一級建築士を1発合格できた時間管理と勉強法(法規編)

こんばんは。「一級建築士試験(令和元年)」を最短25歳で合格したMr.placeboです。前回はスケジュールについて書きました。今回は法規の時間管理と勉強法について共有しようと思います。

先日後輩から、法規がいつも時間が足りないのですがどうやって解いてましたか。と質問をもらいました。これ、僕自身も受験生の頃は気になっていまっした。色々調べて、成績のいい人に聞いて、自分なりにこれだというのにたどり着いたので、今回はその時間管理と勉強法を共有します。(※最後に僕の法令集の写真があるのでそこだけは有料とさせてください。)


まず、勉強をする上で大事なのはどれで何点を取るのか目標を明確にしておくことです。この際重要なのは他の科目とのバランスを見て何点まで落としていいのかということです。完璧にできるに越したことはないですが試験まではタイムリミットがあり、5科目あります。

では、法規で何点まで落とせるのかここを考えて苦手項目(後に説明します)をやり込むスケジュールを立ててください。また、目標点数を考える時は必ず9割減で考えてください。凡ミスは必ず生じます。

例えば、25点は取りたいと思っていれば、27〜28点を目指して勉強します。


法規の攻略法

まず、法規は特殊な科目で他の4科目とは攻略法が異なります。ステップを着実に踏む事で得点源とできる科目です。答えは全て法令集に載っているので、上手に活用すれば誰でも安定した点数が狙えます。僕は本番では25/30点でした。

時間配分を見つける事 → 弱点を減らしていく事

この2ステップで攻略できます。


時間配分について

時間の足りない人はまず下記の2つを試してみてください。

・時間配分を考えその通りに実践する。

・できるだけ法令集を引く回数を減らす。

時間内に終えることができるのはもちろん、得点も伸びます。

時間配分を決める

法規は1時間45分です。つまり、一問あたり3分30秒です。とここまではいろんな人が言ってますね。もっと踏み込んでいきましょう。

法規の問題は30問で例年同じような構成です。

・1〜15(15問):用語の定義、面積・高さ、申請関係、一般構造、耐火・防火、避難、内装、設備、構造、道路、用途地域

・16〜21(6問):計算問題(高さ制限、容積・建ぺい)、応用問題(雑則・融合問題)

・22〜30(9問):関係法令

僕は下記のように解いていました。

16〜21(10分) → 1〜15(30分) → 22〜30(30分) → 見直し(35分)

ただ、見直しと関係法令は多少前後しても大丈夫です。僕は関係法令は少し時間を食っても点が確実にとれるのと、見直したい問題も少なかったので試験本番は下記の時間配分となりました。

16〜21(10分) → 1〜15(30分) → 22〜30(45分) → 見直し(20分)

時間配分の解説

まず、計算問題から解いてました。計算問題は多少練習していれば得点源にできるし、すぐに解けます。考える事も少なく法令集を引くのもほとんど引かなくてできます。

そして、応用問題に先に取り組みます。焦っていたら解けるものも解けないので早めに余裕のある時に取り組みます。ただ、ここは難しい事も多いので、時間を決めてその時間を超えたら次に行って、見直しの時にもう1度やります。一回寝かせる感覚です。脳は気になることは自然と考えているものです。試験時間内に思い出せたら法令集を探し続ける時間が省けます。

イメージとしては、最初は計算問題で勢い良く始める → 応用で少し時間を使う → 1からの基本的な問題でリズム良く解く → 関係法令は法令集を開く事が多くペースが落ちる → あとで調べたい問題は印をつけておき、印のあるところから法令集をしっかり開いて確認していく

ラストの余った時間で見直し、怪しいなと思ってたものを確認し直すと点数が上がります。計算問題は必ずやり直しましょう。ここでは間違えられないです。


法令集を引く回数を減らす

時間通りに行かない人は法令集でうろ覚えの項目を探してる時間が結構長いんです。たまに法規は暗記だという人がいますが、僕は反対です。施工など覚える事が多く、法令集を持ち込める法規に脳のメモリを使うのはもったいないからです。結果的に問題を解く回数が増えると暗記している事もありますが、あくまで「結果的に」です。最初から暗記に走るのは学科全体を考えるとおすすめしません。

では、どうやって法令集を引く回数を減らすのか、

・問題文を全部読む

・法令集をカスタマイズする(マーカーの工夫、目次の利用)かなり時間削減になります。

この2つができれかなり時間削減になります。

問題文を全部読む

問題全体を流し読みして怪しい優先順位を見極めてから引き始めるのです。

これをするには練習の時は4肢とも引いて、この項目だとインデックスの前らへんとか、どこを開けばいいかを覚えるのです。法規の暗記はここまで。あとは確実に違うところを見つけたら、それにマークしてすぐ次を見るのです。

法令集をカスタマイズせよ

時間配分しても点数が上がらない人は自分が点数の取れる問題は何かを分析し、点数の取れない分野を集中強化しましょう。例えば、これまでやった過去問か模試を引っ張り出してみてください。並べてみると自分の不得意がわかりますよね。この中で自分の得意不得意を見極めて不得意の問題を解いて法令集に記す。これさえやれば、安定して時間内に解く事も点数を稼ぐ事もできるようになります。

例えば、建築士法が苦手な人は、建築士法だけを5年分解いて、自分がその答えのところを開けるように法令集をカスタマイズしてください。

よく間違えて開くところにページ数を書き込んで、「こっちもチェックしろよ」という目印を書き込みます。そうすると「あー、これ前間違えたやつだ」と試験中に気づく事ができます。(以降、僕の法令集の写真があるため有料とさせてください。)

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