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妊娠と海外生活をしてみて「男女平等はありえない」と改めて思った

私は現在海外で妊娠中。

前から思っていたけど、
「完全な男女平等は実現できない」と最近確信した。
(今妊婦だから余計そう思うだけかもしれない)

また、
海外生活をしていて、
「男女に関する考え方も結構違うな」と気づいた。

出産を終えて時間が経つと、
違う考え方になっているかもしれないので、
今の思いを残しておきたい。

私が思う男女の違い

①妊娠・出産・授乳は女性しかできない

今いちばん男女の違いを強く感じるのは、
妊娠も出産も授乳(母乳)も女性がするものということ。

男女が協力して子どもを作って育てるのに、
やっぱり女性の方が負担が大きいし、
仕事をセーブすることになって肩身の狭い思いもする。
その分、
男性は責任を持って稼いでこないといけないという
プレッシャーを感じるかもしれないけど、
独身でも同じように仕事はするはず。

最近の私は出産への不安もあるからか、
「なんで女性ばっかり痛みを伴うのだろうか」という疑問が
頭から消えない。
よく男性だったら耐えられない痛みと言われるけど、
絶対そんなことないでしょ!と大声で返したい。

妊娠している女性の体を周囲が気遣ってくれるのは、
本当にありがたいし、
お腹の赤ちゃんのことをすでに可愛がってくれるのは、
幸せなこと。
でも、妊婦の気持ちも考えてほしい。
私の性格に問題があるのだろうけど、
気遣いや押し付けが迷惑なことがよくある。
結果、「私は産む機械じゃない」と捻くれてしまっている。

ただ、
女性には男性が味わえない喜びがある。
赤ちゃんが日々自分のお腹の中で成長していること、
実際に胎動を通して赤ちゃんを直に感じられること、
出産を終えれば大仕事を成し遂げた達成感(?)があること。

女性には、
貴重な痛みと喜びの両方を得られるチャンスがある。

どちらがいいのかわからないけど、
男女平等は当てはまらない。

②女性は男性に力で勝てない

子どものころに気づき始めたのは、
結局女子は男子に肉体的に劣るということ。

男性の方が体格が良くて力があり、
運動神経もいい。
基本的に女性と男性が戦ったら女性は勝てない。

小さい時は私の方が体が大きかったのに、
いつからか同級生の男の子の方が背が高くなり、
かけっこしても負けるし、
殴りあっても(したことないけど)歯が立たなくなって、
悔しい思いをした。

小学校の高学年になると生理が始まって、
水泳の授業や大会に参加できないこともあった。
私は水泳が得意だったから、
参加できなくて残念だったし、
生理が恥ずかしかった。

メスは、
元々か弱くて生理という体調不良が毎月あり、
子孫を残すには妊娠・出産・授乳を担う。
オスは、
そんなメスを守るために、
体は大きく力も強くなるのかもしれない。
役割分担だと思えば、大人になった今はすごく納得できる。

やっぱり、男女平等にはなりえない。

③女性というだけで舐められる(優しくされる)

社会に出て身に染みたのは、
女性というだけで舐められたり、優しくされたりするということ。

私は男性ばかりが働く業界に就職したので、
珍しがられてチヤホヤされることがよくあった。
その反面、
甘やかされたり、将来的な期待はされなかったりもした。
男女でお給料は同じなのに、
飲み会で女性は払わなくていいと言われるのも屈辱的だった。
(私は男性と同じくらい飲み食いする)

男性社会の業界では、
女性を採用し活躍させることが
会社としてのアピールポイントになる。
だから私に内定が出て、
男性とは違うチャンスがもらえたのかもしれない。

女性だから理不尽な扱いを受けているなんて考えず、
その特別扱いをうまく利用してのし上がっていくのも、
女性だけができる処世術とも言える。

仕事以外でも、
各種契約の場面なんかで、
小娘扱いされているんじゃないかと感じる時があった。

男性と女性で扱われ方が違うし、
人となりによる部分も多いので、
それぞれのやり方で社会に溶け込むしかない。

そもそも人は平等ではなく、男女平等にもならない。

海外生活で思う男女の違い

①レディファーストが当たり前

海外で生活していて、最初に感じる男女の違いは、
レディファーストが当然ということ。

男性はスマートに女性を扱い、
女性も自然にそれを受け入れるという印象がある。
重いものを持ってくれたり、
建物の扉を開け閉めしてくれたり、
お店での注文を率先してくれたり、
さりげなく褒めてくれたり、
車のドアまで開け閉めしてくれるとは知らず、驚いたこともあった。

おじいさんでも小学生くらいの少年でも
レディファーストをしてくれる人はいるし、
もちろんしてくれない人(場面)もいる。

日本でもレディファーストをしてくれる男性はいるけれど、
そういう人は遊び慣れているというか、
下心があるのではと勘ぐってしまいたくなる。
それに対して欧米の男性には、
女性は大切な存在でエスコートするものという感覚が
子どものころからあるように見える。
(完全に偏見ですいません)

レディファーストと男女平等は全く別の問題で、
同時に語るべきではないのだと思う。
ただ、
欧米では男女平等は当たり前だからこそ、
さらに女性を大切にする余裕が男性にあるのかもしれない。

②クリスチャンの男性はマザコンが多い

私は子どものころから、
父の日より母の日の方が世間で騒がれることが不思議だった。

でも両親のことは、
「父母」とか「お父さんお母さん」とは言うけど、
「母父」とか「お母さんお父さん」とはあまり言わない。

男性は外で仕事をして、女性は子育てや家を守る存在だから、
社会的には父親が、子ども目線では母親が、
親といって先に思い浮かぶのだろうか。

海外に来てみて、
クリスチャンの方とたくさん出会って話をしていると、
自分の子どもより配偶者より何より母親が一番だと
思っている人が複数いた。

マザコンなんて言い方は良くないだろうけど、
男性が必死に「ママ」を連呼しているとそう言いたくなる。
女性もだいたいみんな「ママ」が大好きで仲良し母娘をよく目にするけど、
これは日本でも見慣れている。

そして、
英語では「mom and dad」というように、
母親を先に呼ぶ方がしっくりくる。
父親よりも母親を優先させても

日本の男性はマザコンであることを隠しているだけかもしれない。
人前で堂々と自分の母親への愛を語る人は、
クリスチャンの人ほどいないと思う。

マザコンでも隠れマザコンでも仲良し母娘でも、
親を大切にできるのはとてもいいこと。
個人的には見習わなければいけない。

③性別は単純な男女の2種類ではない

ここまで男性と女性に二分して考えてきたけど、
実際の生活では性別を単純に2つには分けられないと
思うようになってきた。

男性か女性か見た目ではよくわからない人が多かったり、
ばっちりメイクをした男性店員が化粧品店で接客してくれたり、
履歴書にも性別は書かなかったりする。
アンケートや問診票には、
性別の欄がないか、性別の欄とは別にHe/She/Theyから
呼称を選ぶようになっている。

それなのに、英語は日本語より男女を分けて話すから難しい。
HeなのかSheなのか、Mr.なのかMs.なのか、SirなのかMaamなのか、
男性か女性かはっきりさせないと話にくいのが英語。

私が利用する出産施設でもスタッフの紹介欄にそれぞれ
He/She/Theyのうちどれかが記載されていて、
見た目は女性ばかりだけど中にはTheyを選択している人もいた。
全員をSheと捉えてはいけないらしい。

ちなみに、
カナダには男性の助産師さんもいるけど、
私は「できれば女性の助産師さんがいい」とお願いしていて、
なんだかんだ男女差別をしている自分に嫌気がしたこともある。

男女という概念だけでは上手くついていけないと思う。

まとめ

思いっきり偏見で書いた今回のnote。

「男女平等に」ではなく、
「男女で共同して」という言い方がいいと思うけど、
「男女」という言葉すら使えない場面もある。

男女にとらわれずに生きていけたらいい。



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