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注文住宅から考えるシステム開発のオーナーシップ

ビジネス部門(現場)がオーナーシップを持ち、
開発部門がリーダーシップ
を持つ
というのを前回書きましたが

ゆるっとその続きです

ウォーターフォール型のシステム開発って注文住宅の建築に例えられることがよくあるんですよね
ざっくり言うと

企画

住宅:どこにどのくらいの大きさの家をいくらくらいで建てたいかを明らかにする
システム:誰が使うどんなシステムをどのくらい予算・スケジュールで構築したいのかを明らかにする

要件定義

住宅:部屋は何部屋、駐車場や庭は必要か、収納はどのくらいかなど家に求めるものを明らかにする
システム:この機能は絶対必要で、性能はこのくらいといった実現すべき機能や性能を明らかにする

基本設計

住宅:要件定義で出た求めることを実現するために間取りや配管、電気設計、屋根や外壁など家の土台となる部分を決めていく
システム:要件定義で出た求める機能や性能をどのように実現するか具体化して決めていく

詳細設計

住宅:キッチンやトイレ、ユニットバス、建具やクロスなどより住宅な細かな仕様を決めていく
システム:データ構造やインターフェイスなどシステムの仕様や動作を細かく決めていく

実装

住宅:設計図をもとに大工さんをはじめとする様々な職人さんが家を建築していく
システム:設計書をもとに様々なエンジニアがシステムを構築していく

テスト
住宅:設計図通りに家が建てられているか検査していく
システム:設計書通りにシステムが構築されているかテストしていく

納品

住宅:建築主に引き渡される
システム:発注者(発注部署)に引き渡される

保守

住宅:住んでみたことで分かる細かな不具合を直していく
システム:稼働して分かる細かな不具合を修正していく

こんな感じ。

んで、何が言いたいのかというと
数千万も支払って家を建てる時って建築主はまさにオーナーシップを持って住宅建築に臨むと思うんですよね。
なんせ毎日住む家なんですから。
システム開発も同様で、数千万もかけて自分たちが毎日使うシステムを作るわけなんですから、発注者(発注部署)はまさにオーナーシップを持って望まないと、最終的に自分たちが納得するものはできあがらない。

いやいや、そんな細かなところまで決めずとも作られた住宅に生活を合わせていきますよ
という建築主であれば分譲マンションや、建売りを選ぶでしょう。
同様に、システム開発でいえばパッケージやアプリケーションを導入し、業務をパッケージに合わせればよい。
オーナーシップが不要というわけではないですが、主体的に決めるべきことは軽減される。

100%自分たちの要望を叶えた住宅(システム)を建築会社(開発会社)が何も言わなくても完璧に作り上げてくれる。
こんなのは絶対無理なんですよね
やっぱり、注文住宅を選択したからにはオーナーシップは最後まで持ちましょうということになると思うのです。

それではまた

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