伴う雑談が楽しみで、もし1ページしか読めなかったとしても参加しようという気楽なモチベーションが保てたのが良かったのだと思っています。

もしこれを読んでいらっしゃる方の中で読書が習慣化できないという悩みがある方がいたら、他人を巻き込んで「ゆるく」読書習慣をつけてみてはいかがでしょうか?

もしそのような仲間が見つからない、という方はぜひ「エンジニアと人生コミュニティ」に参加して雰囲気を味わってみて見て下さい。

エンジニアと人生 #2 Advent Calendar 2022、明日12日目は宮本 涼輔さんです。お楽しみに。

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