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Voialy【vol.35】主語を変えると響かせられる

voice + diary = voialy
その日あった出来事や気付きを声の日記「voialy」としてお届けします。

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一都三県に緊急事態宣言が出されてまもなく一週間になります。
本日、新たに7府県にも緊急事態宣言が出されるということで、なかなか収まる気配が無いわけなのですが、首相である菅さんのリーダーシップを問う声も高まっているように感じます。
これは個人的な感想なんですが、菅さんの会見でのメッセージって何かイマイチ響かないというか届かないなぁ。。。と感じているのが正直なところです。
これってなんでだろうなぁ?と考えていたんですが、原因のひとつにアイ・メッセージではないからなのかな?と感じたので今日はこの話をしたいと思います。

「わたし」を主語にする

「アイ・メッセージ」という言葉を耳にしたことはありますでしょうか?
ここでいうアイは目の【eye】ではなく、アイはI,my,meの【I】でして=「わたし」を主語にして話をするというものです。

例えば自分が居るIT業界などでは

「いつになったら仕様が固まるんですが?」
「デザインをFIXしてください!設計が進まず、プロジェクトが遅延するじゃないですか」

という感じで「相手」が主語になっている話し方をすると、言われた側は一方的に非難や批判されたように感じ、攻撃されたと捉えてしまうため、相手は自分を守るために自己防衛として反撃をしたり、自己を正当化しようとして、激しい反論にあったりします。

これを

「わたしは仕様が早く決まると、とても助かります」
「わたしはデザインがFIXしないので、プロジェクトの遅延を心配しています」

というように「わたし」を主語にして話をすることで、"責められている感"は和らぎ、発信者の想いとか考えも受け取れるので、相手はより能動的に動いてくれる。
というものなんですよね。

菅首相のメッセージはどうか

1月8日の緊急事態宣言発出時の会見の全文を見てみると

「国民みなさんには」とか「若い方々には」という表現。
メディアやカメラの向こう側にいる我々が主語になっているものや、「専門家からは」というように自分じゃない人を主語に話をされているのが非常に多かったんですよね。

こういう有事だからこそリーダーシップをもって「私はこう思う」「私はこう決断した」という主語を「わたし」にした強いメッセージを発することこそが多くの国民を動かすことになるんじゃないかなと思います。

ちなみにこの会見に同席していた尾身会長は「私は」という形の発言を多くされていたため、結果、菅首相と比較され、より尾身会長の言葉のほうが響く結果になったのかなぁと感じています。

改めて「アイ・メッセージ」の大切さに気付く

「わたし」を主語にして話す「アイ・メッセージ」
これ自体は2,3年前に重要だよねとよく言われていた話ではありますが、
今回、菅首相の会見を見て改めて自分自身、「アイ・メッセージ」の大切さに気付かされましたので、「わたし」を主語にした伝え方を再度、意識しようと思っております。

皆さんもぜひ、相手を動かしたい、動いてもらいたいときには「わたし」を主語にした「アイ・メッセージ」を意識してみてはいかがでしょうか

それではまた!

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